一週間ほど前に、新型のAmazon Echo(アマゾン エコー)が発表された。これは第2世代のEchoということになる。第1世代と第2世代ではどう違うのか? 知っておくと、中古の第1世代と新品の第2世代のどっちを買うかで迷ったときに、役立つんじゃないだろうか。
最初に言っておくけど、新型Echo(以下第1世代を旧型、第2世代を新型と言う)と旧型Echoで、できることに違いはない。裏で繋がっている人工知能Alexaが同じものなので、命令したことには同じように反応する。
じゃあ何が違うか、というと、大きさや内蔵スピーカーやオーディオアウトプットといったハードウェアの(機械の)部分だ。
見た目のバリエーションが増えた
旧型Echoは、黒と白の2種類だったけど、新型は一挙に6種類に増えた。旧型を受け継ぐ滑らかな黒と白に、メタリックな銀が加わり、さらに、布を巻き付けたファブリック調、ナチュラルな木目調(オフホワイトとダークブラウンの2種)が登場した。
(追記:日本では、布を巻き付けたファブリック調の3色しか売られていない)
旧型の黒Echoは、どんなインテリアの部屋に置いても悪目立ちしない、と評判が良かったが、今回バリエーションが増えて、ますますインテリアに馴染むようになったといえるだろうね。
背が低くなった
長い茶筒のように見える旧型Echoは高さ27.5センチ。対して新型は14.8センチと、相当低くなった。それに、直径が数ミリ太くなっているので、ちょっと寸胴に。
機械に詳しい人は、どうして低くなったんだ? と気になるかもしれない。低くなった理由は2つある。旧型Echoには、ベース音を響かせるための空洞が広く作ってあったが、新型ではそれがとても狭くなっている。これが1つ目の理由。
もう1つは、内蔵スピーカーの向き。旧型は低音用のウーファーと高音用のツイーターが2つ重なって下向きに内蔵されている。それぞれのスピーカーの間に、計2カ所、空間が取ってあって、出た音がそこから周囲360度に広がるようになっているんだ。
新型はどうかというと、ウーファーは下向きに、ツイーターは上向きに、向かい合わせに付いている。音が出て行くための空間は2つの間に1カ所だけ。そのぶん空間が狭く済んでいる。これも全体が小さく(低く)なった理由だ。
ツイータースピーカーが小さくなった
音にうるさい人は気になると思う。新型Echoは、ツイータースピーカーが小さくなっている。旧型は2インチ、新型はぐっと小さく0.6インチ。
これはちょっと心配になってくるね、音が悪くなってるんじゃないかと。でも、Amazonの人たちは、音は良くなっていると言ってるそうだ。発表会場で音を聴いた記者たちは、うるさい会場だったんでよく分からかった、というふうに書いている。
外部スピーカーが繋がるようになった
これまでの(旧型)Echoには、外部スピーカーが繋げられなかった。これに不満を持っていたユーザーは多かったんだ。Echo Dot(エコー ドット)ならできるのに、「どうしてEchoじゃできないんだ!」ってね。Echo内蔵のモノラルスピーカーじゃもの足りなくて、もっといいスピーカで、ステレオで音楽を聴きたいって人が多かったんだよ。
それで(かどうかは確かじゃないけど)、新型は3.5mmオーディオケーブルかBluetoothで外部スピーカーと繋がるようになっている。
ハイエンドのBluetoothスピーカーやステレオシステムを持っている人には嬉しいんじゃないかな。
ボリューム調節がボタン式になった
新型Echoも旧型Echoも、もちろん、声で指示して音量を上げ下げできる。でも、一応、本体をいじってもできるようになっている。
旧型Echoは、天面がスライド式のダイアルになっていて、そこを回すと音量が変えられた。けど、新型はボタン式だ。つまり、「+」「−」のボタンを押すようになっている。
個人的には、こんなことどうでもいいと思うんだけど、友だちは「あのダイアルを滑らす感触が好きだったのにぃ」と嘆いている。