高級スピーカーより、Echoで音楽を聴くことが多い—アマゾンEcho 使い方いろいろ(第2回)

Echo/アレクサに、決まった使い方なんてない。みんな自分の都合に合わせて使っている。僕がアメリカで見聞きしたり、ユーザーフォーラムで読んだ実例を、読み物風に紹介しようと思う。今回はその2回目、プロ級オーディオマニアを自認するJ君の場合。

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J君は、プロが使うスタジオ用スピーカーや、ハイエンドのBluetoothスピーカーをいくつも持っているオーディオマニアだ。そんな彼だから、最初にEchoを買ったとき、「どうしてEchoなんかで聴かなきゃいけない?」と思ったそう。それは当然だろう。

ところが、使ううちにだんだんEchoがよくなって来た。そして最終的には、「聴く曲の90%はEchoで聴く」ようになってしまった。

でも、高級スピーカーよりEchoがいい、っていう理由は何だろう?

「なんと言っても便利なのは、Echo/アレクサが適当に選曲してくれること」だとJ君は言う。彼は何か作業をする時に、バックグラウンドミュージックをかけておく習慣がある。その時、例えば「ジャズをかけてくれ」とジャンルだけ言えば、アレクサが適当な曲をかけてくれる。気分によって好きにジャンルを変えられる。それがとりわけ便利なのだそう。確かに、どんなに高級スピーカーにも、これはできない。

(※注 このようにアレクサに選曲させるには、あらかじめ音楽配信サービスと契約しておかなければならない。J君は、アレクサと相性がいいアマゾンミュージックアンリミテッドを契約している)

もう1つ、これは彼だけかもしれないけど、よく、音楽再生とタイマーを組み合わせて使っている。疲れているときに静かなジャズを聴くと、「そのまま寝てしまいたくなる」のが彼の癖だ。まあ、彼に限らず、その気持ちは分かる。

それで彼は、「Echo/アレクサに1時間したら音楽を切るように」と言って、なすがままに寝てしまう。これは羨ましい。音楽をつけっぱなしにしなくていいし、わざわざ起き上がってボタン操作でタイマーセットする必要もない。眠くなったら声だけかけて、おやすみなさい、だ。

さて、オーディオマニアの彼だけあって、当然、Echoのスピーカーの音そのものについても意見を持っている。プロ用スピーカーの音質にはとてもかなわない、と前置きしたうえで、「バックグラウンドミュージック用としてはかなり高性能だ」と言っている。そりゃそうだろう、プロ用スピーカーとEchoじゃ、まず値段からして違う。ただ、「聴く人を圧倒するほどのパワーはないが、ホームパーティーに十分というくらいの音量が出る」と、大音量には驚いている。(これはEcho Dotについてではなく、スタンダードなEchoについて)確かに、僕も、スタンダードEchoの最大音量には驚いた。しかも、大音量でも音がほとんど歪まない。

ところで、音楽以外で彼がよく使う、アレクサのありがたい機能があるそうだ。それは、部屋の照明をオン/オフする機能。

Echo/アレクサを使えば、部屋のどこにいても声で照明をオン/オフできるから、部屋を横切ってスイッチの場所まで行かないでいい。これは小さなことだけど、生活上とても便利だ。(ズボラになってしまうという難点はあるけどね)J君に言わせると、「怠け者と呼ぶなら呼んでくれ。でも、これがテクノロジーのメリット」なのだそう。

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