僕がTOEIC 900超えたのは、オーディブルで英語本をたくさん聴いたから

以前のブログ記事「Amazon Echo/アレクサで英語を勉強する方法」で、オーディオブックのAudible(オーディブル)に触れたら、TOEIC挑戦者から「TOEICには役立ちますか?」という質問を貰った。答えは「少なくとも僕には役立った」、なんだけど、実際どう役立ったか、僕がどう役立てたのかを、今回は書こうと思う。TOEIC受験者(や、それ以外の英語学習者)の参考になれば嬉しい。僕はオーディオブックのおかげで900超えたと思っている。

オーディオブックは英語のリスニング力向上に役立つ。僕(nobu)はアメリカに赴任していたとき、英語力をつけようと思って、最初はテレビを見まくった。現地のニュースやドラマ、カトゥーンアニメなんかを見まくったわけなんだけど、それはぜんぜん役立たなかった。

なぜか? 英語を身につけようと頑張ってる人には、言わなくても解ると思う。スピードが速すぎるから。

当時の僕は、同僚との短い会話や、店で買い物するときの会話は問題なくできていたから、ある程度のレベルはいっていたと思う。でもネイティブがネイティブのために作っているテレビ番組は、英語を勉強する日本人(や他の外国人)にとって、一挙に10段階くらい喋るスピードが速い。こうなるとノイズを聴いているのと同じで、勉強にも何もなりゃしない。

テレビを楽しめるくらいの英語力、は目標としてひとまず置いといて、そこに行くのにどうすればいいか。そう考えて僕が探したのは、英語教材や英語の先生が喋ってくれるほど丁寧なスロースピードじゃなく、かといってテレビほど雑なハイスピードでもない、その中間のマテリアル。きちんとした発音の、日本人にはちょっと速いな、と思える程度のリスニング素材。手軽にいつでも聴ければなおいいし、中味が面白ければさらにいい。……で、見つけたのがオーディオブックだった。

オーディオブックは、プロのナレーターや役者が、きちんとした発音で、いわゆる「朗読」をしてくれている。聴く人を意識して、文章だけでちゃんと伝わるスピードで読んでくれている。この適度なスピードが(つまり、ちょっと速めの、ついて行けるか行けないかギリギリくらいのスピードが)、英語発展途上の僕にちょうど良かったんだ。

それに、オーディオブックは、TOEICのリスニングテストに役立つ。どうしてかというと、TOEICで聴かされるテスト問題の音声と、オーディオブックで聴く音声が、本質的に似ているから。どちらもきちんと発音した英語で、それでいてスピードはネイティブが通常落ち着いて話す(日本人には速めの)感じ。さらに、どちらも、ある程度の内容がひとまとまりになって語られている。(つまり、文脈を理解して聴かないと理解できないし、テストの3択にも答えられない構造になっている)だからオーディオブックを聴くと、TOEICの点数が上がる。いや、一概には言えないけど、少なくとも僕はそうだった。

洋書(英語)のオーディオブックはどこにある?

オーディオブックをTOEICや英語上達に役立てようと思ったら、まず、英語のオーディオブックを手に入れなきゃいけない。それにはいくつか方法がある。

まず、海外のオーディオブックサービスに登録して、そこから買ってダウンロードするという方法。アメリカのオーディオブックサービスには、当然ながら、英語本が唸るほどたくさんある。ただ、英語で登録する面倒臭さは覚悟しなきゃいけないし、日本からは登録できないオーディオブックサービスもある。

もちろん、アメリカのAmazonにアカウントを作って、そこからオーディオブックのCD版を買って国際配達してもらってもいい。この場合、配送料がバカ高くなるけど仕方がない。あと、同じオーディオブックでも、ダウンロード版よりCD版の方が値段は高くなるよ。日本のAmazonにも洋書のオーディオブックCD版が、少ないけどある。

日本のオーディオブックサービスから洋書オーディオブックをダウンロードするのは、1番手軽でいい方法だと思う。これだと面倒は少ないし、配送料もかからない。やってみようという人には、日本のAudible(オーディブル)をお勧めするよ。というより、日本ではこれしか選択肢がない(今のところは)。

