Echo Showの第2世代と新しい第3世代を比較:画面が自動でユーザの方を向く

Echo Showの第3世代(最新モデル)が9月24日にアメリカで発表された。日本のAmazonサイトでもそろそろ発売されるという話だが、具体的な日にちは未定。第2世代と第3世代、どちらを買おうか迷っている人のために、第3世代のどこが新しいかをまとめた。進歩した点もあれば、進歩かどうかよく分からない点もある。

※ Echo Show第3世代は、正式には「Echo Show 10 第3世代」という。「10」という数字は、約10インチのスクリーンサイズを示している。第2世代も10インチだったけど、名前に「10」が付くのは第3世代が初めて。だから、単に「Echo Show 10」と言えばそれだけで第3世代のこと。ただ、以下の文章では、新旧をはっきりさせるため、「Echo Show第3世代」と書く。

画面が自動回転するようになった

Echo Show第2世代の画面は動かなかったけど、新しい第3世代は画面が自動的に回るようになった。それに伴って、本体デザインも大きく変わった。下の写真、左が旧型の第2世代、右が第3世代だ。

Echo Show第2世代

Echo Show第3世代

新しい第3世代の画面は、台(俵形の部分)に仕込まれた静音モータで回転する。単に回転するだけじゃない。使っている人の方向に、自動的に向くようになっている。

実際どんな感じで回るか、は、下のYouTube動画を見ると分かる。(これはアメリカで流れているもの。日本のアマゾンは、今のところ動画をアップしていない)


回転角度は350度。ほぼ一周(360度)と言える。

ユーザーの方向に自動的に向く仕組みはこう:画面の右上についたカメラが、前にいる人の姿を捉える→本体内のコンピュータアルゴリズムが人の形を認識する→その人(の形)の動きを追って画面が回転する。

この間じゅうカメラがオンになっているわけで、ブライバシーが心配な人がいるかも知れないけど、回転させるためにカメラが映した映像は全部本体内で処理されるそうだ。外部(例えばAmazonのサーバー)に送信されることはない、とAmazonは公式に発表している。また、カメラで認識するのは人の形だけで、顔認識ではない。たまたま複数の人が映っていたら、おそらくうまく機能しないだろう。

もちろんだけど、回転させないように設定できるし、カメラをオフにして使えば、回転して欲しくても回転しない。

回転すると役立つのは以下の3点だ。

1)ビデオ通話(相手の顔を見ながらの通話)をしているとき、こっちが動いたり歩き回ったりしてもしても、画面に映った相手の顔が見れる。同時に、こっちの姿をカメラに映しておくことができる。何かやりながらの通話に便利。

2)歩き回りながら動画を見れる。例えば、映画ビデオを見ている途中で何かを取りに行っても、顔を向ければ画面を見れるというわけ。

3)350度を見回す監視カメラになる。Echo Showは、第2世代も第3世代も、外出中に部屋の中を監視するカメラとして使える。(外出先から、スマホ用アレクサアプリを使ってビデオ通話モードにすると、Echo Showのカメラがオンになり、部屋の中が見れるようになる)このときEcho Show第2世代だと、カメラ(と画面)が動かないので狭い範囲しか見れない。だけど新型第3世代は、回転させてぐるりと見渡せる。

一方、回転するとマイナスの点もある。それは、周囲にあるものを倒してしまうこと。だから、回転しない第2世代と比べて、スペースに余裕が必要になる。……とは言っても横幅25cm程度のものだから、あまり大したことはないと思う。

ちなみに、Amazonが発表している本体サイズは……

Echo Show第2世代:幅246mm × 高さ174mm × 奥行き107mm
Echo Show第3世代:画面の横幅251mm × 画面の縦230mm, 台(円筒形)の直径172mm

第3世代は画面の上下角を(手動で)変えられるので、それに応じて全体の高さや奥行きも変わってしまう。

カメラ映りがより鮮明になった

Echo Show第2世代に付いているカメラは、解像度が5メガピクセル(500万画素)。対して新しい第3世代のカメラは、13メガピクセル(1300万画素)。段違いに性能が良くなっている。つまり、映りがより鮮明になった。

