Amazon Echoで聴ける有料音楽配信サービスを比較

Amazon Echo(アマゾン エコー)で聴ける音楽配信は、有料/無料合わせて8つ。Amazonの3つと、「dヒッツ」、auの「うたパス」、Apple Music、AWA、Spotifyです。それぞれの特徴と評判は——

Amazon Echoのどの機種でも、Amazonの無料音楽配信「Amazon Music Free(アマゾンミュージックフリー)を聴けます。特に準備は要らず、「アレクサ、音楽をかけて」「ジャズをかけて」などと命令すればかけてくれます。そして無料です。

ただ、無料配信の宿命として、数曲聴くごとにラジオCMのような広告が入ります。また、曲のスキップは6回までしか出来ません。曲名・アーティスト・アルバム名を指定して好きな曲だけ聴くことはできず、それに似かよった曲が自動的にシャッフル再生されます。

(詳しく知りたい人は、こんな説明を読むより、実際に聴いてみるのが早いでしょう。Amazonのアカウントがあれば……つまりAmazonで買い物したことがあれば、PCやスマホでhttps://www.amazon.co.jp/music/free/にアクセスして、今すぐでも聴けます。個人情報の打ち込み一切不要。ただし、同じページに有料配信の広告も出ているので惑わされないように。『無料で聴く』とあるボタンを押して進むこと。

こんな無料配信の制限に我慢できない人は、制限のない有料版を選んでいます。特に、広告ナシというのは有料の大きなメリットです。

有料配信それぞれの特徴と評判を、下にまとめました。入会検討のご参考にどうぞ。

Amazon Music Unlimited(アマゾン ミュージック アンリミテッド)

アマゾンミュージックアンリミテッド(Amazon Music Unlimited)の一番の特長は曲数の多さ。1億曲が聴き放題。曲数の多さをウリにしているSpotifyやLINE music、Apple musicと同等です。

(※ 以前、Amazon Music Unlimitedは9,000万曲と謳っていましたが、2022年11月から1億曲に増えました)

料金は、月額1080円が基本(2024年2月時点)。個人プランの他にも会員の種類があり、それぞれの月額は(2024年2月時点で)次の通りです。

個人プラン ファミリープラン Echoプラン 学生プラン
1080円 1,680円 580円 580円

ファミリープランは家族6人まで使えるプランです。Echoプラン(旧ワンデバイスプラン)はAmazon Echoユーザーに向けた割安プラン。ただしEcho1台、もしくはFire TVデバイス1台でしか聴けません。学生プランは学生証の提示が必要。

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以前は邦楽曲が少ないと噂されていたMusic Unlimitedですが、曲数が1億曲に増えてから、そういう噂は聞かなくなりました。

お目当てのアーティストがいる場合、その人の曲が配信されているかいないかを、入会前に調べられます。Amazonのデジタルミュージック部門で検索すれば簡単にわかります。その手順はこちらのブログ記事をご参照ください。

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Amazon Music Prime(アマゾン  ミュージック プライム)

Echoで聴けるAmazonの音楽配信には、Music Unlimitedの他にもう1つ、Amazon Music Prime(アマゾン ミュージック プライム)があります。(旧Prime Music)

配信曲数はMusic Unlimitedと同じ1億曲。ただし、アーティストやアルバム、プレイリストを指定してのシャッフル再生しかできません。(曲指定ができません)また、音質がMusic Unlimitedよりやや劣ります。

Amazonプライム会員になれば、他の会員特典に加えてこの音楽配信が受けられます。(Amazon Music Primeという音楽配信のみに入会することはできません)

料金は基本的に月額600円(2024年2月現在)。ただしこれは、Music Primeの音楽配信だけでなく、映画・ドラマ配信(プライム・ビデオ)、Kindle本読み放題、購入商品割引、配送優遇といった様々な会員特典が込みになった値段です。音楽に加えてビデオやKindle本もたくさん楽しみたいというユーザーに人気があります。

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Amazonプライム会員とAmazon Music Unlimitedの両方に入った場合

両方に入会した場合、Amazon Echoはあなたのリクエストに応じて、Music Unlimitedから選曲します。Unlimitedの方が音質が良く、曲の指定もできます。

この場合、Music Primeという配信サービスを受ける意味が無くなってしまいますが、その分、料金面で考慮されており、プライム会員はMusic Unlimitedの会費が割引されるようになっています。(月額1080円→980円に割引/2024年2月現在 Amazon Musicの規約ページで確認できます)

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dヒッツ

dヒッツ」はNTTDocomoが運営する音楽配信サービス。Amazon Echoをはじめ、auやSoftBankのスマホ/タブレット、iPhoneなど、Docomo以外のデバイスにもきちんと対応しています。Echoでdヒッツを聴くには、あらかじめAlexaアプリから連携させておきます。(Alexaアプリでdヒッツの「スキル」を探し、「有効にする」ボタンを押す)

月額料金およそ500円という安さが、dヒッツの大きな魅力。配信曲数は日々増えており、以前は450万曲と言われていましたが、現在は特に公表されていません。邦楽が充実していることで評判が高まっています。

dヒッツは日本のサービスだけあって、他の音楽配信サービスと比較して邦楽が充実しています。というか、圧倒しています。人気アーティストは網羅。CD発売日に新曲が配信されます!——dヒッツとは?国内最大の音楽配信サービスをわかりやすく解説 (ユーザーレビューブログ『みぎいろ!』

洋楽が好きな人にとってはもの足りないと思いますが、J-POPメインの人にとってはちょうどいいくらいのバランス感ですね。——【辛口評価】音楽聴き放題「dヒッツ」は本当に使えない?長所短所を徹底調査(ゆるがしこい節約メディア『ゆるぢえさん』