日本にある主なオーディオブックサービス(ストア)は「audiobook.jp」、「honto」、「でじじ」、「Audible」だけど、このうち洋書があるのはAudibleだけ。他の3つは洋書のオーディオブックを扱ってない。(正確に言うと、audiobook.jpに日本の出版社(IBC)が出している「ラダーシリーズ」がある。けれど、これは原作が簡単な英語に書き換えてあるもので、洋書というより、英語の副読本)

Audibleはアメリカに本社がある国際企業で、日本のAudibleでもアメリカと同数の英語本30万冊を扱っている、と宣伝している。以前はそんなにたくさんなかった。けど、今は増えている。先日、僕が日本のAudibleアプリで英語の本を検索したところ、宣伝されている30万冊より多い360,413冊があった。

ちなみに、AudibleはAmazonの子会社だから、日本のAmazonで買えるし、会員になりたければAmazonから登録もできるよ。会員になれば無料で全冊聴き放題。ならなくても単品購入できる。

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リスニング力をupさせるオーディオブックの選び方

オーディオブックをリスニングトレーニングに使うときは、手当たり次第の本を聴くんじゃなくて、ある程度選んだ方が効率がいい。僕がAudibleでオーディオブックを聴き始めたときは、(多読ならぬ)多聴が大事、と思って何でもかんでも聴いていた。でも、そうやって1年くらい続けていると、どういう本(オーディオブック)がリスニングに向いているのか分かってくる。次に挙げるのは、本(オーディオブック)選びについての僕からのアドバイスだよ。

文字で読んで理解できるレベルの本より、さらに1段やさしい本のオーディオブック版を選ぶ。英語を学ぶほとんどの人は、耳より目の方が英語に馴染んでいる。だから、文字を読んで理解できても、朗読されるとついて行けないことは普通にある。オーディオブックを選ぶときは、これを大前提にするといいよ。買おうかなと思った本(オーディオブック)の紙版をAmazonで探し、試し読み(「なか見!検索」)で読んでみて、「ちょっと易しすぎるかな」と思うくらいが丁度いい。耳だけで理解するのは、結構toughだからね。もちろん、慣れて来たら難易度を上げていくこと。

興味ある内容のものを選ぶ。これは僕が英語を習った外人の先生が一様に言っていた。教材の内容に興味が出ると、英語の力が驚くほど伸びるそうなんだ。例えば、バスケが好きな生徒に、バスケ専門雑誌やNBAのサイト記事を教材にして教えると飛躍的に伸びる。これには僕も同感する。オーディオブックを聴くときも、興味ない内容だとそもそも聴き取ろうという気が起きない。だから、自分が興味ある内容の本を選ぼう。オーディオブックは紙本と同じように、英語の小説やライトノベル、ビジネス書、自己啓発本、ノンフィクション、歴史、科学などなど、いろいろなジャンルが揃っているよ。

小説なら、すでに知っているものを選ぶ。読んだことのない小説を読みたい(聴きたい)、という気持ちは分かる。けれど、これはリスニングトレーニングにあまり向いてない。小説の文章というのは、凝った表現や、ネイティブにとっても意外な言い回しが多く使われていて、英語学習者が読む(聴く)と、何がどうなっているか捉えにくい。大きな筋さえも分からなくなりがちなんだ。こうなると、英語はたちまちノイズに変わってしまうよ。だから、未知の新作小説より、自分が筋をよく知っている小説を選ぶのがいい。(もちろん超上級者は別だけど)そうすれば、分からない部分があっても次の場面になれば理解できるようになるし、全体の筋から分からない部分を推測しやすくもなる。『Breakfast at Tiffany’s(ティファニーで朝食を)』『Romeo and Juliet(ロミオとジュリエット)』『Anne of Green Gables(赤毛のアン)』『Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズ)』といった名作には、たいていのオーディオブック版がある。Audibleには村上春樹の『1Q84』や東野圭吾の『容疑者Xの献身』、西尾維新のラノベの英語訳なんかもあるよ。

