Amazon Echo(アマゾン エコー/英語版)が、複数ユーザーの声を聞き分けられるようになった。2017年10月11日にアップデートされたらしい。これまでEcho/Alexaは、個人の声を聞き分けられなかった。だから、家族で使う場合、不便なことがあった。今後、日本語版Echo/Alexaでも、その不便はなくなるはずだ。
追記:2019年から、日本語版Echo/アレクサも、個人の声を聞き分けるようになっている。詳しくはこの記事の最後に追記した。
Echo/Alexaに自分の好みを覚えさせたいとき、これまでは自分のAmazonアカウント名を伝える必要があった。例えば、気に入った曲を自分のプレイリストに加えるには、自分のAmazonアカウントを言わなければならなかった。
これからはそれが要らなくなる。
声だけで誰だか分かってくれる
10月11日の英語版Alexaのアップデートで、いくつかの命令に限ってだけど、ユーザーが自分のAmazonアカウント名を言わなくてよくなった。Alexaがユーザーの声を聞き分けて、誰だか区別するようになったからだ。
Amazon EchoのライバルであるGoogle Homeは、今年4月にこれを実現し、アマゾンより一歩先を行っていた。
当面は4つの機能に限定
Echo/Alexaが声を聞き分けて個人を区別するのは、当面は英語版のみ。さらに、以下の4つの機能を使うときだけだ。
- Echo同士でボイスメッセージをやり取りするとき:自分のアカウント名を言わなくても、Alexaがあなた宛のメッセージだけを自動再生する。同様に、メッセージを誰かに送るときも、Alexaがあなたの名前を自動的に相手に伝えてくれる。
- 音楽をリクエストするとき:自分のアカウント名を言わなくても、Alexaがあなたの音楽の好みを覚えていて、それに沿った曲を再生してくれる。(Amazon Music Unlimitedのファミリープランに入っている場合のみ)
- Amazonで買い物をするとき:あらかじめ音声認証の設定をしておくと、買い物のときにアカウント名を言う必要がなくなる。
- ニュース速報を聞くとき:あなたが一度聞いたニュースをAlexaは覚えていて、そのニュースはスキップし、新しいニュースだけを流す。
追記:日本語版Echo/アレクサでは、この機能を「Alexa音声ID」と呼んでいる。具体的な機能は英語版と同じで、上に書いた4つ。詳しい説明や、声の登録(音声IDの作成)方法が、Amazonヘルプ「Alexa音声IDについて」のページに載っている。