アマゾン・エコーはどの機種もバッテリー(充電)式じゃない。だから持ち運びに不便。「バッテリーを付けてくれ」という声が日本のユーザーからも上がっているわけだけど、ある国では、ちゃんとバッテリー内蔵ポータブルEchoが売られている。製品名は「Echo Input Portable Smart Speaker Edition」。その国はアメリカじゃなく、ドイツでもオーストラリアでもなく、インドだ。
部屋から部屋へ持って歩ける
Echoをいつもそばに置いておきたい人は多いらしく、「外付けバッテリーはないのか」という質問がよくこのサイトにも来る。海外のユーザーフォーラムでも、バッテリーを望む声が多い。
大昔(といっても2017年頃)には、アメリカにEcho Tap(エコー タップ)というのがあって、これがバッテリー内蔵だったけど、数年で生産中止。それ以来、バッテリー内蔵のEchoは地球上に存在しないんだ……インドを除いては。
インドで売られているのは、Echo Tapじゃなく、新開発された「Echo Input Portable Smart Speaker Edition(エコー インプット ポータブル スマート スピーカー)」というもの。(名前が長い!)
大きさは、でっかいジャムの瓶といった感じ。直径10.2cmで、Echo Dotより3mm大きい。高さ(厚さ)は7.2cmで、Echo Dot(高さ4.3cm)より3cmほど高い。
入っているスピーカーはEcho Dotとほぼ同じ1.5インチサイズ(モノラル)なので、「分厚いEcho Dot」と思っていいんじゃないかな。
バッテリー(4,800mAh)を1回フル充電すると、「10時間、音楽をかけっぱなしにしておける」とAmazonは言っている。
これだと、部屋から部屋へ持ち運ぶときに、わざわざコンセントを抜き差して(つまり曲を中断して)、アレクサがWiFiの自動接続をやり直すのを待たなくて済む。どうしてインドでしか売っていないのか……それは謎だ。
これが欲しくなった人は、インドのAmazonから国際配送してもらう手もあるけど、手持ちのEchoに、Echo用の外付けバッテリーを付けて済ませてしまう方法もある。日本のAmazonでは、2020年8月現在、次のようなEcho用外付けバッテリーが売られている。
●Echo Dot用
●Echo Dot (旧型/第2世代)用
●Echo Dot(旧型/第2世代)とEcho Plus兼用
●Echo(旧型/第2世代)用
●Echo(旧型/第2世代)とEcho Plus(旧型/第1世代)兼用