アレクサCMで英語リスニング強化(その5)

このサイトを一緒に作っている柴やん、Hiroshiと、最近、英語勉強会みたいなことをやっている。僕、nobu(TOEIC900保持者)が一応先生。このページはその一環。僕がニューヨークのESLコースで教わったリスニングのコツを、Echo/アレクサのCMを教材にして教えるよ。本来は仲間内のものなんだけど、どうせなら皆んなとシェアしたい。

子供が喋る英語を、真面目に聞き取ろうとしてもムダ——これは、僕がニューヨークのESLの学校の先生に言われたこと。「セサミストリートに出てくる子供が何て言ってるか分からないんです」と言ったら、「そんなのネイティブの大人だって分からない」と返された。正しくは、大体の推測はできるが全部きちんとは分からない、ということらしいんだけどね。

今回は、その、子供の英語に挑戦だ。というより、どのくらい聞き取れないのか、体験してみよう。(TEIC900の僕にも聞き取れないところが、もちろんある)そうすれば、「簡単なはずの子供の英語が聞き取れないなんて!」と、今後、落ち込まないで済むだろうし、意地になって聞き取ろうとして、時間を無駄にしないで済む。

今回、教材にするのは、子供向けに作られたスマートスピーカー「Echo Dot Kids Edition(キッズ・エディション)」のCM。ちょっと長いので、0:26〜1:07までの40秒間だけ使おう。

じゃあ、いつも通り、その中に出てくる耳慣れない言葉を、最初に挙げておくよ。あらかじめ頭に入れてから聞くと、混乱しないで済む。

  • outer space 宇宙。spaceだけだと「空間」とも取れるから、「地球外の」という意味を込めて「outer」を付けることが多い。
  • “weird but true” こういう名前のゲームがある。一人が信じられないようなことを言って、それが本当か嘘かを当てるゲーム。
  • One year on Neptune lasts 165 earth years Neputune=海王星。earth years=地球年、地球上の1年。last(s)は、ここでは「続く」という自動詞として使われている。
  • iHeartRadio アメリカにあるネットラジオ局の名前。アイ・ハート・レディオ。

じゃあ、ビデオをスタート。”This is Emma” と、子供を紹介するところ(0:26)から始まるようにセットしてある。(字幕表示ボタンを押せば字幕表示できるけど、1回目はなしで聞いてみよう)


聞いてみてどうだった?

ナレーターの言ってることは、だいたい分かったんじゃないかな。でも、子供の喋りは、まともな英語じゃない。

例えば、Jake君が”We like dinosaurs!”と大声を出すところを聞いてみよう。(下の動画はそこ、0:32から始まるようにセットしてある)

Jake君は、お兄ちゃんが話すのに割り込むため、猛スピードで喋ってるんだね。スピードアップするために、「like」の「k」を略しちゃってる。それで、「ウィラィダイ(ナ)ソース」に聞こえる。これじゃあ何語か分からないよね。(僕は5回聞き直した)

ちなみに、お兄ちゃんも”We like dinosauras”と言おうとしてる。けど、弟に遮られて”We like dinos…”までしか言えてない。

次に挙げるのは、僕がまったく聞き取れなかったところ。前後の文脈や、出てくるイラストから推測して、Jake君がアレクサに、プテラノドン(Pteranodon)の綴りを訊いてると思うんだけど、最初の”Alexa, how”以外何も分からない。(下の動画はそこ、0:39から始まるようにセットしてある)

……これにはお手上げ。

次は、子供の発音がいかに杜撰(ずさん)かという例だよ。0:46〜0:48の部分、”Alexa, tell me a dinosaur joke.” (アレクサ、恐竜のジョークを言って)と言ってるんだけど、「アレクサ」という発音が「アレクタ/アレクチャ」みたいになっている。YouTubeの字幕生成機もこれが「アレクサ」とは聞こえず、「Elektra(エレクトラ)」という、全然違う名前だと解釈している。ノンネイティブの僕たちが聞いて分からないのは当然だよね。(下の動画はそこから始まるようにセットしてある)

ついでに言うと、この男の子はjokeの「k」を発音してない。だから、ノンネイティブの僕らが聞いて、「ジョーって何だろう?」と思ってしまうのも当然。(機械字幕も”Jo”と間違えている。けど、Joだと意味が通らない)

最後にもう1つ、杜撰な発音例を挙げておしまいにしよう。

1:01〜のところで、子供が”Alexa, please play some music.”と言っているけど、ここでも子音を省略して言ってない。pleaseの「s」を発音してないから、「プリー」あるいは「プー」に聞こえる。さらに、someを極端に短く「sum/スム」と言っているから、字幕生成機も騙されて、”please place in music.”なんていうトンチンカンな字幕を付けている。下の動画はその部分にセットしてあるから聞いてみよう。

ESLの先生によれば、子供は子音が上手く言えないから、変な発音でごまかしたり、完全に省略してしまったりするらしい。こうなると、僕たちノンネイティブにはお手上げだね。

だから、今回の僕からのアドバイスは、こうなる。

セサミストリートでリスニングの勉強をしない。キッズ向けの番組やドラマでリスニングの勉強をしない。そうすれば、不必要に落ち込まないで済むし、時間のムダが省けるよ。そのぶん、大人が話す英語をたくさん聞こう。

今回の機械字幕は間違いがたくさんあるから、下にtranscriptionを付けておいた。英文を目で追いながらビデオ音声を聞くと、リスニングトレーニングになるよ。

(0:27から)

This is Emma. She likes outer space.

“I like outer space”.

This is Jimmy and Jake. They like dinosaurs.

“We like dinos(aurs)”

“We like dinosaurs!”

With Echo Dot Kid Edition, they can ask Alexa to play a song, answer questions, tell stories, and more.

“Alexa, how *********** ?”

“P, T, E, R…..” (アレクサの声)

“Alexa, please tell me a story.”

“Alexa, tell me a dinosaur joke.”

“Alexa, play ‘weird but true’.”
“Let’s play. One year on Neptune lasts 165 earth-years. True or false?” (アレクサの声)

“True”

They can also listen to thousands of ad free songs from kid-friendly playlists and radio stations.

“Alexa, please play some music.”

“Getting kids hits from iHeartRadio.”

(1:07まで)

[連載目次]

アレクサCMで英語リスニング強化(その1

アレクサCMで英語リスニング強化(その2)

アレクサCMで英語リスニング強化(その3)

アレクサCMで英語リスニング強化(その4)

アレクサCMで英語リスニング強化(その5)

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僕がTOEIC 900超えたのは、オーディブルで英語本をたくさん聴いたから