Echo PlusのNewモデル(第2世代)が発表された。発売は10月末だ。新しい第2世代と、旧の第1世代を、発表されている資料などから比較して、変更点を上げてみた。大きなものは見た目のデザインと、サウンドの改良。その他、細かい部分がちょこちょこ変わっているけど、基本的な機能の部分に変更はない。
デザインが変わった
Echo Plus(第1世代)は、表面が硬質プラスチックで、背が高く、「質実剛健」というイメージがあった。けれど、第2世代ではそのイメージがガラリと変わっている。写真の左が第1世代、右が第2世代。
見てすぐに分かるのは、小さくなったこと。高さが8.7cmも減って、14.8cmになり、スタンダードEchoとピッタリ同じ高さになった。(ちなみにEcho Plus 第1世代の高さは23.5cmだった)
ただ、胴回り、というか、筒の直径は、逆に少し大きくなっている。第1世代が直径8.4cmだったのに対して、第2世代は直径9.9cmだ。この差は見た目にも出ていて、第2世代の方が明らかに寸胴に見えるね。言い方を変えれば「可愛い」と言えるかもしれないけど。
あと、重さは、第2世代の方が174g軽くなって780gになった。(対して第1世代は954g)
表面が、スタンダードなEchoと同じファブリック(布地)になったのも大きな変更点。色は3色用意されている:1番黒っぽいのが「チャコール」、1番白っぽいのが「サンドストーン」、そして、その中間の「ヘザーグレー」。どれもAmazonの商品ページで見れるよ。
スピーカーが変わった
Echo Plus(第2世代)は、第1世代と比べて、スピーカーが少し良くなっている。
新旧どちらのEcho Plusにも、低音用のウーファースピーカーと高音用のツイータースピーカーの2つが内蔵されているんだけど、第2世代のウーファーは、第1世代より口径が0.5インチ(約17mm)大きく、3.0インチになった。(ツイーターはどちらも0.8インチで変わらず)
また、2つのスピーカーの配置も変わった。第2世代では、ウーファーとツイータが向かい合わせに配置され(スタンダードEchoと同じ配置)、両者の間にドーム形の反響板が挟み込まれている。
こうした改良のせいで低音域がパワフルに、高音域はよりクリアになった、とAmazonは宣伝しているけど、聴く人の実感としてどうかはまだ分からない。今の時点で実際に音を聴いているのは、米国の発表会場にいたメディアの記者なんだけど、彼らは「会場がうるさかったのでよく分からなかった」と書いている。
そしてもう1つ、これは日本のメディアや日本のAmazonサイトじゃ言ってないことだけど、第2世代のウーファーは、磁力の強いネオジム磁石を使った、ちょっと高級なスピーカー(ネオジムスピーカー)になっているんだ。
ネオジムスピーカーというのは、小さいサイズでも大きな音量が出るのが特徴。この点からも、Echo Plus(第2世代)の音には、期待できるんじゃないかな。
2台を連携させてステレオで聴けるようになった
Echo Plusは新旧どちらの世代も、出てくる音はモノラルなんだ。ところが、第2世代の方は、2台を連携させてステレオで聴けるようになっている。つまり、1台ではモノラルだけど、2台揃えるとステレオになるというわけ。
具体的にどうやって2台を連携させるかは、まだ発表されてないけど、海外の記者たちは、発表会場でステレオになった音を実際に聴いているよ。
日本のAmazonの商品ページにはこう書いてある。
Echo Plus(Newモデル)が2台あれば、左右それぞれで音楽を再生するステレオスピーカーに
音量調節がボタン式になった
Echo Plus(第1世代)は、天面のリングを回して(スライドさせて)音量調節するようになっていた。けれど第2世代では、天面にある「+」「−」のボタンを押す方式に変わっている。(つまりスタンダードEchoと同じ方式になったというわけ)
個人的にはリングを回す感触が好きだったので、これは残念。ちなみに、もちろんだけど、声で命令しても音量調節はできるよ。
温度センサーがついた
Echo Plus(第2世代)には、温度センサーがついている。
今のところ、これはほとんど役に立たない。だって、アレクサがその温度センサーで、部屋の温度を教えてくれるだけだから。
けれど、将来はこのセンサーが重要になるらしいんだ。例えば、エアコンや暖房ヒーターなんかと連携させて、一定の室温になったら自動的にスイッチを入れたりできるようになるらしい。そのほかにも、温度センサーと家電機器を連携させて、Amazonはいろいろなことを考えている。
こうした将来まで考えるなら、センサーのない第1世代を持っていても不利になるだろうね。
ネットがダウンしていても、家電コントロールだけはできるようになった
家のWiFiがダウンしたり、何らかの理由でインターネットに繋げられないと、基本的にどのEcho機種も全く機能しなくなる。
でもこのEcho Plus(第2世代)はちょっとした例外で、家電コントロールだけはできるようになっているそう。(Amazonはこれを「ローカル・ボイス・コントロール/ローカル音声制御機能」と呼んでいる)つまり、例えば、ネットがダウンしていても、「電気消して」と言えば消してくれるとのこと。
第1世代だとこれはできないんだ。ネットに繋がってないと、アレクサは何もしてくれない。でも、自分が立ち上がって壁のスイッチを押して消せばいいことなんだけど……
以上、Echo Plusの第1世代と第2世代の違いをまとめてみた。
AmazonのEcho Plus(第2世代)のページはこちら。