【Amazon Echo Plusレビュー】スマートホームをシンプルにスタートするために

Echo Plusを買う→

これを買う理由

  • 買ってすぐに自動照明や自動ロックが使える
  • 高・低音域の音質がスタンダードEchoより良い。
  • セットアップが簡単

買うのを見送る理由

  • スマートホーム化の基本的な役割しか果たさない
  • 中音域の音質に深みがない

家にあるいろいろな家電を、1カ所でまとめて操作しようというのが「スマートホーム」の考え方。ちょうど、1つのリモコンであらゆる家電をコントロールする、というイメージです。Amazon Echoは、そのメインリモコンになろうとしています。

ただ、こんなスマートホームの実現には、ちょっと面倒なことが。

電球(スマート電球)や錠(スマートロック)、スマートコンセントといったスマート家電をEchoでコントロールするには、大抵の場合、スマートホームハブと呼ばれる小さな無線中継装置が必要になります。Echoに限らず、Google Homeや他のスマートスピーカーでも、これは同じこと。

ところが、この装置を家電品tごとに用意して、セッティングして……というのが意外に面倒臭いもの。特に、複数のスマートホームハブを家に置くことになると、頭がこんがらがります。

この面倒を無くすためにAmazonは、スマートホームハブをEchoに組み込みました。それがスマートホムハブ内蔵のAmazon Echo Plus(アマゾン エコー プラス)です。

(何が “プラス”かというと、スマートホームハブがプラスされている。そのぶん、Echo Plusは値段が高くなっている。スタンダードなAmazon EchoやEcho Dotにハブは内蔵されていません)

つまり、Echo Plusなら、別売りのスマートホームハブを買わずに、いきなり照明やロックをリモート操作できるというわけ。

ただEcho Plusの場合、ハブ機能の範囲が限られています。(詳しくは下で説明します)スマートホームの入門者にはシンプルで良いのですが、もっと手を広げて、将来あらゆる家電をコントロールしたい人には、おそらく物足りなさが残るでしょう。

スマートハブって、そもそも何?

我が家をスマートホーム化するときに頭が痛いのは、上で書いたスマートホームハブ。スマート電球やスマートロックをはじめとしたスマート家電は、大抵はスマートホームハブに繋がなければいけません。

→Amazon Echoに照明のon/offをやらせた体験談(本ブログ記事)

なぜかというと、ダイレクトにWiFiに繋げないから。WiFiは電力を食います。だから、スマート電球やスマートロックに内蔵された小さなバッテリーでは、すぐに無くなってしまうのです。(ただ例外はあって、中にはダイレクトにWiFiに繋げるものもあります)

その代わりに、もっと小電力で済むZigbee(ジグビー)やZ-Waveといった電波規格を、スマート家電は利用しています。

一方、EchoやGoogle homeなどが使うのはWiFi電波。ZigbeeやZ-Wave規格とは違うので、スマート家電と繋がりません。

そこで登場するのが、両方を繋ぐ中継局のようなもの。それがスマートホームハブなのです。(数10センチ四方の小箱のようなもので、メーカーによってはブリッジとも呼ばれる)

Amazon Echo Plusには、このスマートホームハブ(Zigbee電波用)が内蔵されています。だから、部屋の照明を声で操作したければ、スマート電球(フィリップスHue電球など)を買うだけ。スマートホームハブを買う必要はありません。

デザイン

Amazon.jp/左からサンドストーン、チャコール、ヘザーグレーの3色

Amazon Echo Plusの見た目は、親しみやすいソフトなイメージ。表面はポリエステルのファブリック仕上げ(織り目の粗い布)で、実際の手触りも柔らか。

色はチャコール(黒に近いグレー)、ヘザーグレー(標準的なグレー)、サンドストーン(白に近いグレー)の3色。主張し過ぎないシックな色合いなので、お洒落なリビングやキッチンによく馴染みます。