ランキング上位の曲やテレビ等によく出る人気アーティスト、流行の歌等を好んで聴く方には最適なサービスと言えます。——【音楽聴き放題】結構使えると思うよdヒッツ。特徴・評判を細かく紹介します (ユーザーレビューブログ『JOYFUL MONEY』

スマホへの独特な配信方式

dヒッツに入会する前に知っておいた方がいいのは、スマホやタブレットへの独特な配信方式です。

dヒッツの音楽は、(スマホやタブレットには)プレイリストの形でのみ配信されています。聴きたい時は、「ピアノの音色が切ないバラード」とか「◯◯年邦楽ヒッツ」とか「感情をゆさぶるロックサウンド」といったプレイリストを、あらかじめ用意されている約2万の中から選んで再生します。

好きな曲だけを選んで聴いたり、1人のアーティストの曲だけを連続して聴くには、アプリを操作して曲を1つずつピックアップし、自分専用のプレイリストを作る必要があります。

これが「面倒臭い」という声は多く上がっていますが、その一方、特定の曲にこだわらず「好きなジャンルの曲を続けてあれこれ聴ければいい」という人には、dヒッツは好評です。

Amazon Echoでdヒッツを聴く場合、これは当てはまりません。Echoを使うと、Alexaにアーティスト名を指定して曲を選ばせることができます。もちろんプレイリストでも聴けます。

「dヒッツ」公式サイトへ→

Amazonの音楽配信とdヒッツの両方に入会した場合

Amazonの音楽配信(Amazon Music UnlimitedかMusic Prime)とdヒッツの両方に入会した場合、Echoは、あなたのリクエストに応じて両方から曲を探して再生します。例えば、リクエスト曲がMusic Unlimitedに無い場合、dヒッツを検索して曲を見つけてくれます。

洋楽も邦楽も大好き、という大の音楽ファンには、両方入会というのも選択肢の1つと言えそうです。

スマートパス プレミアムミュージック(旧 うたパス)

スマートパス プレミアムミュージック(旧 うたパス)」はKDDIが運営する音楽配信サービス。スマホへの配信はauユーザーとiPhoneユーザーに対応していますが、Amazon Echoへの配信はauユーザーのみです。auIDを持っていないとEchoでは聴けません。

(Echoと「うたパス」を連携させるときに、auIDを打ち込む必要があります)

「うたパス」は、dヒッツ同様、邦楽に強いのが特長。その理由は、これもdヒッツ同様、「レコチョク」と提携しているから。

「レコチョク」は日本のレコード会社が共同で立ち上げたデジタルミュージック販売会社。そこが配信の大元になっているので、「うたパス」も人気邦楽をたくさん提供できるのですね。

料金は月額980円です。(2024年2月現在)

ただし「うたパス」は、好きな曲を指定して聴くことができません。(これもdヒッツと似たところ)あらかじめ用意されたプレイリストをシャッフル再生するのみ。「出来合いのプレイリストじゃ嫌」という人はこの点要注意ですね。そこまでこだわらず、色々な曲を流し聴きしたい人や、人気曲をあれこれ聴きたいという人に、「うたパス」はおすすめです。

公式サイトによれば、(2022年時点で)プレイリストは10,000以上。人気アーティスト一人の曲だけを集めたプレイリストも豊富です。

「うたパス」公式サイトへ→

Apple Music

Apple Musicの特長は、約1億曲という曲数の多さ。2024年2月時点で、Amazon Music Unlimitedと同じ曲数です。

洋楽だけでなく、邦楽も多く揃っています。「びっくりしたのは80年代のアイドルの曲なんかもちゃんとありますね。かなりマニアックなものにも対応しています」という声が、ネット上にあがっています。

料金は月額1,080円が基本。学生なら月額580円になります。ファミリー会員は月額1,680円。(いずれも2024年2月時点)

Amazon EchoやiPhoneだけでなく、AndroidスマホやWindowsパソコンでも聴けます。

Apple Music公式サイトへ→

AWA

AWA(アワ)は、音楽業界で有名なエイベックスのグループ会社「エイベックス・デジタル」と、ネット広告会社「サイバーエージェント」が共同運営する音楽配信。無料版と有料版があります。曲数はどちらも1億4000万曲。2020年3月4日から、Echoでも聴けるようになっています。

AWAの無料版(フリープラン)は、他の無料配信と違い、広告が入りません。これは嬉しいのですが、曲を丸ごと全部聴けない、というネックがあります。1曲の最初の30秒だけが流れます。また、曲再生の合計時間に制限があり、1カ月に計20時間分の曲しか聞けません。

有料版(スタンダードプラン)は月額980円(2024年2月現在)。これだと1曲ずつを最後まで聴けるようになります。聴ける曲数(合計の再生時間)も無制限になります。

AWA公式サイトへ→

Spotify(プレミアムプランのみ)

Spotifyは、世界最大手の音楽配信サービス。圧倒的人気を得ている無料版と、月額980円の有料版(プレミアムプラン)がありますが、Echoで聴けるのは有料版のみ。

配信曲数は、公式サイトによれば「数千万曲」。巷では7,000万曲とも8,000万曲とも言われていますが、公式のニュースリリースによれば、2022年10月時点で「8,000万曲以上」となっています。邦楽もありますが、洋楽が中心です。

有料版には次のようなメリットがあります。1)広告が入らない(無料版では時折曲間に広告が入る)2)曲を何回でもスキップできる(無料版では回数制限あり)3) 曲をスマホやPCにダウンロードできる(無料版はストリーミングのみ)

Spotify公式サイトへ→

参考リンク:紹介した音楽配信各社の公式サイト

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