これ、先月の情報なんだけど、Echo/アレクサが、センター試験に役立つ学習クイズを出してくれるようになった。教科は今のところ2つだけ。ちょっと少ないかな。でも、高校生の子供がいるご家庭にはいいんじゃないだろうか。
(※この記事は2018年に書いたもの。記事内で取り上げられているAlexaスキル「放課後、私たちと化学一問一答え」と「地球一周!聞き流し世界史」は、2024年現在、提供終了となっている)
その学習クイズ、どうやったら出来るようになるかというと、Amazonの「Alexaスキル」のページに行って、『放課後、わたしと化学1問1答』や『地球一周! 聞き流し世界史』のスキルを「有効にする」ボタンを押せばいい。これ以外に何もいらない。
今のところ無料だから、気軽に試せるよ。これは余談だけど、今は全部のスキルが無料になっている(2018年4月7日現在)。アメリカではお金を取るスキルがちらほら出始めているから、日本もそのうちなるんじゃないかな。色々試すなら今のうちかも。
進研ゼミのベネッセが作ったスキル
この学習クイズは、進研ゼミをやっているベネッセが作ったもの。ベネッセが3月30日に発表したプレスリリースを読むと、化学にも世界史にも、進研ゼミが「厳選した」、「センター試験基礎レベルの問題」が盛り込まれているとのことだ。
ゲームみたいに進む「放課後、わたしと化学1問1答」
化学のクイズが出る「放課後、わたしと化学1問1答」は、ストーリー設定の中でクイズに答えていくのが面白そう。(実際に高校生が面白がるかはわからないけど)
回答する人は、高校の化学クラブに入部したいことになっていて、アレクサ(Alexa)が出す100問に連続正解すると、憧れの先輩がいるそのクラブに入れる、という筋立て。
プレスリリースにはこんな会話例が載っていた。
Alexa:「第5問、水と食塩水、純物質はどっち?」
ユーザー:「水」
Alexa:(効果音:ピンポン!)「正解は水です」
先輩音声:「すごい!この問題もわかるんだね!次の問題からちょっとだけレベルが上がるよ」
Alexa:「第6問 メタンの化学式を元素記号で表すと何?」
ユーザー「エイチシーエル」
Alexa:「エイチシーエルは正解ではありません。もう一度チャンスをあげるよ。メタンの~~~(再読)」
Alexa:「今日の挑戦はここまで。今回は18問連続正解でした。今日の全国最高記録は25問連続正解です」
2回連続で間違えると、それ以上問題を出してもらえなくなる。つまり、チャレンジは終了。それにしても、100問連続正解しなきゃいけないとはなんと厳しいことか。
会話の中には、時々、憧れの先輩も登場して、応援の言葉をかけてくれるらしい。その先輩はこんな姿をしているみたいだ。
問題と解答をどんどん読み上げる「地球一周! 聞き流し世界史」
「地球一周! 聞き流し世界史」の方は、ミもフタもなく言ってしまえば、ほとんど芸がない。アレクサと会話することはなく、憧れの先輩も登場せず、ナレーターが世界史の問題と解答を、数秒の間を開けてひたすら読み上げるだけだ。
プレスリリースにはこんな例が載っている。
--ナレーション「問題、イギリスの王位継承権をめぐるランカスター家とヨーク家の内乱を何というか (効果音:チッチッチッピコン!) バラ戦争」
--ナレーション「問題、王都ペルセポリスを焼き払い,前330年にアケメネス朝を征服したのは誰か (効果音:チッチッチッピコン!) アレクサンドロス大王」
--ナレーション「ステージクリア!イギリスのエミリーと仲良くなりました。エミリーからカードがおくられました」
ただ、聞き流してるだけでもやっぱり答えが気になるから、「チッチッチ」の間に頭を回して考えるものなんだよね。(少なくとも僕の場合)だから勉強にはいいと思った。
ベネッセ(進研ゼミ)では、「化学や世界史以外の学習コンテンツ提供も検討していく予定」だそう。英語なんかもあれば、高校生のリスニングに役立ちそうだ。そうなると、子供の勉強部屋にEchoが1台あった方がよくなるのかもしれない。