ただ、ビデオ通話の時に自分の顔がはっきり映り過ぎるのを嫌うユーザーもいて、「13メガピクセルも要らない」という声も出ているようだ。

カメラカバー(内蔵カメラをワンタッチで目隠しする覆い)が付いた

Echo Showのユーザーの中には、プライバシーを心配して、内蔵カメラのレンズにテープを貼って、何も映らないようにしている人たちがいる。Amazonはそういう人たちの声を聞いて、新しいEcho Show第3世代に、手軽な目隠し窓を取り付けた。(Amazonはこの窓を「カメラカバー」と呼んでいる。これまでEcho Show8とEcho Show5には付いていたが、Echo Show第2世代にはなかった)

下の写真はEcho Show8のカメラカバーだけど、これと同じものがEcho Show第3世代にも付いている。(Amazonの商品ページで拡大写真を見れる)

YouTube/ Daniel Westow

本体右上の正面(スクリーンと同じ面)に、カメラレンズの丸い穴がある。さらにその上(スクリーンの枠の上辺)に小さなノブが付いていて、これを指先でスライドさせると、レンズの前にある窓もスライドして開閉する、という仕組み。

原始的だけど確実にプライバシーを守れるので、「カメラカバー」はとても評判がいい。

反応速度が(理論的には)速くなった

Echo Show第3世代には、Amazonが新開発した処理速度の非常に速いプロセッサ(AZ1 ニューラル・エッジ・プロセッサ)が入っている。これが「アレクサの応答速度を大幅に改善」するとAmazonは言っている。

ただ、このプロセッサは補助的な役割をするだけで、メインのプロセッサは別にある。なので、組み合わせて全体としてどれだけ速くなるか、それは使ってみないと分からない。

ITmediaの記事によれば、日本での発売当初、この新しいプロセッサは作動しないようになっているらしい。後日、自動で行われるソフトウェアアップデートで作動開始するとのこと)

良し悪しは決められないが、スピーカーの構成が変わった

Echo Show第2世代はステレオで、2個のスピーカーが内蔵されていた。それだけじゃなく、低音を増強するパッシブラジエーターというものが1個内蔵されていた。

(パッシブラジエーターとは、電気の通っていないダミーのスピーカーのこと。音を出すスピーカーと共鳴して低音を増幅する)

だから、第2世代は「低音に力がある」と評判だった。ところが第3世代にこれはない。代わりに低音用のウーファースピーカーが1個入っていて、これがモノラルで低音を(実際に)出す。第3世代がステレオで音を出すのは、高音用のツイータースピーカー2個。(専門的に言うと、2.1チャンネルステレオということになる)

スピーカーのサイズはそれぞれ次の通り。

Echo Show第2世代:フルレンジスピーカー(2.0インチ) ×2個, パッシブラジエーターのサイズは発表されていない
Echo Show第3世代:ウーファースピーカー(2.5インチ), ツイータースピーカー(1.0インチ)×2個

で、どちらが音が良いか、というと、聴いてみないと分からない。スピーカーの構成が大きく違うから、発表された数字だけじゃ比べられない。Echo Show第3世代が手に入ったら、聴いてみて感想を書くつもり。

これ以外はどちらも同じ

上に挙げた以外の点は、Echo Show第2世代も、第3世代も、同じと言っていい。画面サイズはどちらも10.1インチだし、画面解像度(画面のくっきり度)も同じ1280 x 800 ピクセル。

外部スピーカーを繋ぐための3.5mmオーディオジャック(出力端子)はどちらにも無い。けれど、どちらもbluetoothで外部スピーカーを繋げられる。

家電品を操作するときにあると(ちょっとだけ)手間が省けるスマートホームハブは、どちらにも内蔵されている。

充電式じゃないという点も変わらない。(ちなみにEchoシリーズはどれもバッテリー内蔵じゃなく、充電はできない)Echo Show第2世代、第3世代も、共に、常にコンセントに差し込んで使う。

あと、呼ぶと応える人工知能アレクサは、まったく同じ。第2世代でも第3世代でも、最新バージョンのアレクサが応答するので、働きに差はない。

新しいEcho Show第3世代の商品ページは、すでにAmazonに用意されているが、発売日は今のところ未定。

Amazonの「Echo Show第3世代」のページはこちら→

Amazonの「Echo Show第2世代」のページはこちら→