2024年 一番お勧めするEchoはこれ!

2014年に登場してから、Amazon Echo(アマゾン エコー)の機種はどんどん増えた。だから、選ぶのが大変になった。それを楽にするのがこの記事。現時点(2024年5月)で買えるEcho機種の中から、ニーズに合わせて一番のものを紹介する。

いろいろあるEcho機種

Echoの機種は、大きく見て4つある。スタンダードな球形の「Echo(エコー)」、ミニサイズの「Echo Dot(エコー ドット)」と「Echo Pop(エコー ポップ)、そして、タッチスクリーン付きの「Echo Show」シリーズだ。(Echo Showはスクリーンサイズ違いでさらに何種類かある)これらの機種にはそれぞれ特徴があり、使い勝手が違う。

これ以外に、異端児とも言える機種がある。1つは自動車の中で使う「Echo Auto(エコー オート)」。もう1つは、オーディオマニアに向けたハイスペックの「Echo Studio(エコー スタジオ)」だ。

種類が多くて頭がごちゃごちゃしてくるかも知れないけれど、大丈夫。下に各機種の要点をまとめて、用途別にベストのEchoを紹介する。Echo/アレクサに初めて触れるという人にも、2台目3台目を探す人にも、隠れオーディオマニアにも、満足できる1台が見つかると思う。

ほとんどの人にお勧めするのは

Echo Dot with clock(時計付き)第5世代

小型タイプのEcho Dot with clock(時計付き)をほとんどの人にお勧めする理由は、第5世代(2022年型)になって性能がアップしたから。よく使う、2つの部分が向上している。

1つは内蔵スピーカー。小型タイプのわりには、低音に迫力が加わった。音楽を聴くときに、旧型(第4世代)より芯のある低音を楽しめるようになった。

もう1つは、ボディにデジタル表示される時計。埋め込まれたLEDの数が、旧型(第4世代)より増えたので、時計以外に、天気予報のお天気マークや、音楽再生時の曲名なども表示されるようになった。ちょっとしたことだけど、気が利いていて、使いやすい。

アレクサ(搭載されたAI)の機能については、他のEcho機種と変わりない。ボディは小さい(大玉リンゴくらいの大きさ)けれど、アレクサの対応に差はないということ。また、他機種と同様、音量上げ下げボタンが付いているので手操作でも音量調節できる。プライバシーを守るマイクオフボタンも、もちろん付いている。

1つ言っておきたいのは、すでにEcho Dotの第4世代を持っている人にこの第5世代は勧めない、ということ。第5世代の方が良くなっているのは確かだけど、わざわざ買い直すほどのグレードアップではないと思う。

けれど、2台目3台目のEchoを物色している人や、Echoに初めて触れてみようという人、言い換えればほとんどの人に、このEcho Dot最新版(第5世代)はお勧めだ。

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初体験にちょうどいい

Echo Pop(2023年 最新型)

Echo Pop(エコー ポップ)は、評判の良かった昔のEcho Dot(第3世代)の後を継ぐ機種だ。値段はEchoシリーズの中で最安。安いけれど、Amazon Echo/アレクサに期待する機能は全て備わっている。音楽再生や家電品の操作はもちろん、お天気情報をアナウンスしてくれたり、言ったことをスマホのやることリストに書き込んでくれたり、馬鹿馬鹿しい質問に答えてくれたりする。

他のEcho機種にない、Echo Popならではの特徴は、ボディカラーのバリエーション。オーソドックスな白、黒の他に、ラベンダー、ティールグリーン(鴨の羽色とも呼ばれる渋い青緑)という個性的な色がある。

機械的な性能は、特に優れていない。最新技術が使われているわけでもない(そういう機種は下に紹介した)。けれど、Echo Popは求められたことを、シンプルに、きちんとこなす。それがいい点だ。だから、未知のスマートスピーカーに怖気ている入門者に、特にお勧めしたい。値段が安いのも、お試しにはちょうどいい。

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音楽好きにとってコスパがベストの

Echo 第4世代 (2020年型)

Echoシリーズの代表とも言えるこのEchoは、2020年に発売された第4世代が最新モデル。4年近くリニューアルされていないのだが、音楽好きには今でも最良の選択だ。

大玉メロン1個ほどの大きさのボディに、3インチウーファー(低音用スピーカー)と、0.8インチツイーター(高音用スピーカー)2個が内蔵されている。これが、部屋全体に満ち渡る迫力のサウンドを生み出す。音をクリアに再現する圧縮技術「ドルビーオーディオ」も組み込まれている。

ユーザーからアレクサに指示する声は、埋め込まれた7つのマイクが拾う。これにはノイズキャンセリング機能が備わっていて、大音量で音楽をかけていても、周囲に雑音があっても、アレクサはユーザーの声をかなり正確に聞き取る。

音のこと以外に、1つ付け加えておきたいことがある。Echo(第4世代)には、家電品操作で(場合によっては)必要になるZigbeeハブが内蔵されている。だから、スマートホームを始めやすい。(上に紹介したEcho DotやEcho Popには内蔵されていない。ただ、Zigbeeハブなしでも家電品操作ができる場合も多い)

