Echo Show5 第2世代とEcho Show5 第3世代を比較:違いは音にある

2023年に発売された新型Echo Show5(第3世代)。これは、旧型(第2世代)とどこが違うのか。購入の際に大事になる違いを、ピックアップして下に挙げた。在庫処分で安くなる旧型(第2世代)を、よく比較したうえで買うのは賢いやり方。

Echo Show5(第3世代)とEcho Show5(第2世代)の一番大きな違いは、内蔵スピーカーの大きさ。あとはプロセッサーが、Echo Show5(第3世代)の方がよくなっている。つまり、理論的には反応がやや速い。他には、デザイン面でわずかな違いがある。

Echo Show5 第2世代

Echo Show5 第3世代

※以下、Echo Show5(第3世代)を単に「第3世代」と、Echo Show5(第2世代)を単に「第2世代」と略して書く。

第3世代は第2世代より音がいい

両者の一番大きな違いは、内蔵スピーカーの大きさだ。第2世代のスピーカーは1.65インチ(直径約4.2cm)なのに対して、第3世代は1.75インチ(約4.4cm)と、第3世代の方が2mmほど大きい。

スピーカーの個数はどちらも1個で、モノラル。

国内外のレビューを見ると、第3世代の方が明らかに大きな音が出ると言われている。レビュー動画で音楽を鳴らしているものもあり、それを聴くと、やはり第3世代の方が音に迫力があると分かる。

また、これはアマゾンが言っていることだが、「第3世代ではスピーカーを再構築したため、低音が第2世代の2倍に」パワーアップされているそうだ。

ただ、これは、比べればの話。第2世代も第3世代も、基本的にオーディオを重視した設計ではないので、凄い音は出ない。その上で比べるなら、第3世代の方がやや音がいいということ。

第3世代には、第2世代より速いプロセッサが入っている

第3世代のプロセッサは、バージョンの進んだもので、第2世代のよりいい。第3世代のプロセッサの方が「速度が20%速い」、とアマゾンは発表している。

これを考えると、第3世代の方が、タッチスクリーンの反応や声の応答が速いと言える。

ただ、プロセッサが20%速くても、実際に使っていて効果がどれだけ感じられるかは分からない。人によっては、大して違わないと思う人もいるだろう。また、反応速度はその時のネット環境にも左右されるので、いつでも速いとは限らない。

こういったことがあるので、第3世代は第2世代より速い反応が「期待できる」、くらいに思った方がいい。

デザインに微妙な違いがある

第3世代と第2世代の見た目はほとんど同じ。どちらも横長の画面で、その後ろにくさび形のボディがくっついた形をしている。だが、細かいところを見ると、ちょっとしたデザインの違いがある。

一つは、ボディを覆うファブリック(メッシュ生地)の張り方。第2世代は画面との間を少し開けてあるが、第3世代は画面ギリギリのところまでファブリックが張ってある。これは個人的な感想だけど、このせいで第3世代はスッキリした印象になっている。

もう一つは、角の丸み。第3世代も第2世代もボディの角はすべて丸まっているけど、その丸まり方が、第3世代の方が強い。つまり、第3世代の方がより丸っこい。ただ、あえて比べれば、の話で、パッと見は同じように見える。

(Amazonのサイトで写真を拡大して見るとよく分かる。

Echo Show5 第3世代の商品ページ→

Echo Show5 第2世代の商品ページ→

第3世代の画面は四隅に丸みがある、第2世代は直角

第3世代の画面(タッチスクリーン)は、四隅に丸みがある。対して第2世代の四隅は、きっちり直角だ。

画面の違いはこれだけ。第3世代も第2世代もスクリーンサイズは同じ(どちらも5.5インチ)、解像度も同じ(960×480ピクセル)。

Amazonサイトの商品写真では第3世代の画面が大きく見えるが、これは目がごまかされているだけ。第3世代は画面を囲む枠の部分が大きく、全体の大きさも少しだけ大きい。だから画面が大きいように感じるが、実際の大きさは同じ。

第3世代のボディは第2世代よりやや大きい

第3世代の本体サイズは、横幅14.7cm×高さ9.1cm×奥行き8.2cm。一方、第2世代のサイズは、横幅14.8cm×高さ8.6cm×奥行き7.3cm。

横幅は1mmしか違わないが、高さで5mm、奥行きで9mmだけ第3世代の方が大きい。ただ、大きいと言ってもミリの差だ。第3世代、第2世代、どちらも狭いスペースに置けることに変わりない。

他はどちらも同じ

第3世代と第2世代の違いは以上。あとはどちらも同じ。カメラ性能も同じ、どちらにもプライバシーを守るカメラカバーが付いている、上に書いたように、画面(タッチスクリーン)の性能も同じ。

そしてもちろん、呼べば応答してくれるアレクサも同じだ。旧型のEcho機種でも、アレクサは最新にアップデートされたものが応答する。だから、出来ることに変わりがない。生活情報を得たり、音楽を聴いたり、声で家電品を操作したり……宣伝されていることは、第3世代でも第2世代でも、全部できる。

最後に繰り返すけど、第3世代が目立って進歩したのは音だ。値段が2000円ほど高くても、いい音が欲しいなら第3世代にするべき。音にこだわらないなら、第2世代の方がコスパがいい。