【Amazon Echo Show8レビュー】価格以上の質、納得の妥協点

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これを買う理由

  • 小型なのに音がいい
  • 画面の映像がクリア
  • カメラを閉じてプライバシーを守れる

買うのを見送る理由

  • 画面のタッチ反応がやや遅い(Show5と同程度)
  • ブラウザ経由でしかYouTubeを見れないのが面倒(Show5やShowと同じ)

Amazon Echo  Show 8(以下「Show8」)は、最高峰のEcho Showと、格安小型版のEcho Show 5の、中間に位置する機種です。画面が8インチサイズなので名前が「Show8(ショー・エイト)」。

機能を細かく見てみると、実用上で大事な部分はケチらず、あまり大事でない部分は質を落として、全体の価格を低めに設定してあるのが特徴。

日本より早く発売(2019年11月)されたアメリカでは、「ベストの画面付きEcho」という評判があります。

デザイン

縦13.6cm×横20cm×奥行き9.9cmのShow8は、全体が角の取れたくさび形。Show5を2まわりほど大きくした印象のボディです。

一番大きいEcho Show(24.6cmx17.4cmx10.7cm)と比べると小さいのはもちろん、角が丸いデザインなので、狭い場所にも置きやすくなっています。

裏側は、手触り柔らかなメッシュ生地が張られています。ボディの色はサンドストーン(白に近いグレー)とチャコール(ほぼ黒に見える濃いグレー)の2色。このレビューではチャコールを使いました。

上面には4つのボタンが並んでいます(下の写真)。一番右の「∅」マークのボタンは、マイクとカメラをオフにするボタン。これを押すとアレクサは何も見ず、何も聞けなくなります。

「+」と「-」マークのボタンは音量調節ボタンです。これを使わず、声でアレクサに命令しても音量調節はできます。

一番左は「カメラカバー」を開閉させるツマミ。これをスライドさせると、カメラレンズの前にある小窓(カメラカバー)が開閉します。小窓を閉めるとレンズが塞がれるので、何も映らず、プライバシーを確実に守れます。

ちなみに、「カメラカバー」が付いているのはこのShow 8とShow 5だけ。最上位機のEcho Showにはありません。「∅」(マイク/カメラ オフボタン)を押せば、カメラは(電気的に)オフになりますが、それを信用できないユーザーには、単純な「カメラカバー」が好評です。

(また、Show 5は、本体の上面全体がアラームのスヌーズスイッチになっていて、上面のどこかを叩くだけでスヌーズになりますが、Show 8はそうなりせん。Show 8の場合、アラームが鳴っている時に「スヌーズ」と言って命令するか、画面にタッチしてスヌーズにします)

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画面

Show8の画面サイズは小さなタブレットPCくらい。上位機のEcho Showと、下位機のShow5の、中間に当たる8インチサイズです。(ちなみにEcho Showは10.1インチ、Show5は5.5インチ)

Echo Showの10.1インチ画面と比べると、Show8の画面はふた回りほど小さい感じ。動画を見るときの迫力ではEcho Showに敵いません。しかし、画面解像度は全く同じで、1280×800ピクセルです。つまりShow8は、画面は小さいけれど、映りの鮮明度は最高機種のEcho Showと変わりません。

Show8で、アマゾンプライムビデオのTVドラマと映画をいくつか見てみました。特に印象的だったのは、カーチェイスや格闘シーン、爆発シーンなど、スピードと動きのある場面の鮮明さです。(下位機のShow5に、これだけの鮮明さはありません)

ただ、やはり画面が小さいので、ドラマの世界にどっぷりとは浸れません。(Echo Showの10.1インチ画面も、浸れるほどの大きさとはいえませんが)映画やドラマを十分楽しむには、Echo Showシリーズより、やはりテレビやノートPCで見るのが良いでしょう。

画面はタッチスクリーンです。スマホと同じようにタッチ操作できますが、その時の反応が、スマホと比べて遅いのが難点です。ライバル機種のGoogle Nest Hubや、上位機種のEcho Showと比べても、やや遅い感じがします。

(技術的な話になりますが、この理由はShow8を動かしているマイクロチップのせいだろうと言われています。上位機Echo Showはインテル製の「Intel Atom」で動いていますが、Show8は台湾のチップメーカーMediaTekによるチップ群で動いています)

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音質

Show8のスピーカーは出力10W・2インチサイズのものが2個(ステレオ)、それと、低音のボリュームを増すパッシブラジエーターが1つ内蔵されています。

(パッシブラジエーターとは、電気の通っていないダミーのスピーカーのこと。実際に音を出すスピーカーの、低音域の空気振動に同調して振動するため、低音域が増強されて聴こえます)

この仕様は最上位機Echo Showに迫ります。Echo Showのスピーカーも2個で、それぞれ出力はShow8と同じ10W。スピーカーそのものがネオジウムスピーカーというワンランク上のものである点も、Echo ShowとShow8は同じです。また、どちらもパッシブラジエーター内蔵です。

