2台のEchoで通話できるようになった!各部屋のEchoがインターフォン代わりに。遠く離れたEchoとも無料通話

今日(2018年9月5日)から、2台のEchoで通話できるようになった。やっとアメリカのEchoと同じになった。これからは家の中のあちこちに置いたEcho(やEcho DotやEcho Spotなど)を、インターフォン代わりに使える。遠く離れた友人や親戚の家のEchoとも通話できる。ボイスメッセージも送れる。

Alexaコール

新登場したEcho同士の通話機能を、Amazonでは「Alexaコール」と呼んでいる。(何か調べたいときは「Alexaコール」で検索するといい)

これ、早い話、2台のEchoを使って通話できるという機能なんだ。Echoの全機種を代表して今は「Echo」と書くけど、Echo DotやEcho Plus、Echo Spot、Echo Showの全部でできるし、あれこれ取り混ぜてもできるよ。

実際にやってみるとこんな感じになる。

まず、Echoに向かって「アレクサ、花子さんに連絡して」と言う。

相手(花子さん)のEchoが緑に光って、あなたの名前をEcho/アレクサが言う。

相手が「応答して」と言えば、そこからあなたと花子さんの通話が始まる。(拒否して、だと終わり)

機能としては電話と同じなんだけど、電話会社の線や電波は使わず、ネット回線のデータ通信を使うから、通話料金はかからない。相手のEchoが何十キロ離れていても大丈夫だよ。

このAlexaコールをやるには、事前にあれこれ設定しておかなきゃいけない。買ってすぐの状態(デフォルト)じゃできないんだ。ちょっと面倒くさい。設定方法はAmazonヘルプの「Alexaコールについて」ページに書いてある。

あとね、通話する2台のEchoが両方ともEcho SpotやEcho Show(どちらも画面付き)だったら、相手の顔を見ながらのビデオ通話もできるよ。

アレクサの呼び出しアナウンスなしに、いきなり通話モードに入る「呼びかけ機能」

Alexaコールとほぼ同じなんだけど、始め方がちょっと違う通話機能。それがAmazonが言う「呼びかけ機能」だ。これも今日からできるようになってる。

呼びかけ、なんていうと、Echo/アレクサが誰かに呼びかけるみたいに思うかもしれないけど、そうじゃない。これは、相手のEchoをいきなり通話モードにしてしまう機能なんだ。

いきなりと言っても、通知音が1回だけ「タリララ〜」と鳴り、ブルーリングが光るから相手には分かるんだけど、その後アレクサは何のアナウンスもせず、いきなり通話の状態になる。(具体的には、Echoのマイクとスピーカーがオンになる。Echo Spotならカメラとディスプレイ画面もオンになる)相手は通話を拒否できない、という、家族間で使うにはちょうどいい横暴な機能、それが「呼びかけ機能」なんだ。

実際にはこんな感じ。

まず、Echoに向かって「アレクサ、子供部屋のEchoに呼びかけして」などと言う。

すると、子供部屋のEchoが光り、「タリララ〜」と通知音が1回鳴り、マイクとスピーカーが自動的にオンになり、通話できる状態になる。

(この機能はアメリカでdrop in(予告なしにひょっこり訪ねる)と呼ばれているんだ。Amazon Japanのスタッフはきっと、翻訳に苦しんだ挙句「呼びかけ」なんていうちょっとズレた名前で妥協したんだろう。僕は『いきなり通話機能』あたりがいいと思うんだけどなぁ)

こうやって通話状態になったあとどうするかというと、もちろんあなたの声で呼びかけるわけだ。「オイ、タカシ、ちゃんと勉強してるか!」、とかね。

いちいちアレクサの声で「○○さんからの連絡です」なんて言われないからシンプルでいい。まるでインターフォンのように使える。アメリカでは親しい家族間でこの呼びかけ機能(drop in)がよく使われているよ。

もう一つ特徴がある。あなたが何も声を出さなければ、相手のEchoは音を拾うだけ。つまり盗聴器のようにもなるんだ。(通知音やブルーリングの光に相手が気づかなければの話だけどね)相手がEcho Spotなら、カメラがオンになって監視カメラみたいにもなる。実際アメリカじゃあ、赤ちゃんのいる部屋や高齢者の部屋に置いて、監視カメラの代わりにしている人がけっこういる。

この「呼びかけ機能」も、使うには事前の設定が必要。盗聴器になっちゃうようなものを知らない人に使われないように、相手を限定したり、特定の相手をブロックしたりするんだ。詳しいやり方はAmazonヘルプの「Alexaコール・メッセージ」ページ内に書いてある。

あと、相手のEchoが遠く離れた所にあっても、この「呼びかけ機能」を使えるよ。

Alexaメッセージ

相手のEcho/アレクサにボイスメッセージを送るのが「Alexaメッセージ」という機能。

実際にやってみるとこんな感じになる。

まず、Echoに向かって「アレクサ、花子にメッセージを送信して」と言う。

するとEcho/アレクサが録音を開始する。あなたはメッセージを言う。

録音したメッセージを、アレクサが花子のEchoに送信する。

花子のEchoが通知音を鳴らし、ライトが黄色に点滅する。

花子は「メッセージを再生して」と言って、あなたのメッセージ(録音)を再生する。

これをやるにも事前の設定が必要。(何をやるにも設定、設定って、頭がいたいよね)やり方はAmazonヘルプの「Alexaメッセージについて」ページにある。

Alexaコール、呼びかけ機能、Alexaメッセージが追加されたことで、日本のEchoは本家アメリカのEchoにグッと近づいた。次はSpotifyが聴けるようになればいいな、と個人的には思っているんだけど、Amazonさんお願いします。

〈追記〉Spotifyの有料版は、2018年11月からEchoで聴けるようになっている。