米国のセントルイス大学が、この秋から、学生寮の2,300室すべてにAmazon Echo Dotを置くことにしたそうだ。同大学のニュースリリースによれば、公共のホールなどにEchoを置く大学は他にもあるが、寮の全室にという例は全米で初めてとのこと。
セントルイス大学のシンボルロゴが入ったそのEcho Dotは、特別にカスタマイズされた学生向けスキルが使えるようになっている。例えば、「大学図書館が閉まるのは何時?」とか「学籍課の窓口はどのビルにある?」とか「今週の大学のイベントは何かある?」といった特殊な質問に、Echo Dotがちゃんと答えるという。
寮の全室に置くことにした理由は、その方が学生が勉強に集中できるから。同大学のDavid Hakanson副校長は、ニュースリリースの中でこう言っている。
学生が情報をネットで探す手間を(Echoで)省けば、彼ら(学生)はその時間を勉学に向けられるし、集中して勉強できるはず。
学生がその時間を勉強に回すかどうかは大いに疑問だけど、まあ、この先生の言うことも一理ある。
これまでセントルイス大学では、いくつかの寮のホールにEchoを置いて様子を見ていたが、学生たちの評判が良かったので、寮の全室に備えることを決めたらしい。
いたずら好きの大学生がEchoに細工して盗聴したりするんじゃないか、という懸念もあるが、大学のニュースリリースはその点には触れていない。
日本では4ヶ月ほど前に、客テーブルにEcho Dotを置く居酒屋(天空の月 渋谷)がニュースになったが、一部のテーブルだけの実験的な試み。2,300室に置いたセントルイス大学の例とは規模が違うけど、日本だってこれから、Echoを導入する大学やホテル、図書館、飲食店なんかが増えると思う。