【Amazon Echo Show15レビュー】家族の壁掛け大画面

AmazonでEcho Show15を買う→

これを買う理由

  • 大きな画面
  • ウィジェットが便利
  • 使う人ごとの表示に

買うのを見送る理由

  • 音が華奢
  • 内蔵カメラが今ひとつ

大きな画面が欲しいなら、Amazon Echo Show15です。ただ、値段のわりに、内蔵カメラとスピーカーがあまり良くありません。

アマゾンはこのEcho Show15を、家族みんなで掲示板のように使ってほしい、と言っています。

デザイン

Echo Show15の見た目は、洒落た額縁に入ったフォトフレーム。画面サイズは15.6インチ。Echo Showシリーズでは最大の画面で、他社の同類製品と比べても(日本国内では)これだけ大きいものはありません。

全体のサイズは、横40.2cm×縦25.2cm×厚さ3.5cm。薄いのが特長ですが、専用スタンドを付けて傾けて使う場合は、後ろ側に20cmほどの空間が必要です。

本体の上の端には、音量調節ボタンや、プライバシー保護したいときにカメラ・マイクをオフにするボタン、カメラの目隠し窓を閉じるスライダーがあります。

本体の上辺に並んだボタン類。左から、カメラの目隠し窓を閉じるカメラカバースライド、マイクとカメラを電気的にオフにするボタン、そして「+」「-」2つの音量調節ボタン。

本体裏側には窪みがあり、ここに電源コード(のプラグ)を差し込みます。余ったコードもここに収めることができます。

ACアダプターをコンセントに差し込まなければいけないので、壁に掛けたとき、本体から出たコードがどうしても見えてしまいます。これはあまりカッコよくないので、少し残念です。

Echo Show15をAmazonで見る→

壁への取付けとアレクサの設定

Echo Show15には、壁掛け用の部品(金属製のマウント、ネジ4個、プラスチック製のアンカー4個)が同梱されています。ネジとアンカーは、サイズが大きすぎる気がしますが、大きければしっかり固定でき、安心できるので悪くはありません。

穴開け用の型紙(テンプレート)も同梱されています。これを壁に当てて、指定の位置にドリルで穴を開けます。電動ドリルは自分で用意しなければなりません。また、きちんと水平に取り付けるには、水平器も必要です。取り付けについて詳しいことは、Amazonヘルプの「Echo Show 15を壁に取り付ける」ページに、分かりやすい説明動画があります。

取り付ける壁が石膏ボードだと、柔らかすぎてこの方法では付けられません。その場合、石膏ボード用固定金具「壁美人 Echo Show15用」(若林製作所)を使うといいでしょう。「壁美人 Echo Show15用」は、壁に大量のホチキス(の針)を打ち込んでマウントを支えます。ドリルは要りません。ユーザーレビューを読むと、しっかり固定できるとのことです。

壁掛けしたくないときは、別売りの専用スタンドで立てて使うこともできます。専用スタンドだと、角度調節もできるようになります。

取付け方向は、縦・横どちらにしても使えます。壁にマウントを固定した後も、本体を縦・横に差し替えられます。壁に取り付ける際は、使う人全員の身長を考慮しましょう。大人には丁度いい高さでも、子供には高すぎて画面が見えづらかったり、タッチ操作ができないということがあります。

Echo Show15を使い始める前に、画面の指示に従ってアレクサの設定をしますが、その中で、ビジュアルID(ビジュアル アイディー)の登録を求められます。特に拒否しなければ、アレクサがあなたの顔写真を数枚撮り、顔を覚えます。こうしておくと、あなたがEcho Show15の前に立った時、あなた向けのコンテンツ(個人用のカレンダーやあなた宛の連絡メモ、おすすめニュースなど)を自動表示するようになります。使う人全員のビジュアルIDを登録すれば、各人が自分用の画面で使えるわけです。ビジュアルIDの登録を拒否しても、アレクサの機能に変わりはありません。(より詳しい説明が、Amazonヘルプの『Echo ShowのビジュアルID』ページにあります)

Echo Show15をAmazonで見る→

ウィジェット

Echo Show15の大きな特徴は、付箋メモや予定表、天気予報といったウィジェットを、ホーム画面にいつでも表示しておけること。本来ならいちいち操作して呼び出さないといけないのですが、小型パネル状のウィジェットとしてホーム画面に表示されているため、そこから直接使えます。ミもフタもなく言えば、呼び出しのタッチ操作が節約できるだけのことですが、使ってみると、これがなかなか便利です。

また、いつもウィジェットが表示されているおかげで、家族みんながEcho Show15の前に立ち寄って、伝言や予定を一目見たり、書き込んだりできるようにもなります。

ウィジェットの種類は今のところ14種類(付箋メモ、やることリスト、買い物リスト、予定表カレンダー、天気予報、スマートホームのコントロールパネルなど)。今後、種類が増える予定です。個人的にはこの中で、スマートホームのコントロールパネルが重宝しています。タッチ操作で各部屋の照明をオン/オフしたり、別室の見守りカメラからの映像を、小さなウインドウに表示させたりできます。

(これを書いている時点で、ウィジェットが備わっているのはEcho Show15だけですが、今後Echo Show10やShow8にも備わる予定です)

