アレクサが生成AIでパワーアップ、今年8月からか

ChatGPTのような生成AIの凄さは、少し前に話題になった。それが、アレクサに組み込まれようとしている。米国で、早ければ8月頃に実現しそうだ。ただ、利用には800円(5ドル)ほどの月額料がかかるらしい。

生成AIは、人と会話する能力が非常に優れている。ユーザーの曖昧な質問や、込み入った要求をよく理解して、自然でわかりやすい回答を返してくる。これまでのAIのような、勘違いや、つっけんどんな対応がほとんどない。

この生成AIがアレクサに組み込まれる、という噂が以前からあったけど、それがいよいよ実現するらしい。

アマゾン関係者の話では、まずアメリカで、8月以降に

米国アマゾンの内部事情に詳しい複数人が、海外メディアに匿名で話したところによると、生成AIを組み込んだ新アレクサ(アマゾン内部での呼び名は「Remarkable Alexa」)の開発期限は8月に設定されており、それに間に合わせるようにとプロジェクトメンバーが尻を叩かれているそうだ。

現在開発中の新アレクサは、まだ部分部分に生成AIを組み込んだ段階。これからその範囲をさらに広げていく予定だ。

新アレクサの開発は、CEO・Andy Jassy氏の肝いりのプロジェクトだそう。だからメンバーたちは、何としてでも8月までに完成させざるを得ないだろう。

一言の指示で、アレクサが沢山のことをやるように

生成AIを組み込んだ新アレクサは、ChatGPTのような対応をするようになるはずだ。(ChatGPTそのものを組み込むかどうかは不明。別のタイプの生成AIを採用しているのかもしれない)

どうなるかというと、まず、ユーザーの言うことをほぼ間違いなく理解し、これまでのような「わかりません」という素気無い対応や、トンチンカンな対応が無くなるだろう。

さらに、アレクサの回答にも磨きがかかる。これまでは一文の短い回答しかできなかったが、新アレクサは意味が良く通る長い回答ができるようになる。

そしてこれは、上に書いたアマゾン内部の人間からのリークだが、ユーザーが一言二言簡単な指示をするだけで、アレクサがちょっとしたメールの文章を作って送信したり、ウーバーイーツで食事を注文したりできるようになるそうだ。

ただ、こんな新アレクサを使うには、月額料金が必要になる。もちろん現行の普通のアレクサ(アマゾンは「クラシック・アレクサ」と呼んでいる)は、いつでも無料で使える。つまり、今Echoシリーズを使っているユーザーが、自動的に追加料金を取られることはない。

月額5ドルほど

新アレクサの使用料は、まだ確定ではないが、月額5ドル(2024年6月末のレートで約800円)ほどになるようだ。日本での利用開始時期は未定。料金もまだ決まっていない。