Amazon Echoからプライバシー流出のリスク?

2015年11月にアメリカで起こった殺人事件は、Echoユーザをびっくりさせた。人が殺されたからじゃない。Amazon Echo(アマゾン エコー)がユーザーとのやり取りを録音しているのが分かったからだ。その後、個人情報の流出やプライバシーを覗かれるんじゃないかと心配する人が増えた。日本のユーザーにも同じリスクはある。そこで、Echoでプライバシーを守るための技を紹介しようと思う。

その殺人事件は、ある男性が家の中で絞殺されたというものなんだけど、現場にEchoがあって、そのEchoが重要参考人になったんだ。なぜかというと、犯人がEchoに話しかけたかもしれないから。

Echo/Alexa(アレクサ)は、自分に言われた命令を録音している。四六時中というわけじゃないけど、「アレクサ」と呼びかけられた後の命令だけは録音しているんだ。これはAmazonも認めている。

警察は、それを聞きたかったというわけ。犯人の声が分かるし、犯人が言ったことの中に何か手がかりがあるかもしれないから。

プライバシーの安全はどうなる?

Echo/Alexaに話しかけたことが録音されている、となると、僕たちユーザーのプライバシーはどうなるのだろう?

その前に、そもそもどうして録音する必要があるんだろう?

それには、それなりの理由がある。人工知能Alexaが、ユーザーの命令や言ったことを後から分析して、ユーザーの好みや癖を覚えるためなんだ。そうしておけば、すごく大雑把な人の大雑把な要求にも、次回から応えられるようになる。録音しているのはEchoだけじゃなく、Google Home(グーグル ホーム)も、それ以外のスマートスピーカーもやっている。

こうなると、ユーザーが言ったこと(の一部)は、AmazonやGoogleに聞かれていることになる。

これはちょっと心配だ。「どーせ大したこと言ってないから、聞かれたってかまわない」という人もいるだろうけど、プライバシーの面に不安を感じる人も多いんじゃないかな。

Echoでプライバシーを守るには

Amazon Echoでプライバシーを守るには、僕が思いつくところでは、2つのやり方がある。

1つは「マイクオフボタン」を押すこと。Echoの天面にある、マイクロフォンのマークに斜線が引いてある絵柄のボタンが「マイクオフボタン」だ。これを押すと、Echoの内蔵マイクがoffになって機能しなくなる。(当然だけどAlexaは何も聞かなくなるから、こっちが何を言っても反応しない)

もう1度「マイクオフボタン」を押すと元に戻って、こちらの言うことを聞くようになる。

2つめのやり方は、スマートフォンからAlexaアプリを操作して、Amazonが記録している録音そのものを消してしまうこと。アプリで「設定」→「履歴」→「詳細を見る」と進めば、全ての録音を聞ける。削除するには、削除したい録音を選択して、「削除」ボタンを押せばいい。(Amazonサイトに詳しいやり方が掲載されている)

ただ、これをやると、Alexaの記憶からユーザーの言ったことが消えるので、Alexaはあんまり学習できなくなる。ユーザーの好みや喋り癖を、なかなか覚えてくれなくなるんだ。このあたり、使い勝手の良さを取るか、プライバシーを取るか、ちょっと難しいところだね。