国ごとのアクセントに注意する。文字で読んで易しめだと思うオーディオブックを選ぶといい、と上で書いたけど、試聴も必ずすること。同じ文章を朗読していても、アメリカ英語の発音と、イギリス英語の発音では、聴き取りやすさが全然違う。(ほとんどの日本人は、アメリカ英語の方が聴きやすいと思う)国ごとのアクセント(=訛り)で、同じ単語が全く違って聴こえるからね。オーストラリア英語なんかだと、僕はチンプンカンプン。インド英語が早口になると、イギリス人でさえ「何言ってるか分からない」と言っている。オーディオブックは、大半がアメリカ英語だけど、イギリス英語やそれ以外の国の英語のもあるから、必ず試聴して確かめよう。Audible(オーディブル)も、それ以外のオーディオブックサービス/ショップも、1分程度の試聴ができるようになっている。もちろん、クイーンズイングリッシュに憧れている人はそういうのを選ぶといいよ。それはそれでカッコいい。

ドラマ仕立てのものは、最初は避けた方がいい。大抵のオーディオブックは1人のナレーターが朗読しているものだけど、中には数人が登場人物を演じ分けているラジオドラマみたいなものもある。面白そうではあるんだけど、これはリスニングトレーニングにはあまり向かない。喋っている単語が簡単でも、ネイティブ向けに演出されているので、会話のテンポが速いからだ。中級程度の学習者だと1秒ごとにポーズして聞き直す……なんてことになりかねない。それに、ナレーターが声色を演技したり、大げさに喋ったりして、標準的な発音から大きく外れることがよくあるんだ。こうなると、ますます分かりづらい。オーディオブックを試聴したり、説明書きを読んだりして、ナレーターが複数いると分かったときは気をつけた方がいい。

TOEICに的を絞るなら実用書・ノンフィクションがいい。僕は小説が好きだったから小説を中心に聴いたけど、TOEIC高得点に直結するのは実用書やノンフィクション。なぜなら、TOEICの問題が実務的な文章から出題されるから。小説の文章はTOEICに出てこない。もちろん小説だろうが実用書だろうが、聴いてリスニング力をアップさせれば、高得点を取れるよ。でも、小説には小説ならではの、ひねりを利かせた言い回しが多く出て来る。そういう言葉を聴き取れるようになっても、TOEIC問題にはまず出て来ない。TOEICは実務的な英語力をテストするものだからね。TOEICに出てくるのは、もっとストレートな、スタンダードな構造の英文。それは、言い換えれば、実用書やノンフィクションの文章なんだ。もしあなたがTOEICを第一に考えているなら、実用書やノンフィクションを聴こう。下に人気のあるタイトルをいくつか挙げておくよ。(表紙画像はAmazonのペーパーバックのページにリンクしてある。「サンプルを読む」で文字を読んでみれば、大体の内容と英語の難易度がわかる。タイトル文字の方は、Audibleのページにリンクしてある。そこで5分ほどの音声サンプルを聴ける)

Think and Grow Rich(思考は現実化する)/Napoleon Hill著
世界で1億部売れている自己啓発の名著。著者のナポレオン・ヒルはフランクリン・ルーズベルト大統領の顧問官を務めた人。アンドリュー・カーネギーの要請で、万人が活用できる成功の秘訣を体系化したのがこの本と言われている。

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Who Moved My Cheese?(チーズはどこへ消えた?)/Spencer Johnson著
世界で累計2800万部突破したベストセラー。IBM、アップル・コンピュータ、メルセデス・ベンツなど、トップ企業が次々と社員教育に採用するビジネス書。だけど英語はシンプル。

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Eat That Frog!(カエルを食べてしまえ!)/Brian Tracy著
セールスの神様と呼ばれたブライアン・トレイシーの名著。成功するために有限の時間をどのように使えばいいか、が、単純明快な英語で語られている。

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Rich Dad Poor Dad(金持ち父さん 貧乏父さん)/Robert T. Kiyosaki著
お金持ちになるための基本的な考えが書かれた本。日本でも日本語訳が100万部を突破。「Richな父親がお金について子供に教えていること、ミドルクラスやpoorな父親が教えていないこと」という副題がついている。

