リビングにはEchoを、ベッドサイドにはEcho Dotを置くーアマゾンEcho 使い方いろいろ(第6回)

Echo/アレクサに、決まった使い方なんてない。みんな自分の都合に合わせて使っている。僕がアメリカで見聞きしたり、ユーザーフォーラムで読んだ実例を、読み物風に紹介しようと思う。今回はその6回目、優雅な独身生活を送るA君の場合

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A君は、おそらくお金持ちの息子なんだろう。特に働きもせず、毎日ブラブラ過ごしている。少なくとも僕にはそう見える。

とは言っても、意外にサイフの紐が固い。浪費はしない主義だ。住む家も、広めのリビング、キッチン、ベッドルームが1つという、リーズナブルな間取り。その家に、スタンダードなEchoとEcho Dotを1台ずつ置いている。

スタンダードなEchoは、彼の場合、リビングルームが定位置と決まっている。理由は、Echoで音楽を流しっぱなしにしておくため。世の中には音楽なしには生きられない人が多いけど、彼もその一派。「昼間はいつでも音楽を聴いていたい」というタイプだ。

音楽流し用に、Echo DotじゃなくスタンダードなEchoを使うのには、理由がある。知ってる人は知ってると思うけど、Echoの方が、内蔵スピーカーが大きいからだ。コンパクトサイズのEcho Dotは、スピーカーが4cm(直径)程度しかない。Echoはというと、7cmくらいのウーファースピーカーと、さらに2cm程のツイータースピーカーが入っている。なので、それだけ音がいい。

A君曰く「音楽を聴くにはEchoの方がいいね。スピーカーが大きいからボリュームも出るし、音質もいい。重低音もなかなかのものだよ。その点Echo Dotは小さすぎる」。

Echoで音楽を聴くには、音楽配信(ストリーミングサービス)との契約が必要だ。(Echo Dotでも必要)たいていの人はEchoと相性がいいアマゾンの音楽配信を契約するけど、締り屋のA君は、会費が不要なSpotifyの無料プランで聴いている。もちろんこれでも、Echo/アレクサに声で指示するだけで、アレクサが膨大な曲の中から希望の曲を選んでくれる。

もう1台の方、つまりEcho Dotはというと、ベッドルームに置いてある。もちろん、それにもちゃんとした理由が2つある。

1つは、目覚し時計として使うため。Echoはどの機種も、アレクサに言ってアラームをセットできるようになっている。中でもサイズの小さいEcho Dotは、ベッドサイドに置くのにちょうどいい。

(※注 ちなみにA君のEcho Dotは、時刻表示のない普通のバージョン。時刻がLED表示される「時計付き」バージョンのEcho Dotもある。また、画面付きでサイズの小さいEcho Show5に時計表示させて、目覚し時計代わりにしている人も多い)

Echo Dotをベッドルームに置くもう1つの理由は、小さな音量で音楽を流すため。A君は、寝る時に静かな音楽を小さく流しておく習慣があるそうだ。そうすると眠りに入りやすくなるからだろうね。音楽を小音量で聴く分には、Echo Dotのスピーカーで十分だ。それに、アレクサに指示しておけば、数時間後に自動で音楽を止めることもできる。

スタンダードなEchoと、Echo Dotの差について、A君はこんな意見を言っている。「使ってみて、結局のところ能力に差はない。Echoに出来ることは、Echo Dotにも全部できる。違いは内蔵スピーカーだけ。Echoのスピーカーの方がケタ違いにいいよ」

これについては、僕もそう思う。EchoでもEcho Dotでも、対応するアレクサは同じだから、やることも同じ。ただ、本体の大きさと、スピーカーの差が、音質の差として出て来る。

ただね、Echo Dotでも高音質で音楽を聴く方法はあるよ。(ご存知かもしれないけど)内蔵スピーカーを使わずに、大きなサイズの外部スピーカーを繋げばいい。そのやり方は2つ。1つは、本体裏側にあるオーディオ出力端子と、外部スピーカーやアンプの入力端子を、3.5mmオーディオケーブルで繋ぐ。もう1つは、Bluetoothスピーカーと連携させる。Bluetoothの連携については、Amazonヘルプ『スマートフォンまたはBluetoothスピーカーとEcho端末をペアリングする』のページに具体的に書かれている。あと、つけ加えると、Echo Dot(もEchoも)本体だけで聴くときはモノラルだけど、上の方法で外部スピーカーを繋げば、ステレオになる。

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