アレクサCMで英語リスニング強化（その1）

このサイトを一緒に作っている柴やん、Hiroshiと、最近、英語勉強会みたいなことをやっている。僕、nobu（TOEIC900保持者）が一応先生。このページはその一環。僕がニューヨークのESLコースで教わったリスニングのコツを、Echo/アレクサのCMを教材にして教えるよ。本来は仲間内のものなんだけど、どうせなら皆んなとシェアしたい。

今回はその1回目。”from”が聞き取れるかどうかのチャレンジをしてみよう。

今回使う教材は、アメリカでEcho Dotの新モデルが発売された時の、1分間のプロモビデオ。

最初に、その中に出てくるちょっと難しい表現を説明しておくよ。あらかじめ頭に入れておくと、聞き取りが楽になる。

Alexa routines Amazon独自の造語。アレクサにやらせる仕事をルーチン化させておく方法のこと。
schedule that you caught up　　（時間が空いて）取りかかれるようになったスケジュール。
keep dinner on track　　夕食（の準備）を予定通り進める。
(be) getting smarter　　スマートに（=頭が良く）なっている。

さて、これを大体頭に入れてから、下のビデオを見て（聞いて）ほしい。その時、耳で探してほしい言葉がある。

それは”from”だ。ビデオの中に”from”が何回出てくるか、わかるかな？　正解は「1回」「2回」「3回」のどれかだよ。じゃあ、聞いてみよう。（YouTubeにはブラウザでの字幕表示機能があるけど、最初は使わないこと。最初は耳だけで聞こう）

字幕を表示させると答えはすぐにわかる。まず1つめは……

0:21の、Alexaで再生（play）できる音楽について説明しているところ。具体的には　”…and can play all your favorite music from all your favorite places.” の部分だ。

ちなみにここでいうplacesというのは、実際の場所ではなく、アマゾンミュージックやSpotifyなど（背景に映っているロゴマーク）の音楽配信サイトのことを「場所（place)」と言っている。つまり、そういった配信サイトから（from)音楽を引っ張って来て再生できる、と言ってるんだね。

そしてもう1つの”from”は、ここに……

一番最後の最後、0:57の場所でシメに”Echo Dot from Amazon”と言っている部分だね。日本語だったら「エコー・ドット　アマゾンから」と最後に言う感じかな。

これ以外に”from”は出てこない。つまり正解は「2つ」だね。

この”from”が聞き取れた人は、相当リスニング力があると思う。TOEIC700は超えているんじゃないかな。でも、聞き取れなかった人も、これから説明することを読んで、ちょっと耳慣らしをすれば、すぐに聞き分けられるようになるよ。

じゃあ説明する。

“from”は、学校では「フロム」とか「フローム」とかいう感じの発音で教わるけど、そんなふうに言うネイティブはいない。もちろん、「”from”一語だけを発音して」と頼めば、「フローム」と、教科書発音で言ってくれるけど、実際に話すときは絶対に、絶対に、そんな発音にならないんだ。だから、”from”を「フロム」だと思って待ち構えていちゃ、永遠に聞き取れない。

じゃあどんな発音か、というと、極端に短くなって、「フォム」あるいは「フム」になる。カタカナで書いても正確じゃないので、実際にもう一度（でも二度でも三度でも）聞いてみよう。下の2つの動画は、どれも、”from”が出てくる直前からスタートするようにセットしてある。

まずは0:21の”from”。