「Echo Show」と「Echo Show 8」を比較:値段の差がどこに出るか

2020年2月に発売されたEcho Show8(エコーショー 8)は、上位機種のEcho Showと比べると、ちょっと小さいだけで、値段が大幅に安い。もちろん理由は、画面サイズ以外の部分でも質をちょっとずつ落としているから。発表されている資料から、どこがどれだけ落ちているかをピックアップしてみた。あと、Show8の方が優れている点もあるので、それも挙げた。

(以下、ただ単に「Show」と書いてあるのは、一番大きい、最上位機のEcho Showのこと。「8」と書いてあるのはEcho Show8のこと)


Echo Show

Echo Show 8

Show8の画面はやや小さい、けれど、くっきり度はShowと同じ

Echo Show8は、画面サイズが8インチだから「8(エイト)」という名前が付いている。8インチというと、小さめのタブレットPCの画面くらいで、横17.7cm×縦10cm。

対するEcho Show(エコーショー)は一回り大きく10.1インチサイズ、横22.3cm×縦12.5cm。

こうやって大きさを比べると、「8」の方が低グレードに見えるけど、画面のくっきり度合いを示す解像度を比べると、Showも「8」もまったく同じ。どちらも1280 x 800(ピクセル)だ。この数字は一応HD(高解像度)の部類に入る。

つまり、「8」の画面はちょっと小さいけど、映りの鮮明さはShowと同じ。その点で「8」は、最上位機のShowに肉迫している、と言っていい。

ちなみにShow5(5インチ画面の最小のやつ)の解像度は低く、960×480(ピクセル)。これだと映りは粗い感じになる。Amazonは「8」の画面をそこまで落とさず、高画質を維持している。

Show8のスピーカーはShowより5mm小さい、けれど、最大出力は同じ

Show8にもShowにも、スピーカーは2個入っていて、音はステレオだ。(ちなみにShow5はモノラル)

スピーカー1個ずつの大きさを比べると、「8」は2.0インチ。対してShowは2.2インチ。「8」の方が直径にしてほんのわずか…約5mm(0.2インチ)小さい。

もう1つ、音のパワーを示す最大出力(W/ワット)を比べると、「8」はスピーカー1個で10W。それが2個あるから計20W。Showも同じくスピーカー1個で10W、2個合わせて20W。両者全く変わらない。「8」の方は、小さめのスピーカーで頑張って音を出すことになるから、大ボリュームにするとShowより音割れしやすい。

音に関わる「8」とShowの違いがもう1つある。Showにはドルビー・オーディオ(Dolby Audio)という、音を良くするデジタル技術が採用されている。けれど「8」にそれはない。

ドルビー・オーディオの効果は劇的とは言えなけど、音がクリアになり、いくぶん臨場感が増すのは確かだよ。ただ、日本より早く「8」が発売されたアメリカのユーザーフォーラムで、実際に聴き比べた人たちの投稿を見てみると、「ShowもShow8もそれほど差はない」という意見が大勢を占めている。

Showの内蔵カメラは優れている。Show8は劣る

Echo Showの内蔵カメラは画素数が500万画素(5MP)もあるけれど、Show8は100万画素(1MP)しかない。つまり、Showのカメラに映ったものの方が、くっきりはっきり映るというわけ。

ただ、「8」の100万画素はそれほど悪くないよ。スタンダードなWebカメラの画素数と同程度で、一応HD(高解像度)カメラの部類に入る。

内蔵カメラを使うのは、互いの顔を映すビデオ通話のときが多い。だから、中には自分の顔をはっきり見られたくなくて、「100万画素で十分」という人もいる。

Showはスマートホームハブ内蔵。Show8は内蔵じゃない

スマートホームハブは、Echoで家電品を操作するときに必要になるもの。Echoからの命令の電波を、家電品に届かせるための中継機みたいなものだ。

これが、Echo Showには入っているけど、「8」には入ってない。

ただ、必要なら、家電メーカーが別売りしてるから、それを買えばいい。(メーカーによってはスマートホームハブとは呼ばずに、スマートハブ、とか、ホームハブ、とか、ブリッジと呼んでいる)

それに、スマートホームハブは内蔵されていない方が普通で、例えば(筒型の)EchoやEcho Dotにも入ってない。Show5にも入ってない。最近はスマートホームハブなしで使えるアレクサ対応家電品もたくさん出て来てるから、内蔵じゃなくてもほぼ困らないと思う。

Show8が、上位機のShowに勝つ2点

Echo Showは、Echoシリーズの最上位機種だけど、それより値段の安いShow8の方が優れている点が2つある。(「8」の方が後に発売されたから、改良されている)小さい点ではあるけれど。

Show8には、外部スピーカーを繋ぐための音声出力ジャックがある

Echo Showには音声出力用のジャックが無いので、ケーブルを使って外部スピーカーを繋ぐことができない。(外部スピーカーを繋ぐにはBluetoothを使うしかない。つまりBluetoothスピーカーしか鳴らせない)

けれど「8」には、音声出力用の3.5mmステレオミニジャックが付いている。(Amazonの商品ページ中にある「技術仕様」の図で確認できる)つまり、「8」の方は、ケーブルでも、Bluetoothでも、どちらでも外部スピーカーを鳴らすことができるというわけ。ケーブルを使えば、オーディオシステムのAUX-IN端子に入力して、ハイエンドのスピーカーを鳴らすことができる。

Show8は、内蔵カメラのレンズをワンタッチで目隠しできる

Echo Showのユーザーの中には、プライバシーを心配して、内蔵カメラのレンズにテープを貼って、何も映らないようにして使っている人たちがいる。Amazonはそういう人たちの声を聞いて、Show8に手軽な目隠し窓を取り付けた。(ちなみにShow5にもこれが付いている)

本体右上の正面(スクリーンと同じ面)に、カメラレンズの丸い穴がある。さらにその上(オレンジ色の部分)に小さなノブが付いていて、これを指先でスライドさせると、レンズの穴の前にある窓もスライドして開閉する、という仕組み。Amazonはこれを、窓とは言わず「カメラカバー」と呼んでいる。

原始的だけど確実にプライバシーを守れる「カメラカバー」は、とても評判がいい。上位機のEcho Showにはついてないが、「8」にはこれがついている。

以上が、ShowとShow8の性能比較。これ以外の機能はどちらも変わらない。「アレクサ」と呼びかけたときに出てくる人工知能Alexaは、どちらも同じものなので、Showでも「8」でも同じ質問に答えてくれる。ビデオ通話もできるし、音楽やニュースも流してくれるし、見守り・監視カメラのモニターにもなる。ウェブ・ブラウザも入っているので、インターネットサイトを見たり、YouTubeを見たりもできる。

ここから先は個人的意見だけど、Showと「8」は、画面と音という大事な部分ではほぼ同じだと思う。選択のポイントとして絞られてくるのは、カメラカバーが欲しいかどうか、値段、そして、大きさ(外形寸法)だろう。

Showの大きさは、縦17.4cm×横24.6cm×奥行き10.7cm。対して「8」は、縦13.6cm×横20cm×奥行き9.9cm。物で混雑したデスクや棚にShowを置くのはちょっと邪魔だが、「8」なら何とかなる。

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