大きさは9.9cm×9.9cm×高さ14.8cm。スタンダードEchoと高さは同じですが、幅(直径)がやや大きく、やや寸胴に見えます。

底面には、貼りつく感じの合成樹脂が張られています。これが、置かれた面をしっかりホールドするため、手がぶつかったくらいでは倒れも滑りもしません。

操作ボタンは天面にある4つだけ。電源のon/offボタンはなく、ACアダプタをコンセントに差し込むと電源が入ります。

上下にある「+」「−」のボタンで音量を調節。右側のドット「・」印のボタンは「アクションボタン」といって、ここを押すとEcho Dotがあなたの命令や指示を聞く態勢に入ります。(声で「アレクサ」と呼びかけても同じことなので、このボタンはあまり使いません)

左側の「円形に斜線」マークのボタンはマイクオフボタンで、これを押すと、Echoの耳である内蔵マイクをon/offできます。(プライバシーを重視するユーザーが、Echoに話を聞かれたくない時に利用しています)

なお、音量の上げ下げは、ボタンを使わず声で指示してもできます。

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初期設定

買ったばかりのEcho Plusを使い始めるには、まず電源コードをコンセントに差し込んでから、専用のAlexaアプリで初期設定をします。(これはスタンダードEchoやEcho Dotとまったく同じ)

Alexaアプリは、スマートフォンでGoogle PlayやApp Storeから無料ダウンロードします。

ダウンロードしたアプリを開いた後は、画面の指示通りに入力していくだけ。WiFiパスワードの入力が少し面倒ですが、あらかじめパスワードを手元に準備しておけば、それを打ち込むだけです。

早ければ10分程度で終了。スマホの操作ができれば問題なくできます。

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スマート家電を声で使う

Amazon Echo Plusでスマート家電を使い始めるのは、Amazonが宣伝している通り簡単です。

まず、(上の初期設定を済ませたうえで)スマート家電(電球やロックなど)側のパワースイッチをonにします。

次にスマホのAlexaアプリを開き、メニューから「スマートホーム」→「デバイス」→「デバイス追加」とタップ。すると、Alexaが近くにある新しいスマート家電を自動検出してくれます。見つかると、電球なら電球のアイコンが、ロックならロックのアイコンが現れます。これでセットアップは終わり。やってみると、かかった時間は1分程。もう使い始められます。

Alexaアプリを使わず、Echo Plusに声で命令してセットアップする方法もあります。こちらの方はもっと簡単。例えばフィリップスHue電球を使う場合、「アレクサ、電球をみつけて」と指示すれば、自動的に探し出し、セットアップできたことをアナウンスしてくれます。

これは、スマート家電(例えばフィリップスHue電球)専用のスマートハブ(=ブリッジ)をセットアップしたときより、遥かに簡単でした。

スマート家電のセットアップ詳細(Amazon デバイスサポート Echo Plus)→

Echo Plusの内蔵ハブで簡単にセットアップできる家電一覧(Amazon Echo Plus ヘルプ)→

Echo Plus内蔵ハブの弱点

Echo Plus内蔵のスマートホームハブには、いくつか弱点があります。その第1が、Zigbee(電波)にしか対応していないこと。

スマート家電用の電波はZigbee以外にもいくつかありますが、Echo Plusのハブは、その中のZigbee専用。Z-Wave、AllSeenといった別種の電波を使う家電とは繋がれません。

もしあなたが、スマートホームへの一歩を踏み出す入門者なら、Zigbee専用というシンプルさと簡単さは大きなメリットです。(家中に何種類ものスマートハブを置かなくてすみます)

そうでなく、将来完全なスマートホーム化を目指すなら、Zigbee専用ハブでは力不足。その場合、スタンダードEchoかEcho Dotを買って、多少面倒でも、家電メーカーごとのスマートハブと組み合わせるのをお勧めします。そうすれば、Zigbee以外の電波にも対応できます。また、最近では、1台でZigbeeとZ-Wave両用のスマートハブも登場し始めています。

Echo Plusの2つ目の弱点は、セットアップしたスマート家電の機能を、完全に使いこなせない場合があること。

例えば、フィリップスHue電球には光の色味(温かい⇄冷たい)を変えられる「Magic Hue(マジック・ヒュー)」というのがありますが、これを使ってみたところ、スマホのAlexaアプリからは色味を変えられない、という現象が起こりました。

