【Amazon Echo Showレビュー】全て備えた最上位機


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これを買う理由

  • 画面が鮮明
  • 低音豊かな音の良さ
  • スマートホームハブ内蔵
  • Amazonプライム・ビデオが観れる

買うのを見送る理由

  • 画面のガラスが光を反射しやすく、明るい場所では光って見づらいことがある
  • YouTubeやウェブサイトを見るとき、アレクサはほぼ何も助けてくれない

タッチスクリーンとカメラが加わったことで、出来ることが格段に広がったスマートスピーカー。それがEcho Showです。

他のEcho機種と同じように、人工知能アレクサに声で命令して、いろいろな仕事をやらせられます。そのうえ、画面なしのEcho機種では出来ないこと——例えば相手の顔を見ながらビデオ通話したり、防犯・見守りカメラの映像をチェックしたり、料理の作り方を動画で見ながら料理したり、も、Echo Showならできます。

さらに、タブレットパソコンのように操作できること、そして、動画配信を見るミニ・テレビモニターとして使えることも、Echo Showならではの強みです。

デザイン

Echo Showは全体的に角の取れた、丸みをおびたデザイン。後ろ側はくさび状(ピラミッド状)に出っ張っていて、柔らかなファブリック(布)で覆われています。

デザインの好みは人によって違いますが、このEcho Showの見た目は、デスクやコーヒーテーブル、キッチンカウンターなど、どこに置いてもフィットするはずです。

また、尖った部分がないので、膝の上に持ってビデオを見るようなときも、手にしっくりと馴染みます。

本体の上部中央には、3つの操作ボタンがついています。1番左の「∅」印ボタンは、内蔵マイク&カメラをon/offするボタン。これを一度押すと、マイクもカメラも機能しなくなり、プライバシーを守れます。右側の「−」「+」ボタンは音量上げ下げのボタンです。

スクリーン上部にはカメラレンズがある。

各ボタンの間とカメラレンズの横にある小穴は、マイク。穴の下に8つのマイクが仕込まれていて、あなたの声の命令を、アレクサが聞き取ります。

裏側の下部には、ACアダプターコードの差込口(電源ポート)と、Micro USBポートがあります。このMicro USBポートは、今のところAmazonからは正式発表されていませんが、インターネット接続に使うもの。多くのユーザーはWiFiで接続すると思いますが、このポートにUSB—LANアダプターを繋げれば、有線LANでもネット接続できます。

Echo Showの裏側下部。右の穴はポートではなく盗難防止器具用の穴。

全体の大きさは、縦17.4cm×横24.6cm×奥行き10.7cm。これは、整理されたデスクの隅や、一般的な大きさのサイドテーブルに置くときは気にならない大きさですが、物で溢れたデスクやミニサイズのサイドテーブルなどでは、やや邪魔になります。

画面

Echo Showの1280×800ピクセル ディスプレイは、映りが鮮明です。ただこれは真正面から見たときで、見る角度が変わると、そうとも言えない場合が出てきます(これについては後述)。

いくつかのビデオ配信やYouTubeを観てみましたが、まず、はっきりした明暗のコントラストが特徴的。その例を1つ挙げると、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のメイン舞台であるロンドンの夜景。無数の街明かりが黒い夜空を背景にして、カラフルに、明確に映し出されます。

また、色の鮮やかさも大きな特長と言えます。例えばYouTubeにもある『ワンダーウーマン』のトレーラービデオを見ると、背景の海の青さや、盾から発せられる電光の青が際立っています。『スターウォーズ/最後のジェダイ』で見られる、砂漠の赤にも目をひかれます。

Echo Showのディスプレイの弱点は、表面のガラスです。ガラスが光を反射しやすく、明るい場所では、角度によって非常に見にくい場合が出てきます。薄暗い部屋で見るときが最も快適。反対に、電球(光源)の多いキッチンなどでは、表示された文字の一部が光の反射で全く読めない、などということが起こります。この点は購入前に知っておくべきでしょう。ただし、真正面から見るときは問題ありません。また、反射を防ぐための専用フィルムが売られており、Amazonサイト内を「Echo Show 反射防止 フィルム」で検索すると見つかります。

