Echo Dot(エコードット)の第5世代が、2023年2月から発売になっている。旧型の第4世代と比べて良くなった点も、悪くなった点もある。
新しいEcho Dot第5世代は、第4世代からのマイナーチェンジだ。見た目のデザインは同じで、第4も第5も区別がつかない。ちょっとだけ変わったのは、中の機械の部分。あと、それによって(アレクサで)できることが少し、ほんのちょっぴり増えた。
Echo Dot第5世代が良くなった点
第4世代と比べて次の点が良くなった。
内蔵スピーカーがやや大きくなった。第4世代のスピーカーは1.6インチ(直径約4cm)。新しい第5世代は1.73インチ(直径約4.4cm)で、4mmほど大きい。理屈では、大きい方が低音が良く出る。また、第5世代は、高音がはっきり出るタイプのスピーカーを使っている。実際に聴いたアメリカ人のユーザーレビューでは、「あえて比べるなら第5世代の音の方がいい」という意見がある一方、「むしろ第4世代の方がいいと思う」という逆の意見もある。人によって違うということは、驚くほどの差はないと考えていいだろう。なお、第4世代にせよ第5世代にせよ、Echo DotのスピーカーはスタンダードなEchoより遥かに劣る。音楽鑑賞にはスタンダードなEchoの方がいい。
タップでアラームを止められるようになった。目覚ましアラームの音を止めるのに、第4世代までは、声で「止めて」と言う必要があった。第5世代はこれに加え、Echo Dot本体のてっぺんを手でタップしても止められる。明らかに楽だ。(他にも、タップで音楽を一時停止したり、Echo/アレクサ同士の通話終了などもできるようになっている)
温度センサーとモーション(人感)センサーが付いた。これらのセンサーのおかげで、アレクサのできることがちょっとだけ増えた。例えば、温度センサーで室温を感知し、一定の室温になったらアレクサが(自動で)エアコンを入れる、というような洒落た技が可能になった。モーションセンサーは人の動きを感知するので、例えば人が部屋に入ったときの動きに反応して、自動的に電灯を点けさせることができる。(ただし事前の準備と設定が結構大変)
重量が軽くなった。Echo Dot第4世代は341.3gあるけど、第5世代はそれより軽い304g。その差は37.3g(500円玉5個分くらい)。軽い方がいいとは限らないけど、一応いいことだと思う。
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Echo Dot第5世代が悪くなった点
それほどひどいことじゃないけど、一応、悪くなったと言える点が1つ。
オーディオ出力ジャックが無くなった。Echo Dot第4世代にはあった3.5mmオーディオ出力ジャック(端子)が、第5世代では無くなった。このジャックを使い、3.5mmオーディオケーブルで外部スピーカーを繋げば、Echo Dotで再生する音楽を(より音質のいい)外部スピーカーで鳴らすことができた。だから好評だったけど、第5世代では無くなってしまった。第5世代で外部スピーカーを鳴らすには、Bluetoothで接続する。つまり、Bluetoothスピーカーしか繋げられないということ。
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その他の変更点
いいとも悪いとも言えない変更点がある。それは次の通り。
3色ある本体色の1色が微妙に変わった。Echo Dot第4世代の本体色はチャコール(ほぼ黒)、グレーシャーホワイト(ほぼ白)、トワイライトブルー(明るめの青)の3種。新しい第5世代はチャコール(ほぼ黒)、グレーシャーホワイト(ほぼ白)、ディープシーブルー(暗めの青)の3種。つまり、第5世代の青は、第4世代より暗く、落ち着いた感じ。
(日本では普及していない)メッシュWiFiネットワークに対応。Echo Dot第5世代は「Eeroメッシュネットワーク」というWiFiネットワークに、うまく組み込まれるようになっている。このネットワークは、多数のデバイスを高速で接続できるのが長所だが、それなりの短所もあるので、単純に良し悪しは評価できない。
主要な変更点は以上。(他にもあるにはある。例えば本体のメッシュ生地が、第5世代の方がややテカるとか。けど、言い出せばキリがないので省略した)
どの変更点もマイナーチェンジと言っていいが、そこにこだわりがあったり、その機能をよく使う/全然使わないという人もいるはず。変更点が自分に大事なら、新しい第5世代がいいだろう。大事でないなら、値段の安い旧型の第4世代で何の問題もない。(旧型第4世代は、Amazonで売り切れでも、楽天などにはある)