(ネオジウムスピーカーとは、磁力の強いネオジウム磁石が使われているスピーカー。小さいサイズでも大音量が出るという特長がある)

両者の違いはといえば、スピーカーの大きさ(直径)がShow8の方がやや小さく、2インチ/50.8mmである点。(対してEcho Showは2.2インチ/55.88mm)スピーカーが小さいぶん、最大ボリュームにしたときに、Show8の方が音が割れやすいといえます。

なお、Show5とShow8を比べると、Show5のスピーカーは1個で、しかも小さく(1.65インチ)、Show8より遥かに劣ります。

上位機のEcho ShowとShow8で音楽を実際に聴き比べてみると、違いはわずかしか感じられません。特に音量小〜中程度で聴くときは、どちらの音もほぼ同じに聴こえます。ただ、最大音量にすると、スピーカーの小さいShow8の音はぼやけた感じになり、(曲によっては)音割れします。

試しに数曲聴いてみた感想は次の通りです。まず、ベース音の出方をみるために、ザ・ナイフの「Silent Shout」を聴きましたが、迫力のあるベースが歯切れ良く出ていました。「壁を震わせる」ほどの低音ではありませんが、「パンチがある」といった印象。また、この曲は、最大音量で聴いても音割れしませんでした。

次に聴いたのは、静かな部分から騒がしい部分まで様々な曲想が1つになった、プログレッシブロックバンド・イエスの「Round About」です。冒頭はアコースティックギターの独奏なのですが、アコースティックならではの澄んだ音が鮮明に出ていました。ロック調に移った後、特徴的なベースの動きやボーカルが、他の音からクリアに分かれて聞こえるのも良い点です。ただ欲を言えば、ハイハットシンバルやギターの最高音のような、非常に高い音がもう少し前面に出てくれると良かったと思います。

きらびやかな高音が好き、という人には、上位機のEcho Showの方がいいかも知れません。中低音がメインの曲(例えばクリスタル・メソッドの「Born Too Slow」など)をよく聴くのなら、Echo ShowでもShow8でも、ほとんど違いがありません。

また、ホームパーティーなどで広いリビングに音楽を響かせたいときは、Echo Showの方がおすすめです。Show8は、最大ボリューム付近では良い音が出ません。狭めのリビングや一人暮らしの部屋なら、Show8の音量は十分です。

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内蔵カメラ

Show8の内蔵カメラは、標準的なWebカメラと同じ100万画素です。つまり、映りの鮮明度「普通レベル」という感じ。これは、上位機Echo Showのカメラ(500万画素)と比べると遥かに劣ります。(ちなみに下位機のShow5も100万画素)

内蔵カメラを使うのは主にビデオ通話(テレビ電話と同じ、互いの顔が映る)のときですが、「ビデオ通話なら標準的な100万画素で十分」と一般に言われています。細かい文字や図表などを相手に見せたいときは、200万画素以上あった方が鮮明に映っていいでしょう。

実際にビデオ通話をやって、Show8(100万画素)とEcho Show(500万画素)のカメラを比べてみました。やはりEcho Showのカメラの方が、色々なものをくっきり鮮明に映します。特に、自分の髪の毛の一本一本や、照明が当たって光っている部分(ハイライト)、後ろにある本棚に置いた小物などがはっきり映っていました。Show8は、そういった部分まではっきり映しませんが、相手の顔を見て話すには十分なだと思えました。

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スマートホーム

他のスマートスピーカー同様、Echo Show8でも、もちろんスマート家電を操作できます。声でアレクサに命令して、電球のオン/オフや明るさ調節をしたり、(アレクサ対応の)エアコンやテレビなどを操作できるほか、同じ操作を画面タッチでもできます。

これをやるには、場合によってはですが、スマートホームハブ(スマートハブ)やブリッジと呼ばれる小さな無線装置(だいたい5〜6千円程度)か、スマートリモコンと呼ばれるもの(LinkJapanのeRemoteなど)を買い足す必要が出てきます。こういったものを使わずに、Show8で直接操作できる家電品(電球、テレビ、エアコン、照明器具、ドアロックなど)も多くあります。

上位機のEcho Showにはスマートホームハブが内蔵されていますが、Show8には内蔵されていません。しかし、最近はスマートホームハブなしで操作できる家電品が増えているので、「なしでも困らない」という声がユーザーから多く上がっています。

またShow8は、Echo ShowやShow5と同じく、見守り・監視カメラのモニターディスプレイにもなります。

評定

アレクサの便利さをフル活用できて、音が良くて、画面付きで、手が届く値段のものを求めている人にお勧めできます。

上位機のEcho Showより目立って安い値段ですが、機械的性能はあまり変わりません。また、アレクサの働きは全く同じです。下位機のShow5と比べると、スペックは格段に上です。

こんな人にお勧め

  • それなりの予算で、画面付きで、なるべく音の良いスマートスピーカーを求める人に
  • 上位機のEcho Showは値段が高いと感じ、下位機のShow5だと小さすぎると感じる人に

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