2022年に登場した新機種、Echo Show 15(エコー・ショー・フィフティーン)。良い点はEcho Showシリーズ最大の15.6インチ画面、と、壁掛けできるる薄型。これはなかなか大したもの。でも、その陰で犠牲になった部分もある。両方含めて、Echo Show15の主だった特徴を挙げる。
15.6インチ画面
Echo Show15の一番の特長は、15.6インチという画面サイズ(画面の対角線の長さが約39.6cm)。従来のシリーズで最大なのはEcho Show10の10.1インチ(対角線が約25.6cm)だったので、比べれば相当大きいと言える。ただ、冷めた目で見れば、15.5インチ画面は特別大きいわけじゃない。大型タブレットPCをもう一回り大きくしたぐらいだ。リリースされた下の写真を見ると、大きさの感じが大体分かる。
画面解像度は1980×1080ピクセル。これは特にくっきり度が高いフルHD(フルハイビジョン)の部類に入る。Show10(1280×800ピクセル)はそこまで行ってなかったので、明らかな進歩。もちろんEcho Showシリーズで最高。ただ、Show8やShow10についている「自動色彩調節機能」は、Show15にはついていない。
壁掛けできる
Echo Show15は厚さ3.5cmという薄型。壁掛けできるし、スタンドに立てて置いても使える。ちなみに全体のサイズは40.2cm x 25.2cm x 厚さ3.5cm。縦向きでも横向きでも使える。
壁掛けするときは、電動ドリルを使って自分で壁に穴をあけろ、と商品ページの中程に書いてある。専用のネジとアンカー(取り付け金具)が付属しているそうだ。ただ、石膏ボードのような柔らかい壁だと重さに耐えられないから、業者に壁を補強してもらうとかの大ごとになる。
スピーカーは小さい
サウンドマニアには残念だと思う。Echo Show15の内蔵スピーカーは2個で、それぞれ1.6インチ(直径約4cm)と小さい。これは、Show8の内蔵スピーカー 2.0インチ×2個 より小さいことになる。
しかもステレオとは書いてないので、きっとShow15はモノラルだろう。(ちなみにShow8はステレオ、Show10は2.1chステレオ)どうもEcho Show 15は、音には力を入れていないようだ。
内蔵カメラがあまり良くない
Echo Show15の内蔵カメラは、画素数500万画素(5メガピクセル)。一般的に、Webカメラは200万画素もあれば十分と言われてるから、500万画素は十分以上のレベルではある。
けどね、他のEcho Showシリーズと比べると、この画素数はやや貧弱だ。ランクの低いShow5は200万画素、Show8とShow10は超高画質の1300万画素。Show15のカメラは、どちらかというと低ランクのShow5に近い。
そしてもう1つ。Show8とShow10のカメラには、映った人の顔を自動で中央に持ってくる機能(自動フレーミング機能)が備わってるけど、Show15にそれはない。この点でもShow15のカメラは、「マアマアの普及版」といった感じ。
家族みんなで使う想定で作られている
Amazonのニュースリリースによると、このEcho Show15は、家族で使うことを想定して設計されているらしい。米アマゾンのアレクサ部門の上の人(Senior Vice PresidentのTom Taylor)が、こう言っている。
「サッカーの練習に行く子供を何時までに送って行けばいいのか、今日の晩ご飯は何にするか、あの予定は何日に入れておこうか……現代の生活には後回しにできない用事が溢れていて、多くの家族では、苦労しながらそれを何とかこなしています。こんな状況を、Echo Show15とアレクサが助けます」
具体的には、家庭の様々な用事を1ヶ所で、つまりEcho Show 15で処理できるようになるという。もっと具体的には、カレンダー予定表を表示させてみんなで使える、とか、やることリストをみんなで使えるとか、家族共用の伝言板になるとか、食事メニューをアレクサに提案してもらえるとか、家族みんなが集まってビデオ通話できる、というようなことが挙がっている。スマートホームをやっているなら、Echo Show15は、その集中コントロールパネルのようにも使える。
もちろん、呼んだときに応答するアレクサは、どんな機種でも同じアレクサなので、他のEcho Showで出来ることは、Show15でも全部できる。ただ、家族で使うときに、Show15の方が画面が見やすいということなのだ。(画面をカスタマイズして整理できるようになっている)
より詳しい情報や製品仕様、価格は、Echo Show15の商品ページ(Amazon.co.jp)に掲載されている。