Echo Dotのような時計表示はないが、その代わりに、段違いのスピーカーシステムが入っているEcho(第4世代)。もちろん、もっと音のいい機種もあるが、値段はEchoの倍近くする(下に挙げた「Echo Studio(エコー スタジオ)」)。それを考えると、Echo(第4世代)は、音楽好きにとってコストパフォーマンスがベストの機種と言える。

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自動車に一番のEchoは

Echo Auto(エコー オート)第2世代

車の運転中、手を使わず、声でアレクサとやり取りできるのは都合がいい。例えば交通情報を尋ねたり、ポッドキャストを再生させたり、音楽をリクエストしてアレクサに選曲させたり、と、いろいろ便利だ。

普通のEchoシリーズはWiFiでインターネットに接続しないと使えないが、このEcho Auto(エコー オート)だけは違う。スマートフォンと連携させて、データ通信でインターネットと繋ぎ、アレクサを呼び出すことができる。

再生させた音楽やアレクサの声などは、車載のオーディオシステムから出る。Echo Autoとオーディオシステムを、Bluetoothか3.5mmオーディオケーブルで繋いで、音のいい車載スピーカーを利用するという仕組み。

電源は、車についたUSB電源ポートから取る。USBが無い場合は、シガーソケットからでもいい(アダプターが付属している)。

Echo Autoで一番嬉しいのが、貼り付け式のマイクだ。ウエハースくらいの大きさの(約5cm×約2.3cm)マイクを、ダッシュボードの運転席に近いところに貼っておける。アレクサに話しかける時、マイクが近いので、ユーザーの言うことがきちんと伝わりやすい。特に、音楽をかけながら運転していたり、開け放った窓から路上の雑音が入るような状況では、このマイクがありがたい。

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家族で使うならぜひ画面付きの

Echo Show 5・8・10・15

アレクサにいろいろ喋ってもらうだけでなく、目にも見せてもらいたいと思うなら、Echo Show(エコー ショー)の4つのモデルがお勧めだ。どれも現在入手できる。

Echo Showというのは、早い話、アレクサの機能とタッチスクリーン画面を合体させたもの。画面サイズは5インチ、8インチ、10インチ、15インチがあり、それぞれの数字がモデル名に付いている。例えばEcho Show 5だと、画面は5インチ、という具合だ。

画面が付いて便利なことはいろいろあるが、中でも一番は、ビデオ通話ができること。別の場所で暮らす祖父母や息子、娘、孫たちの、顔や姿を見ながら話ができる。家族にお勧めする理由はこれだ。頻繁にビデオ通話するならEcho Showがベスト。

ついでに、画面付きのメリットを、他にも少し挙げておこう。1)音声の説明より詳細なお天気情報が画面に表示される。2)料理の作り方レシピが映像・画像付きになる。3)監視カメラや見守りカメラのモニターディスプレイとして使える、などなど。

画面以外の特徴

Echo Showシリーズの各モデルは、画面の大きさ以外にも特徴がある。

Echo Show5は、言ってみれば、アレクサ付き置き時計。ベッドサイドのテーブルなどに置くのにちょうどいい。内蔵されたスピーカーは、携帯ラジオ程度の小口径のものが1個。音質はクリアだが、音量は小さい。

Echo Show8にはスピーカーが2個、Echo Show10には3個(ツイーター2個、ウーファー1個)内蔵されていて、音楽をステレオで聴ける。特にEcho Show10の音は良く、上で紹介したEcho 第4世代(2020年型)を超える評判の良さだ。(ただし値段が高い)

Echo Show15は壁掛けタイプ。だから、家族みんなで集まって使える。Netflix(ネットフリックス)やアマゾン プライムビデオをストリーミング再生できるから、テレビの代用にもなる。2年前の無償アップデートでFire TVが内蔵されたので、Fire TVの機能を全て使えるのも嬉しい。

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音楽愛好家に捧げる

Echo Studio 第1世代

音楽を聴くのが好きでたまらない、という人は、もうこれ一択。Echo Studio(エコー スタジオ)だ。

ほとんどのEcho機種は、何かをしながら音楽を聴く分には十分いい音だが、このEcho StudioほどHi-Fi仕様ではない。Echo Studioには5個のスピーカー(1インチ ツイーター1個、2インチ ミッドレンジスピーカー3個、5.25インチ ウーファー1個)が内蔵されていて、これが立体感のある3Dオーディオを生み出す。空間オーディオフォーマットのDolby Atmos(ドルビーアトモス)にも対応している。Fire TVと連携させて、ホームシアターを組むこともできる。

音の特徴はというと、低音域はパワフル、中音域は豊か、高音域はクリア、といった印象だ。

もちろん、他機種と同じアレクサの機能が備わっている。何かを指示したり、質問したりすると、アレクサが応答し、対応する。

Echo Studioの値段を見ると、普通は買うのを躊躇するだろう。けれど、音に特別のこだわりを持った人と、最高の音楽体験を求める人にはお勧めしたい。最近、ボディカラーに白が加わって、白、黒のどちらかを選べるようになった。

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