音質

Echo Showの音は後ろから出ます。背面の楔形(ピラミッド形)の部分に、2個のスピーカーが内蔵されています。他のEcho機種はどれもモノラルですが、Echo Showはステレオです。

真上から見たところ。音はステレオで、斜め後ろ約45度方向に出る。

スピーカーは、一般的なものより一段ランクが高いネオジウムスピーカー。これには磁力の強いネオジウム磁石が使われており、小さいサイズでも大音量が出ます。

また、スピーカーを補助するユニット、パッシブラジエーターが付いているのもEcho Showの長所。パッシブラジエーターとは、簡単に言うと、電気の通っていないダミーのスピーカーです。実際に音を出すスピーカーの、低音域の空気振動に同調して震えるため、低音域が増強されて聴こえます。

ネオジムスピーカーとパッシブラジエーター、この2つから生まれるEcho Showの音は、他のEcho機種と比較して明らかに優れています。

聴いてすぐに分かるのが、低音の豊かさです。例えば、クィーンの『地獄へ道づれ』では、(1mほど離れて聴いたのですが)特徴的なベース音の唸りが、耳だけでなく肌にまで感じられました。ザ・ナイフの『Silent Shout』やカーディ・Bの『アイ・ライク・イット』を聴きながら、Echo Showを載せたサイドテーブルに手を触れると、パワフルなベースラインと共に振動するのが分かります。

この低音部の力強さは、他の音域(中音部や高音部)を邪魔しません。(少し古い曲ですが)イエスの『ラウンドアバウト』を聴くと、それがよく分かります。オープニングのアコースティックギターは繊細で明確に、その後、躍動するエレキベースの音が全体に行き渡りながらも、ハイハットシンバルやギター、ボーカルの高音域がクリアに分離して聴こえます。

最大音量については、一般家庭のリビングルームにEcho Show1台あれば十分といえます。ピアノのクラシック曲から90年代のロックまで、ボリュームを上げれば「部屋が音で満ちる」という感覚が味わえます。

最大音量に近づくと、Echo Showは低音がやや歪みます。また、音量を小さく絞ると、低音ばかりが聴こえ、中・高音部が聴きづらくなる傾向があります。これらは、高価なハイエンドスピーカーと比べてEcho Showが劣っている部分といえます。(低音を抑えたい場合は、アレクサアプリにあるイコライザーである程度の調節ができます。アレクサに声で命令してもできます)

Echo Showをオーディオ用スピーカーとして総合的に見ると、オーディオメーカーが出しているサウンドバーには敵いません。ですが、同価格帯のBluetoothスピーカーと比較すると、同等かやや上の音質だといえます。

操作感

Echo Showは、声の命令だけでなく、タブレットパソコンのように画面(タッチスクリーン)に触れても操作できるようになっています。この2つを組み合わせると、例えば、次のようなときに便利です。

プライムビデオを観たいとき、声で「プライムビデオをみせて」と命令します。すると、映画やドラマの一覧が表示されるので、画面をスクロールしながら観たいものを選べます。最初から観たいタイトル名が分かっていれば、声で指定することもできます。

料理の作り方を知りたいとき、例えば「豚肉のレシピを教えて」というふうに命令します。すると、写真付きの料理一覧が表示され、タッチでレシピを選べます。レシピ(作り方)は音声の読み上げだけでなく、文字でも表示されるのでしっかり確認できます。短い作り方動画が見れる場合もあります。手が濡れているときは、タッチでなく、全てを声で命令できます。

画面(タッチスクリーン)付きのEcho Showはこのように便利なのですが、期待しすぎるとよくありません。まだいろいろな場面で、フラストレーションを感じることがあります。例えばニュース映像を見たいのに、音声しか流れなかったり、飲食店の場所を(アレクサに)尋ね、地図が見たいのに、住所のアナウンスしか流れなかったり……こんなふうに、必ずしも期待通りにいかないことは分かっておいた方がいいでしょう。

