【2021年版】Echo Show8とEcho Show5を比較:大きさ以外にどこが違うか

6月に発売された新型のEcho Show8(第2世代)とEcho Show5(第2世代)、どっちを買うか迷っている人のために、両者を比較。発表されている資料から、大事な点をピックアップして、優劣を示した。もちろん、画面が大きいShow8の方が、小さいShow5よりいろんな点で優れている。その一方で、全く同じ点もある。

※ 以下、Show8、Show5と書いてあるのは、全部第2世代のこと。「8」「5」と略してある場合もある。

Echo Show8(第2世代)

Echo Show5(第2世代)

Show8が特に優れている点

まず最初に、選ぶ上で無視できないShow8の特に優れた部分を言おうと思う。それは3つある。

画面のくっきり度:Show5より、Show8が目立って鮮やか

Show5の画面サイズは5.5インチ、大体スマホと同じくらい。ちなみに5.5インチ画面のスマホは、AQUOS sense2やExperia XZ、Galaxy S7などがある。

これに対してShow8は、小さめのタブレットパソコン程度の、8インチ画面。「8」の方が大きいのは一目瞭然。

けれど、大きさ以外にも、「8」の画面がダントツでいい部分がある。それは画面解像度。つまり、くっきり度合いが「8」の方が優れている。

数字で比較すると、「5」の解像度は960×480(ピクセル)で、高解像度(HD)とはいえない。つまり、画像があんまりシャープじゃない。対して「8」は1280×800(ピクセル)で、これは高解像度(HD)の部類に入る。ついでに言うと、1280×800(ピクセル)という解像度は、最上位機のEcho Show10と同じ。

実際に「8」と「5」で動画を見比べてみると、「8」の方が明らかに鮮明だ。

内蔵カメラの画素数:Show8は大分多い。Show5は少ない

Show8の内蔵カメラは、画素数が1300万画素(13メガピクセル)。対してShow5は、100万画素(1メガピクセル)と少ない。

Echo Showの場合、カメラの出番は主にビデオ通話のときになる。だから、1300万画素のShow8の方が、こっちの顔がはっきり相手に伝わり、相手の画面に鮮明に映るというわけ。(ただし、相手の画面がオンボロだとだめだけどね)

もちろん、内蔵カメラで写真も撮れる。けど、大抵のユーザーは、写真にはスマートフォンを使っている。

ところで、Show5の100万画素も、捨てたもんじゃないよ。これは一応HD(高解像度)の部類に入る。現在市場に出回っているWebカメラ(これもビデオ通話などに使うカメラ)の標準的な解像度も、100万画素程度だ。つまり、Show5のカメラの性能がすごく悪い、ってことじゃない。

スピーカーの仕様:Show5より、Show8が4段くらい上

Show8の内蔵スピーカーは、Show5のものより相当優れている。

まず1番目に、内蔵されているスピーカーの個数が違う。「5」は1個だけ。だから音はモノラルだ。対する「8」は2個で、ステレオ。

2番目に、スピーカーの大きさが違う。「5」のスピーカーは1.65インチ(直径約4cm)。対する「8」はそれより1cmほど大きい2.0インチスピーカー(直径約5cm)。しかも、「8」にはこれが2個付いている。

3番目に、スピーカーの種類が違う。「5」のスピーカーは、どこにも使われている普通のスピーカーだけど、「8」の方は、それよりワンランク上のネオジウムスピーカー。これには、磁力の強いネオジウム磁石が使われていて、小さいサイズでも大音量が出るという強みがある。

4番目に、「8」にはパッシブラジエーターというのが付いている。パッシブラジエーターというのは、電気が通っていないスピーカーのこと。それ自身は音を出さないけれど、実際に音を出すスピーカーの低音域に共鳴して、一緒に振動する。だから、これがあると、低音域が増強される。「5」にこれは付いていない。だから「5」の低音は貧弱だ。

以上4つの点で、スピーカーは、「5」より「8」が優れている。音楽をよく聴く人は、「5」のスピーカーじゃ満足できないかもしれない。

Show8が、まあまあ優れている点

次に、それほど大ごとじゃないけれど、比べてみればShow8の方がいい、という点を挙げる。

画面の色バランスを自動でいい感じに:Show8はできる。Show5はできない

Echo Show8は、内蔵センサーが周囲の照明の当たり具合を感知して、画面の明るさだけでなく、色調まで上手く調節してくれる。例えば、白っぽい照明の下で見た色と、赤っぽい照明の下で見た色は多少違って見えるけど、これが同じに見えるよう、その場その場で色加減を自動調節してくれるというわけ。(Amazonはこれを「自動色彩調節機能」と呼んでいる)

Show5にこれはない。「5」は、画面の明るさを自動調節するだけ。だから、周囲の照明が変われば、色合いがちょっと変わって見える。

これが役立つのは、主に2つの場合。1つは動画配信(ネットフリックスとかプライムビデオとか)を観るとき。周りの照明がどうあれ、色がきれいに見える。もう1つは、Show8をフォトフレーム代わりにして、撮った写真を表示させるとき。やはり、部屋の照明に左右されず、オリジナルの(に近い)色調で写真を見れる。

まあ、色がきれい、と言っても、比べてみればの話。「8」でも「5」でも赤は赤だし青は青。「細かいニュアンスにこだわらないよ」という人には、どうでもいい機能かもしれない。

