AIはどんどん進歩するなぁ、と思えるニュースを、アメリカのYahooニュースサイトで読んだ。Amazonが、Echo/アレクサに通訳機能を盛り込もうとしているらしいんだ。「翻訳」じゃなくて「通訳」だよ。言ったことを、その場で英語とか、別の言葉にしてくれるらしい。
今のEcho/アレクサにも、翻訳する力はほんの少しある。例えば、英単語の意味を尋ねれば日本語で教えてくれるし、英語の短いセンテンスなら36ヶ国語に訳せるとAmazonは言っている。
でも、日本語のセンテンスとなると、実際やってみると分かるけど、絶望的と言っていい。
米国Yahooニュースによれば、Amazonはこんなアレクサをもっと鍛えて、日本語を含めた主要言語に、ほぼ同時に訳せるようにする気らしい。
もっと滑らかに、意味の通る訳に
今でも、音声で翻訳してくれるポータブルの翻訳機みたいなのはある。イタリアに行った知り合いが、空港の税関でやり取りする時、それを使って「とても役立った」と言っていた。
でも、今の翻訳機は、すごく短いセンテンスしか満足に訳せないんだ。僕たちが普通に喋ってる長さの文を訳すのはとても無理。税関みたいに二言三言で済む場所では役立っても、もっとちゃんとしたコミュニケーションを取りたいときは、大して使い物にならない。
ましてや、通訳者のように2人の間に入って、やり取りをその場で訳していく、なんてことはできやしない。
ところが、Amazonの開発者は、アレクサでこれをできるようにするつもりなんだ。まだ正式発表はないけれど、米国Yahooニュースは「複数の情報筋から情報を得た」と書いている。
もっとも、Amazonの開発者に限らず、GoogleもAppleもSamsungも同じものを目指しているらしいけど。
Echoで身近な国際交流
僕には外人の友人が何人かいて、たまに家に遊びに来る。そのとき、日本の友人も呼んで引き合わせたい、と、よく思うんだ。でも、言葉の壁を考えると躊躇してしまう。
もちろん、日本の友人だって、外国の友人だって、多少の英語や日本語は喋れる。けれど、それって、ポータブル翻訳機で訳せる程度の内容なんだ。会話として、楽しさや面白さを味わえる内容じゃない。
ここに、通訳できるEcho/アレクサが入ったらどうだろう。
テーブルの中央にEchoを置いて、日本人も外人もその周りに集まり、色々なことを話し、Echoが片っ端からそれを通訳する。こんな場面を想像してしまう。そうなったら楽しいだろうな。
通訳機能を盛り込もうとしているAmazonのアレクサチームに、ぜひ頑張ってもらいたい。
参考リンク:Amazonで扱っているポータブル音声翻訳機
- 『ili(イリー)』〜旅行を楽しくする瞬間翻訳ツール。英・中・韓⇄日本語。カスタマーレビューで高評価。
- 『ポケトーク』〜50ヶ国語に対応。WiFiか携帯電波の届く場所でのみ使える。