Echoは1階に、Echo Dotは2階にーアマゾンEcho 使い方いろいろ(第5回)

Echo/アレクサに、決まった使い方なんてない。みんな自分の都合に合わせて使っている。僕がアメリカで見聞きしたり、ユーザーフォーラムで読んだ実例を、読み物風に紹介しようと思う。今回はその5回目、2台のEchoを奥さんと2人で上手く使い分けるKさんの場合

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Kさんの家には、スタンダードなEchoとEcho Dotの2台がある。スタンダードなEchoは1階のリビングルームにあり、それがほぼKさん専用になっている。

KさんがそのEchoで何をしているか、というと、一番多いのが照明のオン/オフだ。1階の照明全部と屋外の照明をEchoと連携させ、それぞれの照明のオン/オフを、全て1階のEchoでやっている。

他にもアラーム時計やタイマーとして使ったり、ニュースを聞いたり、簡単な計算が必要なときに計算機として使ったりもする。

また、彼も奥さんも映画やドラマを観るのが好きで、1階のリビングでよく一緒に見る。そのとき、観ている作品に関する情報をEcho/アレクサに尋ねて教えてもらっている。これは、映画ファンには嬉しい機能じゃないかな。

ところで、奥さんは医薬品関係のフリーライターだ。家で仕事をしている。仕事場は2階のコンピューターのある部屋。そこには奥さん専用のEcho Dotが置いてある。

で、奥さんが仕事中にEcho Dotで何をしているかというと、まず、好きな音楽を聴いている。小型のEcho Dotはスペースを取らないので、デスクに置くのにちょうどいいし、内蔵スピーカーが小さいので、小音量で聴くのにもいい。仕事中に大音量は必要ないからね。

もちろん、もっと真面目なことにも使う。仕事の資料を読んでいて、薬品関係の知らない単語が出て来ることがよくあるそうなんだ。そのとき、アレクサに意味を尋ねて教えてもらっているという。医薬品の正確な情報を知りたいときも、製品名をいえばアレクサがすぐ教えてくれる。これは仕事がはかどりそうだ。医薬品関係に限らず、ものを書く仕事や、調べ物にもいいと思う。実際、僕も、仕事の資料作りなんかで確認したいことがあると、キーボードでは調べず、声でアレクサに訊く。そのほうが全然ラクだ

あと、Kさんたちは、2階のEcho Dotで2階の全部の照明をオン/オフしている。もちろん1階のEchoでも2階の照明をコントロールできるけど、それはあんまり実際的じゃない。2階にいる時に照明を点けようと思ったら、1階のEchoに向けて大声で命令しないといけないよね。これは馬鹿馬鹿しいし、息も切れる。だから、2階の照明は2階のEcho Dotで、1階の照明は1階のEchoで、というふうにKさんたちは使い分けている。これなら1階2階どちらにいても、普通の声で照明を操作できるというわけ。

ところで、Echo/アレクサは、ときどきユーザーの声を聞き取らなかったり、ユーザーの命令を理解しなかったりするそうだ。僕も使ってみて、同じことを経験している。ユーザーからの同じ報告もある。「不満といえばそれが不満」とKさんは言っている。ただ、これはKさんの感覚だけど、「反応しないことは全体の5%くらい」で、「総じて2機種とも上手く働いている」と言えるようだ。

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