ウィジェットを使って気になったのは、表示サイズを変えられないことです。ホーム画面に表示するウィジェットの数は変えられますが、四角いパネル状のウィジェットのサイズは固定されているので、いくつも表示するとホーム画面が占領されます。例えば、6個のウィジェットを表示すると、画面の半分がウィジェットで埋まります。これは、見た目があまり洒落ていません。

Echo Show15をAmazonで見る→

内蔵カメラ

Echo Show15の内蔵カメラは、ごく標準的な性能です。問題はありませんが、特に良くもありません。

画像の鮮明さやきれいさを示す画素数は、500万画素。一般的に300万画素以上なら問題ないと言われているので、それよりは上です。ただ、Echo Show10やEcho Show8が1300万画素なのと比べると、大分物足りない感じです。

また、Echo Show10やEcho Show8に備わっている「自動フレーミング機能」が、Echo Show15には備わっていません。自動フレーミング機能は、カメラに映ったユーザーの顔を、いつでも自動で中央に持ってくる機能です。これがあると、ビデオ通話の時に、こちらが多少動いても大丈夫。だから楽なのですが、Echo Show15にはそれがありません。壁に固定されたEcho Show15は簡単に動かせないので、その前にじっと立ち続けることになります。長時間のビデオ通話だと疲れます。

Echo Show15をAmazonで見る→

画面

15.6インチの大きな画面、フルハイビジョン(フルHD/1980×1080ピクセル)の高画質、ネットフリックスやアマゾンプライムビデオなどが観れるEcho Show15は、まるで小型のスマートテレビのようです。ただ、画面が大きいといっても普通のスマートテレビには負けるので、臨場感や迫力は期待できません。

Echo Show15の画面は、デジタルフォトフレームとして使うときに、最も威力を発揮するように思います。大きなサイズで、フルハイビジョンで写し出される写真を、家族で集まって見るのにちょうどいいのです。私の家では、思い出の写真をスライドショーにしてよく見ています。(写真をAmazonフォトに保存しておくと簡単にできます)

1つ気になったのは、画面タッチの反応がやや遅く感じられたことです。時と場合によってその速度は変わりますが、平均してパソコン等よりはやや遅いと思います。また、ウィジェットを拡大する時などに、広がるようなアニメーション効果が付きますが、これもややもたつく感じがありました。

Echo Show15をAmazonで見る→

音質

Echo Show15のスピーカーは、1.6インチサイズのものが2個内蔵されています。左右(横向きに取り付けた場合)にありますが、ステレオではなくモノラルです。

1.6インチというサイズは、Echo Showシリーズ最下ランクのEcho Show5のスピーカーと同じです。スタンダードなEcho(3.1インチが1個と0.8インチが2個)やEcho Show10(3インチが1個と1インチが2個)と比べると、大分劣っています。

クラシック音楽やロック、ポップスなど、いろいろな曲を聴いてみましたが、どれについてもベース音(低音)がほとんど聴こえません。これは、小さいスピーカーの宿命です。音量(ボリューム)を上げるとそれなりに大きな音が出ますが、スタンダードなEchoやEcho Show10のように、部屋を満たすほど豊かな音量にはなりません。

こうしたことを踏まえて言えるのは、Echo Show10はオーディオを重視した機種ではない、ということです。生活のバックグラウンドミュージックとして軽く音楽を流す、という使い方が適していると思います。

Echo Show15をAmazonで見る→

スマートホーム

Echo Show15は、他の全てのEcho Show機種と同じく、スマートホームのコントロールセンターになります。つまり、アレクサ対応のあらゆる家電品を、声の命令や画面タッチで、Echo Show15から操作できます。

シンプルな例を挙げると、各部屋の照明をオン/オフしたり、別の部屋にある赤ちゃん見守りカメラの映像を表示したり、別の部屋のEchoで音楽を再生させたり、ということができます。

他に何ができるか、どんな家電品がアレクサ対応か、などついては、アマゾンのスマートホームストアに分かりやすい説明があります。

Echo Show15をAmazonで見る→

評定

Echo Show15は、家族みんなで共有する、一種のスマート掲示板になるように作られています。家族が立ち寄って、他のメンバーがその日何をやっているかをチェックできる、アレクサ搭載掲示板です。これを付けた我が家では、みんなが自然とその通りに使っています。

しかし、この特長は、Echo Show15に限ったものではありません。スマート掲示板として重要な2つの機能、つまりウィジェットとビジュアルIDは、今後、Echo Show10やEcho Show8にも、自動アップデートで装備される予定です。(ビジュアルIDは現時点ですでに使えるようになっています)となると、Echo Show15でできることは他のEcho Showと変わらないと言えます。

また、機械的な性能の面で、Echo Show15はカメラの性能が値段に見合っていません。Echo Show15と同価格のEcho Show10は、カメラの解像度が高く、ユーザー追尾機能が備わっていますが、対するEcho Show15のカメラは、解像度が(Show10より)低く、ユーザー追尾機能はありません。

こうしたことを考え合わせると、これは極端な言い方かもしれませんが、Echo Show15の特長は大きな画面だけ、と言っていいでしょう。カメラやサウンド(スピーカー)ではなく、何よりも大画面にお金をかけたい、という人にとって、Echo Show15は価値があります。

こんな人にお勧め

  • 大画面のアレクサ・スマートディスプレイを、家族の情報センターにしたい人

Echo Show15 をAmazonで見てみる→

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加