先月の9月末に、Amazon Echo(アマゾン エコー)の新機種がズラリと発表された。まだ売られていないので、メディア報道でしか分からないが、中でも目を引くのは「Echo Spot(エコー スポット)」じゃないかな。目玉のようにも見えるこいつは、使う側にとってどう便利なのか? その視点から特徴をまとめてみた。
追記:2018年6月から日本のAmazonでEcho Spotの販売が開始されたが、2024年3月現在、製造中止となっているようだ。
最初に言っておくけど、Amazon Echo Spotでできることは、他のEcho機種とまったく同じだよ。見た目がずいぶん違うし、小ちゃいから、機能が少ないんじゃないか、と思う人がいるかもしれないけど、違う。(裏で繋がっている人工知能Alexaは同じだから)EchoでできることはEcho Spotでも全部できる。
違いは、大きさと形、スピーカーの性能、スクリーンなど、機械的な(ハードの)部分だけ。
目覚まし時計として置ける形と大きさ
Echo Spot(エコー スポット)は、直径10cmほどの球を斜めに切って、切り口にスクリーンをはめ込んだ形をしている。小ぶりのグレープフルーツくらいの大きさかな。
スクリーンは直径2.4インチ(約6cm)の円形。普段はこの丸スクリーンに時計が表示されるそうだ。
あるメディアは「ベッドサイドに置いてスマート目覚まし時計として使うことを想定した設計」と書いていた。別のメディアも、このEcho Spotを「スマート目覚まし時計」と呼んでいたっけ。
わざわざ「スマート」という言葉を付けるのは、「単なる目覚まし時計じゃないよ」って言いたいんだと思う。実際、機能はEchoやEcho Show(アメリカだけで売られている四角いスクリーン付きのもの)と同じで、いろんなことができる。例えば、ビデオインターフォンとして使ったり、ホームセキュリティのカメラモニターとして使ったり、ネットの動画を見たり、自分の予定カレンダーを表示させたり……。
丸い画面で動画を見るのは、個人的には、ちょっとどうかと思うけどね。
あと僕が気になったのは電源。メディアが書いた記事を読んで、「スマート目覚まし時計かぁ」と思いながら丸い形を見て、持ち運びできるように思ってしまったんだけど、コレ、充電式じゃないんだね。
常時コンセントに繋いでおかなきゃいけない「据置製品」であるとのこと。
スピーカーが小さい、やっぱりね
Echo Spotの特徴としてもう1つ、内蔵スピーカーが小さいというのがある。具体的な大きさは直径1.4インチ(約3.5cm)程度。これはやっぱり目覚まし時計レベルかな。
(マニアックな人のために他機種との比較をしておくと、新型Echoのスピーカーは2.5インチウーファー&0.6インチツィーター、Echo Plusは2.5インチウーファー&0.8インチツィーター、Echo Dotは0.6インチフルレンジ、Echo Spotは1.4インチウーファー&0.8インチツイーター)
ただ、いい音を楽しみたいという人のために、Echo Spotにも3.5mm音声出力端子が備わっている。ケーブルでステレオシステムに繋げば、ハイエンドのスピーカーを鳴らせるというわけ。また、Bluetoothスピーカーを繋げることもできる。
ところでこのEcho Spotのデザイン、海外メディアの記者たちはみんな「可愛い!」と書いているんだが、僕にはどうしても巨大な目玉にしか見えないんだよなァ……