アメリカで発売されたEcho Show21の評判がよくない

2024年に、米国やカナダ、イギリスで発売されたEcho Show21(日本では未発売)の評判が、いまひとつだ。日本での発売も期待されているが、この調子だと、それも微妙になってくる。

「スマートディスプレイの中で最大の画面サイズ」、しかも「スマートディスプレイとしては最高のスピーカーを内蔵している」と、アマゾンが自慢するEcho Show21。それはそれで事実だし、デザインも洗練されていて見た目も良いのだが、まず、値段が高すぎる、という感想が、海外のレビューやユーザーフォーラムに多く上がっている。

アマゾンが画面サイズを自慢するEcho Show21(YouTube/Amazon Alexaより)

アメリカでは550ドル程度する(約8万6000円/2025年1月時点のレート)Show21。日本円にすると約8万6000円だ。(2025年1月時点のレート)他のEcho Show機種やグーグルのスマートディスプレイ(Nest Hub)などと比べると、値段は目玉が飛び出るほど高い。

確かにEcho Show21の画面の大きさ(21インチ)はダントツで、スピーカーも、スマートディスプレイとしては群を抜いている(2インチウーファー2個と0.6インチツィーター2個)。それに、ビデオ通話で使う内蔵カメラがグレードアップしていて、視野が広くなっている。そうなると何がいいかというと、歩き回りながらビデオ通話しても、ユーザーの姿が画面から消えない。消えないだけでなく、自動フレーミング機能があるので、ユーザーの姿が常に画面中央に映るようになっている。

ついでに、ビデオ通話の音声についても、アマゾンは自慢している。ノイズリダクション(ノイズ低減)の機能を強化しているから、雑音がより少ないのだそうだ。

Echo Show21は、すごくいいデジタルフォトフレームになる、というのもアマゾンが強力にアピールしていることだ。ただ、海外のユーザーレビューには、こんな感想も上がっている。

「製品としては素晴らしいが、アマゾンは画面により多くの広告を挿入し始めたので、今では広告→写真→写真→広告→写真…というようなことになっている」

これは製品自体の問題ではないが、評判が落ちる大きな理由になるだろう。

Echo Show21には、アレクサ対応(音声で操作できる)リモコンと、壁掛けマウントが同梱されている。

Echo Show21より画面サイズが一段小さいEcho Show15なら、最新モデルの第2世代が日本でも売られている。このモデルは、画面サイズ以外の性能は、スピーカーもカメラもその他何もかも、Show21と同じだ。リモコンと壁掛けマウントも同梱されている。

日本でも発売されているEcho Show15(左)は、Echo Show21の弟分。画面サイズ以外すべて同じ、性能も機能も変わらない。

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