統計に見るAmazon Echoの使われ方

アメリカの市場調査会社Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)が、今年5月に、Amazon Echo(アマゾンエコー)に関する最新の調査結果を発表しているので、簡単に紹介しておきたいと思う。Echo人気の盛り上がりや、皆がどんな使い方をしているかが分かる。

1,070万人以上がAmazon Echoを持っている

今年5月8日に市場調査会社CIRPから発表された調査結果によると、アメリカ人の少なくとも1,070万人がAmazon Echo(のどれかの機種)を購入しているそうだ。

この数字は、Amazonに登録している顧客だけを対象にした調査結果なので、顧客が買って誰かにプレゼントするといったケースは含まれていない。それを考えると、実際にEchoを所有しているのは1,070人を超えるはずだ。

顧客数でなく、Echoが置かれている家の数を見てみると、2016年と比べて3倍に増えている。

また、Echoの認知度が、2014年の発売以来、急激に高まっている。アメリカAmazonの顧客を調査したところ、2017年3月31日時点で、86%の人がEchoを知っていたとのこと。

発売された翌年の2015年3月31日時点では、認知度は20%だった。が、2016年の3月31日には61%に、今回の調査では86%に、と、Echoの認知度は急上昇している。

3分の2の人が情報を得るために使っている

音楽を聞いたり、知らないことを尋ねたり、家電機器のコントロールをしたりと、Echoの使われ方は多種多様だが、CIRPによれば、約66%の人が「何か質問をして情報を得るため」に使っているそうだ。音楽を聞くために使っている人はそれより少なく約50%、家電機器のコントロールは約30%となっている(複数回答可)。

ミュージックプレーヤーとしてのEchoの便利さは、よく噂に聞いていた。だから、ほとんどのユーザーが音楽を聞いていると思っていた。だが実際には50%。意外に少ない。

ただ、これを裏返せば、音楽ファン以外にもAmazon Echoが浸透している、と言えるんだろう。