【Amazon Echo Popレビュー】いちばん廉価なEcho

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これを買う理由

  • スタンダードなEchoより圧倒的に安い
  • サイズが小さい割に、音のバランスがいい

買うのを見送る理由

  • 音楽を十分楽しむには音の迫力不足
  • 見た目に高級感がない

Echo Pop(エコー・ポップ)はスマートスピーカーの入門機といえます。いきなり値段の高い機種を買うのでなく、まずは安いもので試したいという人に最適です。

Echo Popは低価格ですが、呼ぶと応えるアレクサは他の機種と全く同じもの。その能力に遜色はありません。生活情報を得たり、音楽を聞いたり、家電品を声で操作したりと……アレクサの面白さを十分に体験できます。

デザイン

Echo Popは、ソフトボールほどの大きさの球を、半分に切ったような形です。

平たい前面にはポリエステルのハードメッシュが張られています。その後ろの半球状のボディはむき出しのプラスチックです。

大きさは横幅9.9cm×高さ8.3cm×奥行き9.1cm。これは同価格帯の別機種Echo Dotとほとんど同じ大きさ。

Echo Popのデザインは、ポップという名前の通り「軽い」印象です。ただ、上に書いたように、ボディの大部分がむき出しのプラスチックなので、悪くいえば「安っぽい」と感じる人もいるでしょう。(同価格帯のEcho Dotは球体で、そのほとんどがメッシュ生地に覆われているので、ちょっとした高級感があります)

平たい前面の上部には、LEDのステータスバーが埋め込まれています。これの光り方を見れば作動状態が分かります。例えば、アレクサがユーザーの声を聞いているときは「青」、アレクサが聞き取れないときは「赤」、ネット接続に異常があるときは「黄」に光ります。

ボディの上部には3つのボタンがあります。「+」「−」印のボタンで音量の上げ下げを行います。「∅」印のボタンはマイクオフボタンで、これを押すと、Echoの耳である内蔵マイクがoffになります。プライバシーを完全に守りたい時に使います。

他のEcho機種にある「○」印のボタン(アクションボタン)は、Echo Popにはありません。このアクションボタンを押すと、アレクサがユーザーの命令や指示を聞く体勢に入るのですが、声で「アレクサ」と呼びかけても同じことなので、このボタンはあまり使われません。それでEcho Popでは省略されたようです。

ボディの色はチャコール(黒)グレーシャーホワイト(白)ラベンダーティールグリーン(鴨の羽色)の4色。アマゾンの商品ページでそれぞれの色を確認できます。(上の色名にリンクが貼ってあります)。ラベンダーとティールグリーンは、他のEcho機種にはない個性的な色です。このレビューではティールグリーンを使用しました。

本体重量は196g。片手で持ってあちこちの部屋に運べます。ただ、充電式ではないため、持ち歩きながら使うことはできません。(電源コードをコンセントに差し込む必要があります。これは他のEchoも同じ)

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初期設定

買ったばかりのEcho Popを使い始めるには、まず電源コードをコンセントに差し込んでから、専用のAlexaアプリで初期設定をします。

このAlexaアプリは、スマートフォンでGoogle PlayやApp Storeから無料ダウンロードします。

ダウンロードしたアプリを開いた後は、画面の指示通りに入力していきます。入力で面倒なのはWiFiパスワードくらいで、全ての設定は数分で済みます。

すでに他のEcho機種を使っているなら、設定で何かを入力する必要はありません。Alexaアプリを開いてからタップひとつで設定完了です。

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アレクサを使う

Echo Popに声で命令したり、指示したりすると、CMやネットで言われているように、「搭載」されている人工知能Alexa(アレクサ)がいろいろなことをやってくれます。

例えば最新ニュースや天気情報を聞かせてくれたり、音楽を聞かせてくれたり、料理レシピを読み上げてくれたり、家電品のon/offや操作をやってくれたり、「やることリスト」を作ってくれたり、アラームタイマーをセットしてくれたり……全部、声で指示するだけでアレクサがやってくれます。

また、2台のEcho同士で、まるでインターフォンのように通話できます。その2台が、遠く離れた家にあっても大丈夫です。

こういった機能は、Echo Popも、他のEcho機種も変わりません。ただ、Echo Popにできないことが2つだけあります。

その1つは、「室温を感知してエアコンなどを自動的にオン/オフする」こと。Echo Popには温度を感知するセンサーがないので、室温に応じて何かをすることができません。(できるのはEchoとEcho Dotです)

もう1つは、「人が部屋に入ったことを感知して照明を自動的にオンにする」こと。Echo Popには人感センサー(モーションセンサー)がないので、これもできません。(できるのはEcho、Echo Dotです)

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音質

Echo Popの内蔵スピーカーのサイズは1.95インチ(直径約4.95cm)。ステレオではなく、モノラルです。クリアな音なので、小音量で音楽を聴くにはうってつけですが、サイズが小さいので迫力のある音は出ません。特に低音が弱く、その点では物足りなさがあります。

また、音量を最高にすると音割れします。(これは、サイズの小さなスピーカーでは仕方ないことで、Echo DotやEcho Show5でも、最大音量では音割れします)

試しにEcho Popで、ベース音とバスドラムが特徴的なThe Knifeの曲「Silent Shout」を聴いてみましたが、最大音量にしてもベース音ははっきり聴こえて来ませんでした。また、音量を8/10程度にまで上げると、バスドラムの音が歪み始めました。

低音重視の曲はEcho Popに合っていないようです。高音から低音まで広い音域がカバーされている曲の代表例、Yesの「Round About」を聴くと、それがよく分かります。生ギターの前奏も、その後に続くエレクトリックギター、ドラム、ベースの絡み合いも、Echo Popはバランス良く再生しました。

同じことは、クリスタル・メソッドの「Born Too Slow」を聴いても分かります。中〜高音域で鳴る、シャリシャリした感じのギターやキーボードがはっきり聴こえ、それと同時に、低音域のベース、バスドラムのドライブ感も伝わって来ます。決して豊かな低音とは言えませんが、小さいスピーカーとしてはバランスがよく取れています。

Echo Popは、リビングルームに置いて家族で曲を聴いたり、ホームパーティーで音楽を流したりするにはパワー不足です。デスクなどに置いて自分だけが聴いたり、狭い部屋やキッチンなどで聴くのに適しています。

Echo Popの音に満足できないときは、Bluetoothで音のいい外部スピーカーを繋げることをおすすめします。こうすれば、Echo Popの小さなスピーカーは鳴らず、Bluetoothスピーカーだけが鳴ります。

評定

スマートスピーカーを、とりあえず、お金をかけずに試したいという人に、Echo Popは最適です。値段が安い分、センサーが付いていないというデメリットがありますが、それでもアレクサの機能をほぼ全て使えるのは得です。

また、2台目、3台目のEchoとしても、廉価なEcho Popは手頃です。

こんな人にお勧め

  • スマートスピーカーに興味がある人
  • すでにEchoを持っているけど、各部屋で使うために2台目、3台目がほしい人

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