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The 7 Habits of Highly Effective People(7つの習慣)/Stephen R. Covey著
ビジネスマンに人気の名著。米Forbes誌2002年のランキングでトップ10入り。44ヶ国語に翻訳され、世界で3,000万部を売り上げている。

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Shoe Dog: A Memoir by the Creator of NIKE(シュードッグ:靴にすべてを)/Phil Knight著
世界最強ブランドの1つ「ナイキ」の創業物語。ディスカヴァー・トゥエンティワン主催のビジネス書大賞(2018)受賞。日経、朝日、産経新聞などでも紹介された。簡単な英語なので聴いて分かりやすい。

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Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)/Walter Isaacson著
アップルの創業者スティーブ・ジョブズの評伝。iPhone iPadの誕生秘話、伝説のプレゼンテーション、経営の極意などについて書かれている。ジョブズファンにはお勧め。内容は軽めだけど、学べることが多い。

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「初級者のリスニングトレーニングには子供向けの本がいい」なんてことが英語学習関連のブログで言われてるけど、僕はお勧めしない。なぜなら、発音が子供向けで、大げさだったり、ふざけていたり、歌うようだったり、わざと早口だったり……と、結構聞きづらいから。ネイティブの子供たちにはこれが楽しいのかもしれないけど、僕たち学習者には辛いものがある。例えばHurry Potterシリーズなんかは、イギリス風アクセントも入っていて、リスニングとしては完全に上級レベルだと思う。

とはいっても、興味ある人のために、いくつか紹介しておくよ。どれも、あちこちのブログで必ずおススメされている、定番タイトル。CD版やAudible版のオーディオブックがある。

  • 『The Little Prince(星の王子さま)』
  • 『Alice’s Adventures in Wonderland(不思議の国のアリス)』
  • 『Peter Pan(ピーター・パン)』
  • 『The Wonderful Wizard of Oz(オズの魔法使い)』
  • 『Winnie the Pooh(くまのプーさん)』
  • 『Charlie and the Chocolate Factory(チョコレート工場の秘密)』〜児童作家ロアルド・ダールの名作。映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作として有名。
  • 『Magic Tree House(マジック・ツリーハウス)』〜兄妹が主人公の冒険ファンタジーシリーズ。紙本は40巻近くあり、そのうち30巻ほどがオーディオブック化されている。
  • 『The Very Hungry Caterpillar(はらぺこあおむし)』〜世界でベストセラーとなった幼児向け絵本。オーディオブック版は絵本の文の朗読なので、英語がとても平易。
  • 『Frog and Toad(がまくんとかえるくん)』〜これも絵本。ネイティブの幼稚園児や小学低学年が自分で読むために作られたシリーズ。少ない語彙で語られている。
  • 『Diary of a Wimpy Kid(グレッグのダメ日記)』〜僕が好きなのがコレ。アメリカで人気の児童向けコメディ小説。TOEICには役立たないけど、英語を聴いて笑うという、ちょっとしゃれた経験ができる。

その他、アルクの英語学習本も、Audible(オーディブル)にはいろいろある。例えば有名な『キクタン』シリーズや、『究極の英単語』シリーズ、『究極の英語リスニング』シリーズなどが、各レベルごとに揃っているよ。

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リスニング力をupさせる聴き方

さて、上に書いたような点に注意して、自分に適したオーディオブックを選んだら、次に、それをどう聴くといいか?

