Echo Show(エコーショー)よりミニサイズの「Echo Show 5(エコーショー5)」が発表された。これはEcho Showの新世代モデルじゃなく、よりお求めやすくなった(つまり安くなった)リーズナブル版と言える。画面サイズが5.5インチだから「5」という数字がついているだけ。Echo Showと比べると、当然、劣っている点がある。逆に優れている点もある。発表されている資料から、それらをピックアップしてみた。
※注 以下、Echo Showと書いてあるのは全てEcho Show第2世代のこと。2021年発売の、画面が回転する第3世代ではない。また、Echo Show5と書いてあるのは、全て2020年発売のEcho Show5第1世代のこと。Show5はその後、第2世代と第3世代が発売されている。
Echo Show5(第1世代)が劣る点
Echo Show 5は、Echo Showと比べてだいぶ小さい。具体的には、Echo Showが縦17.4cm×横24.6cm×奥行き10.7cmなのに対して、Echo Show 5は縦8.6cm×横14.8cm×奥行き7.3cmしかない。
(ちなみに重さはEcho Showが1,755gなのに対し、Echo Show 5は410g)
小さい方が劣る、とはいちがいに言えないけど、画面が小さくなるのはやっぱり劣る点だと思う。Echo Showの画面サイズは10.1インチなのに対して、Echo Show 5は5.5インチ。高さ(縦の長さ)を比べると、Echo Show 5は半分くらいだ。画面サイズはスマホと同じくらいと思っていい。ちなみに5.5インチ画面のスマホは、AQUOS sense2やExperia XZ、Galaxy S7などがある。
画面解像度が低い
Echo Showと比べて、Echo Show 5の画面は解像度が低い。つまり、それほど鮮明じゃない。Echo Showの解像度はいわゆるHD(高解像度)のレベルに入る1280×800(ピクセル)だけど、Echo Show 5の方は960×480(ピクセル)。
ちなみに、今のスマホはほとんどHD(高解像度)だよ。だけどもEchoはスマホと違って、細かな(小さな)文字表示をしないから、それほど高解像度である必要はない気もする。ただ、動画を見るときは、高解像度のEcho Showの方が、やっぱりきれいだけどね。
内蔵カメラの画素数が少ない
Echo ShowにもEcho Show 5にも、ビデオ通話などのときにユーザーの顔を写すカメラが内蔵されている。このカメラの性能が、Echo Show 5は少し劣る。
具体的に言うと、Echo Showのカメラは500万画素(5MP)もあるけど、対してEcho Show 5は100万画素(1MP)。とはいっても、100万画素はそれほど悪くない。スタンダードなWebカメラの画素数と同程度で、一応HD(高解像度)カメラの部類に入るよ。
スピーカーが小さく、1個だけ(モノラル)
Echo Showは「音がいい」と評判だけど、Echo Show 5の方は、それと比べるとスピーカーが2段くらい劣る。
まず、スピーカーのサイズが、Echo Show5の方が2回りくらい小さい。具体的にはEcho Showが2インチ(5.7cm)出力10Wなのに対して、Echo Show 5は1.65インチ(4.2cm)で出力は4Wと非力。
しかもEcho Showには、このスピーカーが2個付いている。つまり、ステレオ音源ならステレオで聴ける。対するEcho Show 5は、スピーカーは1個だけ。どんな音もモノラルになる。(ただし、Echo Show 5でも、外部スピーカーを繋げばステレオで聴けるよ)
つまり、Echo Show 5だけで音楽をしっかり楽しむのは、ちょっと無理みたいだ。
スマートホームハブ内蔵じゃない
Echo Showには、家電をコントロールするのに大抵必要なスマートホームハブという装置が内蔵されている。ところが、Echo Show 5にはそれが無い。
じゃあ、Echo Show5だと家電コントロールができないか、というとそうじゃない。スマートホームハブ(別名スマートハブ、とか、ホームハブ、とか、ブリッジとか呼ばれているもの)は、家電品メーカーが別売りしているので、それを買えば事足りるよ。それに、今ではスマートホームハブ不要の家電品もたくさん出てきているので、これが内蔵されていなくても、ほとんど困らないと思う。
Echo Show5(第1世代)が優れている点
外部スピーカーを繋ぐための3.5mmステレオミニジャックが付いている
Echo Showには音声出力用のジャックが無いので、ケーブルを使って外部スピーカーを繋ぐことができない。(外部スピーカーを繋ぐにはBluetoothを使うしかない。つまりBluetoothスピーカーしか鳴らせない)
けれど、Echo Show 5には、音声出力用の3.5mmステレオミニジャックが付いている。(背面下部の右側/Amazonの商品ページ中にある「技術仕様」の図で確認できる)つまり、Echo Show 5は、ケーブルでも、Bluetoothでも、どちらでも外部スピーカーを鳴らすことができるというわけ。ケーブルを使えば、オーディオシステムのAUX-IN端子に入力して、ハイエンドのスピーカーを鳴らすことができる。
内蔵カメラのレンズをワンタッチで目隠しできる
Echo Showのユーザーの中には、プライバシーを心配して、内蔵カメラのレンズにテープを貼って、何も映らないようにして使っている人たちがいた。Amazonはそういう人たちの声を聞いて、Echo Show 5に手軽な目隠し窓を取り付けた。
本体正面の右上にあるのが、カメラレンズの丸い穴。さらにその上(オレンジ色の部分)に小さなノブが付いていて、これを指先でスライドさせると、カメラの穴の前にある窓もスライドして開閉する。Amazonはこれを「カメラカバー」と呼んでいる。
カメラ・オフの設定は、設定メニューからもできるけど面倒臭いし、設定し忘れたりして確実じゃない。それから比べると、窓を閉じるというEcho Show 5の原始的な方法は、簡単かつ確実で優れている。
以上がEcho ShowとEcho Show 5の大きな違い。「アレクサ」と呼びかけたときに出てくる人工知能Alexaは、どちらも同じものなので、Echo ShowでもShow 5でも同じ仕事をやらせられる。ビデオ通話もできるし、音楽やニュースも流してくれるし、Amazonプライムビデオも見れる。
また、Echo Show 5にも、Echo Showと同様にウェブ・ブラウザが入っているので、インターネットサイトを見たり、YouTubeを見たりもできる。(これは現時点では発表されていないけど、Amazonに問い合わせて確認済み)
〈参考リンク〉
コメント
質問します。
echo show5 とeRemoteの組合せでは ハブ(ブリッジ)は必要ですか?
のず様
Echo Show5とeRemoteの組み合わせでは、ハブ(ブリッジ)は必要ありません。不要です。Echo Show5が1台と、eRemoteが1台(個)、そして設定用のスマホの3つがあれば使い始められます。(これは、eRemoteが家電リモコン用の普通の赤外線信号を使っているためです。ZigBeeなどの特殊な無線を使っていないので、ハブ、ブリッジは必要ありません)
大変参考になりました(^^)
予算の関係もありEcho ShowとEcho Show5を悩んでましたが、Echo Plusでも同じことですね!ありがとうございましたm(_ _)m
訂正
Echo と Echo Plus 同じことですね!
でしたww
そうですね! ハブ内蔵かそうでないか、ですね。