目新しいだけじゃない実用性がいいーアマゾンEcho 使い方いろいろ(第21回)

Echo/アレクサに、決まった使い方なんてない。みんな自分の都合に合わせて使っている。僕がアメリカで見聞きしたり、ユーザーフォーラムで読んだ実例を、読み物風に紹介しようと思う。今回はその第21回。斬新なハイテク小物が大好きなG君の場合。

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G君は、ハイテクガジェットのマニアだ。ペットロボット犬とか、超小型風力発電機とか、骨伝導ハンズフリーメガネとか……ハイテクを活用した珍しい小型機器(ガジェット)に目がない。

これまでいろいろなものを使ってみた彼は、「どれも最初は目新しく、面白かったけど、あまり実用性がなく、すぐに飽きて使わなくなった」と言う。

そんなG君だけど、Echo/アレクサだけは今も使い続けている。人工知能が入ったEchoは、目新しいハイテクガジェットではある。けれど、他の物と違って、実生活の中で役立つから、G君はずっと使っている。じゃあ、実際にどんな場面で役立っているか、それを次に紹介しよう。

彼が特に気に入っていて、いつも使うのは、照明器具をコントロールする機能。アレクサに声で指示すると、電球のオン/オフや、明るさ調節をやってくれる。だから、スイッチの所まで行く必要がない。照明用リモコンを探す必要もなくなる。

普通の人だったら、これだけで十分かもしれない。しかし、G君はハイテク機器のマニアだ。アレクサが持っている能力をフル活用して、(言い換えれば、設定メニューで細かい設定をして)部屋の全部の電球を一斉に点けたり、必要な1つだけを点けたり、2つ組み合わせて点けたりしている。彼にはこれがとても都合いいらしく、「アレクサのこういった点は、本当によく考えられている」と感心している。

(※注 こうするには、全部の電球をアレクサ対応のものに取り替えないといけない。さらに、全部の電球をアレクサに登録し、数個ずつグループ分けする。グループごとに「キッチン」とか「リビング」とか「デスクのライト」とか名前を付けて、アレクサにそれぞれをオン/オフさせられる。アレクサ対応の電球がどんなものかは、Amazonスマートホームストアの「スマート照明」のページに説明がある)

照明オン/オフ以外にG君が常用するのは、タイマー機能。声で「何分」とか「何時間」とか指示すれば、アレクサがその時間でタイマーを鳴らしてくれる。特に、料理しているとき、手で何かしながら声でタイマーをかけられるので便利だ。

他にも彼は、毎日、ニュースと天気予報をEchoで聞いている。もちろん、どちらもスマートフォンやパソコンで見れる。けれど、彼はいちいち操作するのが面倒で、結局アレクサばかり使っているそうだ。アレクサなら、ニュースも天気予報も、声をかけるだけで、ネットから探し出して教えてくれる。

もう1つ、G君のちょっと特殊な使い方をご紹介しよう。彼は、iPhoneの中の音楽(ファイル)を大きい音で聴くのに、Echoを利用している。Bluetoothスピーカーがあれば、それでできることだけど、彼は持ってない。だから、iPhoneからEchoに音楽ファイルを送って、Echoのスピーカーで聴いている。EchoにはBluetoot機能があり、iPhoneに限らずどのスマートフォンともBluetooth接続できる。つまり、Bluetoothスピーカーになるわけだ。(※注 この方法については、Amazonヘルプの「スマートフォンまたはBluetoothスピーカーとEcho端末をペアリングする」ページに説明がある)

ニュースや天気予報、照明オン/オフから音楽再生まで、Echo/アレクサは、こんなふうにG君の実生活に役立っている。だから、飽きて物置行きになったりしない。目新しいだけのハイテクガジェットと、大きく違うのがこの点だ。

そしてもう1つ、G君が言っているEchoならではのメリットがある。何かというと、自動アップデートで機能がどんどん良くなる点。

「アレクサは頻繁に自動アップデートされる。その度に、アマゾンの技術陣が開発した機能がどんどん付け加わっている。これも今まで僕が買ったハイテクガジェットと違う点だと思う。こうやってEchoは、買った後にさらに実用性を増していくから、今後が楽しみだよ」

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