僕がTOEIC900超えを目指してやったのは、次に挙げる2つ。ミラクルを起こす方法じゃないよ。どれも巷で繰り返し言われていること。それを地道にやっただけ。でもちゃんと成果は出た。

暇を見つけては聴く、聴く、聴く、とにかくいつでも聴く

英語のリスニング力をupさせたいなら、まず、英語を聴く時間を増やさなきゃ話にならない。そもそも聴いていなけりゃ、聴く力はつかないからね。

僕はあらゆるスキマ時間を、英語のオーディオブックで埋めた。電車で移動中はもちろん、一人で昼食を食べたり、喫茶店で一休みしている時も、待ち合わせの相手がなかなか現れない時も、スマホアプリでオーディオブックを聴いた。

家に帰ったら、まずAmazon Echo/アレクサに言って、オーディオブックをかけさせて(再生させて)から着替えをした。(Audibleならアレクサに対応しているからこれができる)歯磨き中は暇なので、必ず聴いた。極端かもしれないけど、昼寝や仮眠する時も、Echoでオーディオブックを流した。

こんなふうに、聴く時間をどれだけ多く確保できるかが、リスニング向上の(そしてTOEIC高得点の)一つのカギだよ。

オーディオブックを買ったら、「時間のある時に一章をまとめて聴こう」なんて思わない方がいい。それは超上級者が趣味で聴く聴き方。これから力をつけなきゃいけない人は、とにかく時間を見つけて聴いて、聴いて、いわゆる英語漬けになるのが大事。

(この点でいうと、CD版のオーディオブックより、Audible版の方がいい。Audibleはスマホにダウンロードしてどこでも聴ける)

そして時々、英語の書き取りをする

英語を聴いて、それを英語で書き取るdictationは、あちこちでリスニングのに「いい」と言われている勉強法。僕は、「いい」どころか、最強の勉強法だと思っている。

書き取り(dictation)をすると、自分が聴き取れていない部分が、あからさまに、明確に、具体的に分かる。だって、その部分は書き取れないわけだからね。どうしても紙の上(やPCのスクリーンの上)に空白が残ってしまう。

そうすると、その分からない部分を分かろうとして、何度も巻き戻して聴きなおすことになる。これが物凄いトレーニングになるんだ。耳に神経を集中して英語の発音を聴く。耳に発音が焼き付いてしまうほど聴く。そのうち、今まで聴き逃していた”of”とか”at”とか過去形の”〜ed”とか、細かい部分が、鮮やかに分かるようになる。ほかにも、一続きの意味不明な英語にしか聴こえなかったものが、ちゃんと区切りのある、よく知っている英語の構文だと分かってくる。こうなれば、TOEICなんて恐るに足らないよ。

何度聴いても分からないときは、再生速度を落としてみるといい。Audibleの場合は、0.5倍速まで、0.05区切りで速度を落とせるようになっている。

それでも分からないときは、その単語が未知のものかもしれない。全く知らない単語は、聴いたって書き取ることは出来ないよね。僕だって、gastroptosisなんて医学用語がいきなり出てきたら書き取れない。

そんなときは、聴いているオーディオブックの紙版かKindle版を買って、文字を見てみるといい。そうすれば、聴き取れない理由が分かる。

文字で読めるのに書き取りができないなら、耳が慣れていないから。もっと聴いてトレーニングするしかない。文字で見ても分からないなら、がっかりせずに、即、辞書を引く。そして、その言葉を(発音も含めて)覚えてしまえばいい。

こうすれば、聴き取れる言葉が確実に増えていくよ。

この書き取り(dictation)というやつは、相当しんどい。集中力が要求されるし、まるで筋力トレーニングのように地味で面白みがない。まとまった時間も必要になる。(5分の音声を書き取るのに20分かかると思っていい)だから、頻繁にはできないと思うけど、TOEIC900を目指すなら、絶対にやるべき。驚くほど効果がある。書き取るときは手書きでもいいし、PCにタイプしてもいい。僕はもっぱらタイプした。

ちょっと偉そうに書いたけど、以上がTOEIC受験者やリスニング力upを目論む人たちへの、僕からのアドバイスだ。

最後に一つだけ付け加えると、オーディオブックを聴いている時も書き取りをしている時も、頭の中で絶対日本語で考えちゃダメだよ。これも、あちこちで言われていることだよね。英語をそのまま頭の中に入れて、英語で考える努力をすること。もちろんすぐにはできないよ。でも、僕がこれをできるようになったとき、TOEICの(リスニングテストの)で、問題が出題された瞬間に、何の迷いもなく答えが分かるようになってた。これも、オーディオブックをたくさん聴いたのおかげだと思う。

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