Echo PopとEcho Dotを比較:ほぼ形だけの違い

Echo Pop(エコー・ポップ)とEcho Dot(エコー・ドット)は、どちらも低価格。よく比べると、Echo Popの方が1500円ほど安い。その差がどこにあるかをはっきりさせた。アマゾンのサイトではセールストークが多くてよく分からないが、一番大きな違いは形(外観)。あとは性能面に、ほんの些細な違いがある。

※ 以下、「Pop」と書いてあるのは、Echo Pop(2023年6月発売)のこと。「Dot」と書いてあるのは、Echo Dot(第5世代)のこと。

Echo Pop

Echo Dot

Dotは球、Popはその半割り形

Dotは丸い玉、360度どこから見ても丸い球形。Popはそれを半分に切ったような形をしている。この形の違いのせいで、Dotにはこじんまりと落ち着いた感じ、安定した感じがある。一方、Popは、ポップという名前の通り、アクティブで軽い印象だ。(実際の重さも、Popの方が100gほど軽い)どちらがいいかは、個人の好み次第。

PopはDotよりやや小さい

PopはDotより数ミリほど小さい。具体的に言うと、Dotのサイズは横幅10cm×奥行き10cm×高さ9.9cm。大体グレープフルーツくらいの大きさだ。一方、Popは、横幅9.9cm×奥行き8.3cm×高さ9.1cm、と、0.1ミリ〜1.7ミリ小さい。

ただ、Popが小さいというのは、あえて比較すれば、の話で、実用場面でこうした数ミリの差が問題になるとは思えない。どちらも、10cm四方程度の空間があれば置ける、と考えていい。

Popはカラーバリエーションが個性的

Dotのカラーバリエーションは、チャコール(黒)、グレーシャーホワイト(白)、ディープシーブルー(暗い青)の3種。対するPopは、チャコール(黒)、グレーシャーホワイト(白)、ラベンダー、ティールグリーン(青緑)の4種。(ティールグリーンは、鴨の頭の羽の色。日本語では鴨の羽色という)

Popにあるラベンダーとティールグリーンは、他のEcho機種にない色だ。

Dotのカラーバリエーションは、どれもおとなしい。主張し過ぎず、部屋のインテリアに馴染むようになっている。一方Popのカラーバリエーションは、ちょっとオシャレなラベンダーとティールグリーンがあって、個性を主張できるようになっている。

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Popの内蔵スピーカーは、Dotより約5mm大きい

値段の安いPopだけど、意外なことに、Dotよりやや大きなスピーカーが内蔵されている。

ただ、大きいと言っても、直径で5mmというわずかな差だ。どちらも、ポータブルラジオ程度のスピーカーであることに変わりはない。PopもDotも、オーディオ性能はいまひとつ。

具体的には、Popのスピーカーは直径1.95インチ(49.5mm)、Dotのスピーカーは直径1.73インチ(44mm)。

大きさ以外の部分では、どちらのスピーカーも変わりはない。どちらも全面放射型(前向きに付いているということ)だし、どちらもロスレスHD音源対応だ。

PopとDotの音を実際に聴き比べてみると、Dotの方が低音がよく響く。(おそらくDotの球体ボディが内部で音を上手く反響させるのだろう)Popの音は、低音があまり出ないが、クリアで癖がない。

Popには温度センサーとモーションセンサーがない。Dotにはある

温度センサーとモーションセンサー(人感センサー)があると、何ができるかを最初に言っておこう。

1. 家電品と連携させて使うとき、温度センサーが室温を感知して自動的にエアコンや扇風機をオン/オフするように設定できる。

2. 照明(電球)と連携させて使うとき、モーションセンサーが人の動きを感知して、人が部屋に入っただけで(声の命令なしで)自動的に照明を点けさせるように設定できる。

Dotには温度センサーとモーションセンサーが付いているので、上の2つのことができる。センサーのないPopでは、できない。

ただ、Popでも、声の命令で家電品操作や照明オン/オフをできる。この能力は他のEcho機種と同じだ。Popにできないのは、上の2つだけ。

以上が、PopとDotの重要な違いだ。あと一つ付け加えると、ライトリングのことがある。Dotは作動する時に、底面近くがリング状にぐるりと光って、これがなかなかいい雰囲気なのだが、Popは、円周の縁の一部が光るだけ。(アマゾンはこれを「ライトバー」と呼ぶ)個人的には、ちょっと味気ない気がする。

PopとDotの大きさの差や、スピーカーサイズの差、センサー類の差は些細なもの。実際使う上で大きな問題にならないだろう。PopとDotのどちらを買うか迷うなら、小さな差にこだわって決めるのも1つの手だが、形や色の好みでスパッと決めるのもアリだと思う。

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