ユーザーの期待と実際とのズレは、画面を活用したスキルがまだ少ないことから来ています。とはいっても、Amazonに協力するたくさんの企業が、画面対応のスキルを続々と開発中。ここうしたスキルが増えるに従って、Echo Showの使いやすさは増していくはずです。

ウェブサイトとYouTube

Echo Showにはウェブサイトを見るためのブラウザが入っています。よく知られた「Firefox(ファイアーフォックス)」と、Amazonオリジナルの「Silk(シルク)」です。これを使って、PCやタブレットパソコンで見るのと同じように、Echo Showでもウェブサイトを見れます。

ただ、サイトを見るときに、(今のところ)人工知能アレクサは何も助けてくれません。この点は、多くの人が期待外れに思うはずです。声の命令でブラウザは起動しますが、その後は、タッチ画面だけで操作しなければなりません。サイト名を言ってそのサイトを開かせたり、「○○に関するサイトを探して」と言って探させたりはできません。(グーグル検索するときは、オンスクリーンキーボードで文字を打ち込みます。この際に音声入力することはできます)

YouTubeを見たいときは、「ユーチューブを見せて」と命令すればブラウザが自動的に起動し、YouTubeのサイトをすぐ開いてくれるので、手間が少し省けます。

ビデオ通話

あなたのところにEcho Showがあって、話したい相手のところにもEcho Show(またはEcho Spot)があれば、顔を見ながらのビデオ通話ができます。その2台が同じ家の中にあっても、遠く離れた別々の家にあっても、できます。このビデオ通話は、スカイプやLINE通話と同じくネット回線を通しているので、両者の距離は関係ありません。

また、Echo Showとスマートフォン(Alexaアプリが入ったもの)の間でもビデオ通話ができます。

話したい相手がスタンダードEchoやEcho Dot、Echo Plusを持っている場合、Echo Showと通話できますが、映像は映りません。(Echo、Echo Dot、Echo Plusにはスクリーン/カメラがついていないため)

相手にこちらの映像を見られたくないときは、もちろん、Echo Showのカメラをoffにできます。

ビデオ通話のときに、あなたの顔を映すのは、スクリーンの上に内蔵された5メガピクセル(500万画素)カメラ。これの映りはなかなか良いのですが、もっと高性能のもの——例えばiPhon 8 Plusの12メガピクセル(1200万画素)カメラと比べると、ザラザラした画質の粗さを感じます。

今のところ、日本ではEcho機種同士のビデオ通話しかできませんが、アメリカでは一足早くEcho—Skype(スカイプ)のビデオ通話ができるようになっています。近いうちに日本でもできるようになる、と、公式発表されています

家電品を操作する

Echo Showには、家電品を操作するのに必要なスマートホームハブが内蔵されています。(これが内蔵されているのは、他にはEcho Plusだけ。スタンダードなEchoやEcho Dot、Echo Spotには内蔵されていません)

これのおかげで、Philips Hue(フィリップス ヒュー)電球などを点けたり消したり、すぐに操作できます。本来なら別売りのスマートホームハブを買う必要がありますが、Echo Showならその必要がありません。

ただし、Echo Showに内蔵のスマートホームハブは、Zigbee(ジグビー)という電波用のもの。それ以外の電波(Z-wave、AllSeen)に対応した家電を操作する場合は、通常通り、別売りの専用スマートホームハブが必要です。WiFi電波を利用する電球や家電品を操作する場合は、何も買い足す必要ありません。

評定

あるときはトップクラスのオーディオスピーカーに、あるときはミニ・テレビモニターに、あるときはスマート家電のメインリモコンに、そしてあるときはタブレットパソコンに……こんな感覚で様々に使えるのがEcho Show。たんなる「画面付きアレクサ」という以上の価値があります。

画面を活用したスキルが少ないことは、今のところ大きな弱点と言えます。これは、スキル開発が進むのをもう少し待つしかありません。

現在のところ、見れる動画配信がAmazonプライム・ビデオだけ、というのも気になります。が、アメリカではすでに「hulu」が見れるようになっています。日本でも近いうちに、複数の動画配信が見れるようになるでしょう。

こんな人にお勧め

  • 現在手に入る最高ランクを求める人
  • Amazonプライム・ビデオをよく観る人

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