聞き分けのない子供を見事に躾けるアレクサの魔法

うちの奥さんが使っているアレクサの魔法がある。これが子育てに、随分と重宝している。

僕自身にも覚えがあるが、親の言うことに何でもかんでも反対したくなる年頃がある。「あー言えばこう言うこう言えばあー言う」期だ(反抗期ともいうが)。別に本気で反対したいわけじゃないが、つい反射的に「やだ」と言ってしまう。自分にも主張があるのを、親に認めてもらいたいのかもしれないし、自分の領域を親に侵害されたくないのかもしれない。

うちの子もそんな時期に入っていて、口ごたえの連続だ。どうでもいい事に、やたらと引っかかる、突っかかってくる。妙に理論的に反論してくる時もあって、うっかり同じ土俵に立つと逆にやられてしまうこともある。

奥さんもこれには手を焼いていた。とにかく言うことを聞かない。早くお風呂に入りなさいと言ってもグダグダして入らない。服はきちんとたたみなさいと言うと、わざとそこいらに投げ出す。晩御飯のおかずに不平を言って、せっかく栄養に気遣って作っているのに食べない。こういうことがしょっちゅうなので、苛立った奥さんがよく子供に癇癪を爆発させていた。

ところが、ある時から、奥さんの苛立ちが消えた。アレクサの魔法を使い始めたからだ。

アレクサの言うことなら素直に聞くうちの子

魔法、というのは、こちらがアレクサに言って欲しいと思うことを、アレクサに言わせる設定だ。

うちの子は、親の言うことは疑ったり、反論したりするけど、アレクサの言うことならなぜか素直に聞く。そして、「クレヨンしんちゃん」の大ファンでもある。この2つを組み合わせて、うちの奥さんはこんなことを考えた。

例えば、夕食の前の適当な時に、子供のいる前で「しんちゃんの家の今日の晩御飯は何かな?」とアレクサに聞く。アレクサは、うちの晩御飯と同じメニューを答える。すると子供は、その日の夕食を文句を言わずに食べるようになる、というわけだ。

例をもう1つ。子供がなかなか風呂に入ろうとしない時、「しんちゃんは今何をしているのかな?」とアレクサに聞く。するとアレクサは「お風呂に入ってから寝る準備をしています」と答える。これを聞いた子供は、自分も真似しようと思うらしく、意外にすんなりと風呂場に行くのだ。

アレクサの「定型アクション」を利用する

アレクサは、こちらが特定のフレーズを言ったとき、決まった答を返すように設定することができる。そのやり方は……

まずAlexaアプリを起動し、「その他」→「定型アクション」→「定型アクションを作成する(+の記号)」を選択。

次に「実行条件」→「音声」を選択し、こちらの質問のフレーズ(例えば「しんちゃんの今日の晩御飯は何?」)を入力。

次に「アクションを追加」→「メッセージ」を選択し、アレクサに言わせたいフレーズ(例えば、「しんちゃんの晩御飯は、アジフライとポテトサラダとお味噌汁です」)を入力する。

アレクサの「定型アクション」というのは、こちらが言う特定のフレーズに反応してアレクサが色々なことをやるようにする設定だ。うちの奥さんがやっているように、しんちゃんの夕食メニューを言わせるだけでなく、音楽をかけたり、家電品のスイッチを入れたり……もっと色々なことをさせることができる。Amazonサイトの『Alexaでルーティンを始めよう』ページに、アニメ動画の分かりやすい説明がある。