人の声をちゃんと聞き取るAmazon Echoのマイク性能に驚いた

Amazon Echo(アマゾン エコー)を使っていて驚いたことの1つに、人の声をちゃんと聞き取ってくれる、ということがあった。「ここからじゃ無理だろうな」と思う所から声をかけても、Echoはたいてい反応した。

僕がアメリカで買ったAmazon Echo(アマゾン エコー 第2世代)には、7個のマイクが内蔵されていた。これで人の声を拾って反応するわけだ。言ってみれば、Alexa(アレクサ)の耳みたいなもんだと思う。

Amazonの説明によれば、このマイクは本体内部の円周上に配置されていて、指向性が自動的に変わるようになっている。だから、僕が最初にどかかから声をかけると、Echo/Alexaはその方向を検知して僕がいる方向の音だけをよく拾うようになる。

ちょうど、人が耳を向けて、聞き耳を立てるのに似ているんじゃないかな。

音楽を流している最中もこちらの声を聞き取る

Echoは、音楽を結構な音量で流している時も、こっちの命令を聞き取ってくれる。

Echoを買った当初、音楽を大きな音で聴いていて、携帯にかかってきた電話のコール音がよく聞こえなかったことがあった。で、Alexaに命令して音量を下げさせたんだ。その時、Echo自体(のスピーカー)から音がガンガン出てた。だから、こっちの声を聞き取れないんじゃないかと思った。でも、Alexaは反応して、自分から出す音楽の音量を下げたよ。これにはちょっと驚いた。

ただ、周囲全体が騒がしいと、Echoの聴力は弱くなるみたいだ。友だちが遊びに来てガヤガヤしている時、Echo/Alexaに命令しても無視されることが結構あった。

隣の部屋からでもAlexaは聞き取った

Echoの耳の良さでもっと驚いたことがある。

これは奥さんと一緒にやってみた実験結果なんだけど、壁1枚隔てても、こっちが大声を出せばEchoは聞き取る。

実験とは——まず、Echoと奥さん(観察者)が寝室に入る。次に、隣の部屋に僕が入る。そこで僕が大声を出し、Echo/Alexaに音楽をかけるように命令する。1回目はダメだったけど、2回目は成功した。

ただ、当時借りていた家は木造だったので、壁が薄かったというのも成功した理由かもしれない。

もう1つ、Echoの耳(マイク)の良さを示す話を、人から聞いたことがある。

その人(女性)は家のカギを忘れて外出し、深夜に帰宅した。家の中には旦那がいたが、夜遅かったんでぐーすか寝ていた。彼女が玄関扉をバンバン叩いても、まったく起きない。

それは冬のことで、気温は零度以下。その街ではホームレスが凍死することもあったそうだ。

彼女の体は冷えきり、冗談でなく身の危険を感じたという。その時、彼女は、玄関ホールに近い場所にEchoが置いてあるのを思い出した。それで、さっそく扉の隙間に顔を押しつけ、大声を出し、Alexaに音楽を最大ボリュームで流すように命令した。

深夜の自宅でいきなり大音量の曲が流れ始めたんで、寝起きの悪い旦那もビックリして飛び起きた。それで無事に玄関を開けてもらえたそうだ。

Echoがこんなふうに役立つとは……面白いなあ、と思った。