ビデオ通話のとき、自動で自己中心に:Show8はなる。Show5はならない

ビデオ通話のとき、自分の顔がカメラに映るわけだけど、体を動かしたりすると、画面の端の方へ顔が行っちゃったりする。それを自動的に直して、いつでも顔を画面中央に持って来る、という機能がShow8にはある。(Amazonは「自動フレーミング機能」と呼んでいる)だから、喋りながら何かやって、多少体を動かしても、相手にはいつもこっちの顔が見える。遠くに離れて顔がちっちゃくなると、自動的にズームインして、ちょうどいい大きさにもしてくれる。(ただ、カメラが映らない所に行っちゃうと、さすがにダメだけどね)

こういう機能は、Show5にない。「5」だと、カメラはそのまま映すだけ。人が動けば、動いた通りに映る。

反応の速さ:Show8の方が(おそらく)速い

Show8の電子回路には、Show5より性能がいいCPUチップが使われている。(一応書いておくと、「8」はMediaTek MT 8183、「5」はMediaTek MT 8163 )

ここから先はちょっとマニアックな話になるから、飛ばして読んでもいいよ。どちらのチップも、基本的な速さ(クロック周波数)は似たようなもの。だけど、「8」のチップはオクタコアというタイプで、マルチタスクに強い。だから沢山の仕事をさせたとき、反応が鈍くなりにくい。「5」のチップは、これより劣るクワッドコアというタイプだ。マルチタスクに強いことは強いけど、比べると「8」に負けてしまう。

実際に使ったときの反応の速さは、CPU以外にもいろんな条件が絡んでくるから、いいチップがいつでも速いとは限らない。それに、Echo Show/アレクサに何をやらせるかによっても、速さは変わってくる。でもね、総合的に見て、いいチップを使っているShow8の方が、いろんな場面で、反応が速くなるはず。ほんのちょっとかもしれないけどね。

Show8でもShow5でも変わらない点

Show8とShow5を比べるとき、どちらも同じで気にする必要がない点がある。それが次に挙げる4つ。

スマートホームハブ:どちらにも内蔵されていない

スマートホームハブは、Echoで家電品を操作するときに必要になるもの。Echoからの命令の電波を、家電品に送るための中継機みたいなものだ。

これが、最上位機のEcho Show10(第3世代)や、Echo(第4世代)には入っているけど、「5」と「8」にはどちらも入ってない。

ただ、あまりガッカリすることはないよ。Echo 第3世代以前(筒型のもの)やEcho Dot(どの世代のもの)にも入ってないし、必要なら、家電メーカーが別売りしてるから、それを買えばいい。(メーカーによってはスマートホームハブとは呼ばずに、スマートハブ、とか、ホームハブ、とか、ブリッジと呼んでいる)値段はどれも似たようなもの。

それに、最近はスマートホームハブ不要の家電品もたくさん出て来ているから、内蔵じゃなくてもそれほど困らないと思う。

オーディオ出力ジャック:どちらにもない

外部スピーカーをケーブルでつなぐための出力ジャックが、旧型・第1世代のShow8にもShow5にもあって、なかなか好評だった。けど、新型・第2世代は、どちらもついてない。

外部スピーカーを繋ぐには、Bluetoothで、Bluetoothスピーカーを繋ぐ。

カメラカバー(内蔵カメラをワンタッチで目隠しする覆い):どちらもついている

Echo Showのカメラにプライバシーを侵害されるんじゃないかと心配する人は多い。カメラをオフにするスイッチは(ボタンやスマホからの設定に)あるけれど、それだけじゃ不安という人もいる。中にはレンズにテープを貼って、何も映らないようにしている人もいるくらいだ。

Amazonはそういう人たちの声を聞いて、Echo Showシリーズに手軽な目隠し窓を取り付けた。もちろんこれが、「5」にも「8」にも付いている。どんな窓かというと……

画像はブログ「S-MAX」より

本体右上の枠の部分に、カメラレンズの四角い穴がある。さらにその上(オレンジ色の部分)に小さなノブが付いていて、これを指先でスライドさせると、レンズの穴の前にある白い窓がスライドして開閉する、という仕組み。Amazonはこれを、窓とは言わず「カメラカバー」と呼んでいる。

Show5はベッドサイドを、Show8はキッチンを意識して作られている

買ったものはどう使おうと自由だけれど、一応、Amazonが何を考えてShow5とShow8を作ったかに触れておこうと思う。

「5」はベッドサイドに置いて使うことを、「8」はキッチンで使うことを意識して開発した、と、アメリカのAmazon本社は製品発表の際に言っている。

そう言われてみると、確かに「5」の大きさ(148mm x 86mm x 73mm)は、小さなサイドテーブルに置くのに丁度いいし、ベッドで使うには低レベルのスピーカーや画面解像度でも構わない。

一方、大きめの「8」(200mm x 130mm x 99mm)は、キッチンなら物で混み合っていても何とか置けるサイズだし、なんと言っても、立ったまま顔を近づけないでレシピ動画が見れる大きさの画面になっている。

以上、「5」と「8」の比較検討ポイントを挙げてみた。最後に補足——「アレクサ」と呼びかけたときに出てくる人工知能Alexaは、どちらも同じものだよ。(「5」「8」を含めてEchoシリーズなら全部同じ)なので、アレクサの能力に差はない。いろんな質問に答えてくれるし、ビデオ通話もできるし、音楽やニュースも流してくれる。Amazonプライムビデオも見れるし、見守り・監視カメラのモニターにもなる。

また、「5」にも「8」にも、Echo Show10と同様にウェブ・ブラウザが入っているので、インターネットサイトを見たり、YouTubeを見たりもできる。

Amazon「Echo Show8(第2世代)」の商品ページへ→

Amazon「Echo Show5(第2世代)」の商品ページへ