Alexa、Echo、Echo Dotの区別がつかない人向けの説明その2

さて、Alexaが人工知能の名前で、Echoがその口と耳になっている機械の名前だと分かったら、その次、Echoにいろんな機種があることに触れておきたい。いきなり全機種の説明なんかする気はない。読んでてうんざりするだろうし、頭がこんがらがるだけだから。でも、最低、EchoとEcho Dotのことだけは説明しておきたいんだ。アメリカでもこの2つを見て「どう違うんだ?」と思う人が多いから。

注:ここで書いているEcho Dotは全て第2世代のもの、Echoはアメリカで売られていた第1世代のものを指している。

EchoができることはEcho Dotにも全部できる

筒型のAmazon Echo(アマゾンエコー)と円盤のようなEcho Dot(エコー ドット)を見比べると、ずいぶんと大きさが違う。値段だってEcho Dotの方が安い。ちょっと違い過ぎる。

だから、アメリカでも、「Echo Dotは機能の少ない廉価版だろう」とか、筒型Echoの「子機みたいなもんじゃないか」と思う人が多い。

結論から言うと、そんなことはない。Echo Dotは、それ1台で完全に機能するように作られているんだ。

言い換えると、EchoができることはEcho Dotにも全部できる。質問に答えてくれるし、音楽やラジオや天気予報も聞かせてくれるし、照明のon/offもやってくれる。どちらも裏では同じAlexa(アレクサ=人工知能の名前)に繋がっているから、これは当然なんだ。Echo Dotが筒型Echoと比べて劣っている点は1つしかない。

それはスピーカー。

大きさの差はスピーカーの差

Echo Dotが小さいのは、内蔵されているスピーカーが小さい(0.6インチ=約1.5cm)せい。

筒型Echoには2.5インチ(約6.3cm)のウーファー(低音用)スピーカーと0.6インチのツィーター(高音用)スピーカーが、上下に向き合う形で入っている。だから、Dotと比べて相当長く(高く)なっているというわけ。

スピーカーが小さいDotの音は良くない。大きな音量も出ない。ただ、これは筒型Echoと比べての話で、「Echo Dotの音だって十分良いよ」というアメリカ人もいる。ただ、確実に言えるのは、低音の迫力では筒型Echoが絶対勝つ、ということじゃないかな。

音楽を聴くとき音の良し悪しが関係してくると思うけど、音楽好きな人は(アメリカでは)だいたい筒型Echoを選んでいる。

ただ、Echo Dotで音を良くする技があって——別に技ってほどじゃないけど、外部スピーカーを繋げれば、音は一挙に良くなってしまう。

一番シンプルな繋げ方は、3.5mmオーディオケーブルを使ってEcho Dotのoutputからステレオセットのinputに入力してしまうこと。凄い高級なオーディオシステムを持ってる人なんかは、こうやっていい音で聴いている。(つけ加えておくけど、筒型Echoでもこれができる)

ケーブル以外にもbluetooth接続できるので、bluetoothスピーカーも繋げられるよ。

以上がEchoとEcho Dotの大まかな説明。他にもEcho Plus(エコー・プラス)や、ディスプレイ画面が付いてるEcho Show(エコー・ショー)、Echo Spot(エコー・スポット)があるけど、どれも筒型Echoにできることは全部できる。細かい部分じゃもっと違いがあるけど、それはこれから先、機会を作って説明するよ。

追記:2024年3月現在、EchoシリーズにはEcho Popや、壁掛けタイプのEcho Show15などが加わっている。その一方、Echo PlusとEcho Spotは販売終了となった。Echo全機種の紹介や活用法などが、Amazonのアレクサショップに掲載されている。