奥さんの父親が、Echo Sub(エコー・サブ)を注文した。大きくていい音が出そう、というのがその理由。でも義父は、Echoを1台も持ってない。で、僕は、とりあえず注文を取り消すようにアドバイスした。Echo Subは、Echoの周辺機器。EchoかEcho Plusを持ってないと役に立たないから。
Amazon Echo Sub(エコー サブ)は、まるでEchoの1機種みたいな名前だけど、全然、全く、100%違う。こいつは、Echoに従属する周辺機器なんだ。
Echo Subにアレクサは入ってない。話しかけても、うんともすんとも言わないし、そもそも、人の声を聞きとるマイクが、Echo Subには付いてない。
じゃあEcho Subが何のためにあるか、といえば、音楽の低音部を補強するため。悪く言えば、Echo Subは、ただのスピーカーなんだ。(ただし、アンプを内蔵してるけど)
Echo専用のサブウーファー
サブウーファーというのは、低音だけを再生するスピーカーのこと。普通のスピーカーの低音不足に不満なとき、これを併用すると、重低音が補強されてとてもいい感じになる。
Echo Sub サイズは20.2cm x 21cm x 21cm |
Echo Subは、Echoと併用するために作られたサブウーファー。設定、というか、連携というか、Echoと繋げるのがとても簡単。これが大きな特長といえる。(日本での発売は10月末だけど、すでに発売されている欧米のAmazonサイトを見ると、Alexaアプリを5〜6タップすれば設定できるのがわかる)
連携できるEchoの機種は、残念ながら全部じゃない。日本のAmazonによれば、今のところ、Echo(第2世代)、もしくはEcho Plus(第2世代)だけ。この2つと組み合わせる限り、うまく作動することが保証されている。(欧米では、Echo DotやEcho Showと連携できるか実験して、成功している人が結構多くいる。ただしAmazonはここまでは保証してない)
※ 2024年3月現在、Echo SubはEcho、Echo Dot、Echo Pop、Echo Showと繋げられるようになっている。Amazonのサイトに対応機種の詳細がある。
性能スペックにちょっと触れておくと、スピーカーサイズは6インチ(直径約16cm)、内蔵アンプは出力100WのクラスDアンプ、エンクロージャーは密閉型で内容積4リットル、低域周波数特性は30Hz(-6dB)、最大出力音圧レベルは103dB。スピーカーが下向きについているダウンファイアリング型で、床などに反射した低音が部屋全体に広がるという特性がある。(これ以上詳しいスペックは、Amazonの商品ページの技術仕様表を見てほしい)
2台のEchoと組み合わせると、2.1chステレオになる
EchoやEcho Plusから出る音は、それ1台だとモノラルだけど、2台を組み合わせてAlexaアプリでチョチョっと設定すると、ステレオになる。こうして作ったステレオに、Echo Subを(1台)加えられるんだ。欧米のAmazonサイトを見ると、Alexaアプリにその設定メニューがちゃんとあり、数タップで設定できるのが分かる。
こうするとステレオになるうえに、重低音がよく再生されるから、抜群の臨場感が出る。オーディオマニアの人たちは、これを2.1ch(チャンネル)ステレオ、なんて呼んでいる。(ステレオの2チャンネルに、サブウーファーの0.1チャンネルが加わって2.1チャンネルということなんだろうね)
組み合わせる2台のEchoは同じ機種じゃなきゃいけない。EchoならEcho2台、Echo PlusならEcho Plus2台。EchoとEcho Plusの組み合わせはだめ。この点、Echo Plusのユーザーには残念かもしれない。(Echo Plusを2台揃えても、ちょっと無駄な感じだよね)
その他、細かいこと
その他、細かいことを挙げておこうと思う。
Echo/Echo Plusとの接続はWiFiのみ Echo Subは、すでにあるEcho(またはEcho Plus)と同じWiFiネットワークに接続することで繋がる。一般の外付けスピーカーのように、Bluetoothやオーディオケーブル(AUX端子)では繋がらない。
Echo Sub単独で音量調節できない Echo Subには音量調節ボタンがない。Echo/Echo Plusとの音量バランスはあらかじめ決まっていて、全体の音量はEcho/Echo Plusを使って調節する。ただ、Echo/Echo Plusに声で命令するなどして、低音を多少強く/弱くすることができる。
今のところ、音楽を流すときしかEcho Subは鳴らない これは欧米のAmazonサイトからの情報。Echo Subが鳴るのは音楽が流れるときだけ。つまり、ニュースや天気予報やビデオ(Echo Showで観る)などでは、重低音の増強はない。日本でも同じなのかは、発売後になってみないと分からない。
床の上に置くのを推奨 欧米のAmazonは、Echo Subを床の上に置くことを推奨している。ダウンファイアリング型のスピーカーなので、その方が音が広がるからだろう。
ところで、最初に言った義父のことだけど、結局、EchoとEcho Subを1台ずつ買った。※2024年3月現在、Echo SubはAmazonでは売り切れ。他のオンラインショップや家電量販店などにはある。