Echo Plusもスマート家電も、まだまだ進歩の途中。なので、うまく噛み合わず、こうした些細な不具合が出る場合があるようです。この点はある程度想定しておいた方がいいでしょう。

ただ上の例の場合、色味を変えられなかったのはAlexaアプリからだけ。Echo Plusに声で命令すれば問題なく変えられるので、通常の使用では問題ありません。

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音質

音楽再生スピーカーとしてのEcho Plusの音質は、スタンダードEchoより良いと言われています。ボリュームを最大にすると、スタンダードEchoでは音割れが少しありましたが、Echo Plusではそれを感じませんでした。

高価なハイエンドスピーカーと比較すると、スタンダードEchoも、Echo Plusも、やはり敵いません。しかし、日常で音楽を楽しむ分には十分過ぎる音質だと思います。

少し難をいえば、Echo PlusはスタンダードEchoと比べて、高音と低音が強く出過ぎ、中音部がややぼやける傾向があります。これにはいい時と悪い時があって、例えばマライア・キャリーの高音ボーカルを聴いた時は、ホイッスルボイスがよく通って非常にいい感じでした。その一方、(個人的趣味で)ケニー・ロジャースの「ザ・ギャンブラー」を聴いてみると、特徴的な枯れた声の高音部ばかりが強調され、カサカサした薄っぺらい印象になっていました。

また、マイケル・ジャクソンの「スリラー」を聴くと、特徴的なベースラインの低音が、思った以上に豊かに響いていました。その一方、ボーカルと多くの楽器が集まる中音域は、低音と高音に圧倒されて目立たない、という感じがあります。バックストリート・ボーイズの「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ」を聴くとそれがよく分かり、メンバーの声は不鮮明に重なり合い、全体がぼんやりした印象になっていました。

(Echo Plusの高音用スピーカー/ツイーターは、スタンダードEchoより少し大きい0.8インチ。高音がよく出るのはこのせいでしょう。また、低音用スピーカー/ウーファーもEchoより大きい3.0インチ、しかもグレードの少し高いネオジムスピーカーです。このせいで、低音もEcho Plusの方が強く出るのでしょう)

Echo Plusのスピーカー/ウーファーは下向きに、ツイーターは上向きに、向かい合わせについている。間にあるのは音響反射板

Echo Plusには、スタンダードEchoやEcho Dotと同様、3.5mmオーディオ出力端子が付いています。本体のスピーカーに不満なときはオーディオケーブルでステレオセットと繋ぎ、ステレオのより高性能のスピーカーで聴くことができます。

また、Bluetoothスピーカーを接続(ペアリング)して鳴らすこともできるので、ハイエンドのBluetoothスピーカーをすでに持っている人は、それも利用できます。

低音をさらに増強したいときは、Echoシリーズ専用のサブウーファースピーカーEcho Sub(エコー サブ)が便利です。

評定

Amazon Echo Plusの内蔵スマートハブは、Zigbee電波以外に対応できなかったり、家電の機能を100%使いこなせなかったりする弱点があります。これは、完全なスマートホームを目指す場合、足を引っ張る要因となるでしょう。

ただ、その一方で、Amazon Echo Plusならメーカーごとのスマートホームハブのセッティングを、そっくり省くことができます。ハブごとに説明書を読んだり、番号を打ち込んだり(時にはそれが上手く行かなかったり)で頭を悩ませることがありません。

もしあなたがスマートホームに興味を持っていて、しかも面倒なことが嫌いで、シンプルに始めたいと思っているなら、Amazon Echo Plusをお勧めします。また、メーカーのスマートハブが数千円することを考えると、ハブ内蔵のEcho Plusが経済的にもお得といえるでしょう。

こんな人にお勧め

  • 我が家のスマートホーム化を、シンプルに始めたい人
  • Echoシリーズの中で、少しでも音が良いものを求める人

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