アップした写真からEcho/Alexaにストーリーを作らせた

Amazon Echo(アマゾン エコー)には、人工知能の進歩を実感させてくれる機能がある。いや、機能と言っては大袈裟かな。アップロードした写真からミニストーリーを創作してくれる、という、ちょっとした遊びみたいなもんだ。詳しい説明は難しいけど、僕がアップした5枚の写真からAlexa(アレクサ)がどんなストーリーを作ったかを聞けば、だいたい分かってもらえると思う。

Echo/Alexaの機能には、照明のon/off操作や、以前のブログ記事で書いた「緊急時に家族の携帯に自動でメッセージを送る機能」など、実用的なものがある。その一方、トリビアクイズやジョークを言うといった娯楽的なものも多くある。

今回ご紹介するのは後者、娯楽ものの1つ、「写真からストーリーを作って語ってくれる」という、英語版に備わっている機能だ。

関係のない5枚をアップロードしてみた

この機能の名称は「Mylestone」という。(Amazonはひとつ1つの機能=スキルに名前を付けているんだ)これを使うには、まずAmazonサイトに行って、Mylestoneを有効にするボタンを押さなきゃいけない。

そうしてから、今度はMylestoneのサイト(Mylestone.com)に行き、そこで無料のアカウント登録し、そのサイトに、ストーリーのネタにしたい写真をアップロードする。

普通の人なら、ストーリーになりそうな自分の写真をアップするんだろうけど、僕は悪戯心を出して、ほとんど関連のない5枚をアップしてみた。何かというと、「僕がバイクにまたがった写真」「映画メッセンジャーの監督オーレン・ムーヴァーマンの写真」「図書館の中にいる僕の写真」「裁判所の建物の前に立つ僕の写真」「オーディオ機材の上に座る猫の写真」。

アップロードが終わると、「これらは何についての写真か?」という質問が表示される。僕は数日前にテレビで観た、「映画『メッセンジャー』の制作ドキュメンタリー」と打ち込んだ。これも写真とは全然関係ない。

こんな滅茶苦茶な材料から、Alexaはどんなストーリーをひねり出すんだろう?

で、Alexaに「ストーリーを話してくれ」と言うと……

一応筋書きになっている

Alexaが話したストーリーは、正確には覚えていないが、こんな感じだった。

「これは『メッセンジャー』が出来上がるまでのストーリーです……僕と友人は、この瞬間のために全てを打ち込んで来た。そして今、映画には命が吹き込まれた。僕らは自分たちが成し遂げたことを誇りに感じていた。『メッセンジャー』が完成した日、僕らは夢の実現に祝杯を上げた。そして、あるものを見た。それは公共図書館と猫。猫は音響機器を操作しなければいけないので不満げだった」

20秒くらいで終わるので、たいしたストーリーとは言えないけど、何となく筋書きにはなっている。人が5枚の写真を見て無理矢理お話を作っても、似たようなものになるだろう。人工知能は確かに人間に近づいていると思う。

この遊びが面白くて、僕はいっとき、無関係な写真ばかりをアップしてAlexaにストーリーを作らせていた。

残念ながら今はまだ、日本版にこの機能(スキル)はない。